領主として
「がっ。ま、まさか剣の先端に風魔法を集中、さ、せるなんて、予想外、だよ」
ジェランキは俺の攻撃をくらった後軽く口から吐血する。
「ふ、ふふ。私も、殺しを、生業に、してきたけど、まさか、こんな若い、領主に、負ける、とはな。巨悪五星とし、て、恥ずかしい、よ」
ふらふらと立ち続けるジェランキに近づき、俺は剣をふるい、体を斜めから斬る。
「これで終わりだ」
「は、はは。そう、だな。これは、もう助、からん、わ」
ジェランキは力なく倒れた後そのまま起き上がることはなかった。
「お見事です。ライ様」
ジェランキを始末した後アサコは俺に言う。ま、これくらいはできないと領主として他の奴らに示しがつかないし。悪をなすにも力は必要不可欠だからな。弱いやつはなめられこき使われる。いいように扱われるのは二度とごめんだ。
「アサコ。お前が鍛えてくれたおかげだ。本当に助かった」
「いえ。私はただ背中をおしたようなもの。それにライ様の努力あってのことです」
アサコは俺に言った後、ミランクは悔しそうな顔で
「悔しいが僕には戦いのセンスがない。だから妹ちゃんのことは任せるしかないな。妹ちゃんも十分強いけど妹ちゃんだけ強いのはダメだからな。妹ちゃんのこと頼むぜ。悪の領主」
ミランクは俺に言った後、俺たちの前から姿を消す。
「ミランクはどこに?」
「あの人にはあの人のやることがあります。私はミランクの情報屋としての腕は認めていますから。後ミランクはライ様のこと多分お認めになりましたよ」
あいつに認められてもなとは思うがまぁいいか。とりあえずは屋敷に戻るか。
俺とアサコはジェランキとハオルの死体を処理した後屋敷に戻るとマキスが屋敷の前で待っていた。
「ライ。それにアサコ。まずいことになった。とりあえず俺の判断で騎士達を村に向かわせたが間にあうかわからん」
村に向かわせた?どの村に?
「マキス。まずはどこの村が喋って。それとまずいことは?」
「すまない。少し慌ててたみたいだ。俺が顔役をしていた村、アルドノア村があるだろ?あそこに賊が入ったらしい。大盗賊バルストリアの手下がきたと慌ててアルドノア村にいた奴がきて。今は空き部屋で休ませているから詳しいことはそいつが目を覚ましてから聞くといいよ」
マキスはそう言った後屋敷に入り、俺とアサコも続いた。こうもたて続けに襲撃があるということはコウヂ村の顔役、ウビアって奴が動き出したのか?なら俺たちもそれに対して動かないといけないな。




