4年後
俺がマキスを仲間にしてから4年経ち、俺も7歳になった。
アルドノア村の奴隷だった子、アイラは俺と同い歳で7歳になる。3歳で奴隷だったなんてなんで可哀想な子だったんだと思う。けど今は元気に働いているし良かった良かった。
「ちょっとライ様!お部屋のお掃除をするから出て行って下さい!」
ただなんか俺が部屋にいる時によく俺の部屋を掃除しにくる。基本屋敷にいるんだし領主の部屋にいる時とかにしてほしいかな。部屋はゆっくりすごせるようプライベート空間としてつくったのに。
マキスも仲間にした日以来、うちの財政のために働いている。あいつのおかげでうちも赤字から黒字になりそうだ。本当に金を稼ぐってところでは優秀すぎるなあいつは。
「赤字経営だと俺たちの給料がないからな。そりゃプラスにはするさ」
マキスは当たり前の如く俺に言う。こいつ絶対悪い奴じゃないだろ。なんで奴隷商なんてやってたんだ?ほんとに。
俺は俺でアサコからの稽古をつけてもらい、ここ四年でかなり強くなったとは思う。四年間ほぼ教養期間だしあらごとに関してはアサコに任せていたから俺がどこまで通用するかはわからんが。
「ライ様。あなたは十分強くなられました。これなら敵相手にまともに、いや圧勝できると思います」
圧勝できるかどうかはやってみないとわからんがそんな強くなったのか俺?
「少なくともマキスには圧勝できます」
まじか。あとでマキスの予定あいてたらやりあってみるか。
「ライ様ももう十分強くなりましたしそろそろ二つの村を束ねているキンケとウビアをとらえるか始末しましょう」
キンケとウビアってやつがあと二つの村の顔役か。
「この二人についてはミランクに調べさせています。領主の部屋に呼びますのでライ様も領主の部屋へ」
おれは庭でアサコと喋っていたので二人で領主の部屋に移動する。
「きたか悪人。妹ちゃんには手を出してないだろうな」
領主の部屋に入った瞬間ミランクは俺を睨みながらいう。こいつは毎回会う時俺を睨んでたし割と頻繁にきてたな。
「ミランク。ライ様には失礼のないようお願いします」
「妹ちゃん!なんでそいつの肩をなん度ももつのさ。いい加減僕にも甘い言葉をかけてよ!」
「ヨクガンバリマシタネ」
アサコはミランクにカタコトで言うがミランクは嬉しそうな顔でいた。こいつはどんな言葉でもアサコに褒められればうれしいんだな。
「ふ。機嫌がいいからただで情報をやろう。コウヂ村とサムル村について調べたことをね!」