アルドノア村 6
俺達は服屋にアルドノア村の奴隷を任せた後、アイラとマキスを連れてマクス村へと戻る。行きと同じペースで戻る。
「屋敷には誰も入っていないようですね。数日開けるのは心配でしたがよかったです」
アサコは一安心した後まずはアイラの格好を整えた後メイド服を着せる。
「アイラは屋敷の掃除をしていてください。用具は今持ってきますから。私とライ様はこいつの尋問をします」
アサコは素早く屋敷内を移動して箒とかをアイラに渡し、玄関の方を掃除させると俺とアサコはマキスを連れ、領主の部屋に向かう。
「それではこの不届きものを起こしますね」
アサコはマキスの腹部を蹴りとばすとマキスは咳き込みながら
「い、いてぇじゃねえか。ここは、どこだ?領主様の村か?」
「ここはマクス村だ。お前には聞きたいことがたくさんあるからな」
俺はマキスに言うとアサコが
「あなたは他の村の頭役の中じゃまともだから先にこちら側に入れておこうと思ってね」
「......確かに俺はあいつらとは違うよ。あいつらは頭がおかしいからな」
マキスははきすてるように言う。え?他の村の頭役の人やばいの?
「ライ様。私はマキスは奴隷商という愚かな行為をしたかもしれませんがこいつの商人としての腕は本物です。売る相手の見る目がないかもしれませんがこいつの人材ルートは素晴らしいものです」
なんでそんなこと知ってるの?
「まさか知り合いか?」
「知り合いじゃないと連絡無しで急に会えたりはしないですよ。こいつ用心深いので」
確かにそうだな。うまくことが運んでいたからあまり気にしないでいたけど確かにすんなり会えたよな。アルドノア村の頭役なのに
「まさかアサコにしてやられる日がくるとは思わなかったよ。お前は強いだけしか俺は情報を持ってなかったしな」
「私もひきこもりくらいにしかあなたのこと知りませんでしたし興味はありませんでした。あ、後人脈と商人の才も認めてますよ?」
アサコはつけくわえるように言うとマキスは舌うちした後
「前の領主はなんもしねぇから好き勝手しただけさ。ま、俺も奴隷商なんてあんまししたくないけどよ。他の村のやつにやれって言われたんだよ」
他の村といえば残り二つの村か。俺知らなかったけどランドル領にそんなやばい村二つもあるのか。
「ライ様。残り二つの村はもはや頭役を殺すぐらいの勢いでないとこちらがやられます」
「そうだな。俺もそう思うぜ。あの二人は本当にやばい。マジのクズだよ」