ある山の神隠し 3-決意
砥上くんは重大な決意をするようですよ…?
皆さんも決意、することは有りませんか…?
「では、ここからはスマホをポケットに隠して撮影していきたいと思いまーす! 一応カメラの部分には穴を開けてはいますので中からも見れるようにはなってますよ〜?」
僕はそう"おどけて"見せる。
毎度のことだけども…
「やっぱり怖いですね…。」
もちろんこの「怖い」は人に対するものだけど。
「それでは本番に――行こう。」
自分の中のスイッチを入れる。
ちゃんとあるものを持ってね。
あの罠の場所を一度右に行ってみる。何故か踏み荒らした跡があったから。そうしたら…。
「なんでこんなところに…。」
中を覗き込むと――
道に戻り更に先へ進む。
そこには今はもう人がいない――はずの村がそこにはあった。もう村に行く人はいないから道は潰されたはず。なのにも関わらず道があるってことはここは本来の道ではない。
「ここは廃村となった『黒霊村』です。まず名前からして怖いんだよなぁ…。」
それにしてもこの村…僕も行ったことあるけれど…?
「ここからは『配信』とします。」
録画から配信に変更する。
「この経緯は後に出す動画を見てくれると助かります!」
今回はここから後を配信で行うけれど、普段はそんなことしない。視聴者に人の悪意を見せることになるし…自分の秘密もバレてしまうから。
ただ…
"僕はもう、隠れたりなんかしない。"
もう少し続くんじゃ(((前書きと本文のシリアスブレイクするな