ある山の神隠し 1-撮影
初投稿です。
文章力が無くて読みづらいと思いますがこれから頑張っていきますのでよろしくお願いします!
「どうも~! 今日も私、『ミトガ』が巷で噂されている怖い噂を検証していきたいと思います!」
さて、今日も頑張りますか!
僕は砥上琴矢。ホラー系の配信をしているんだけど…なかなか本当の恐怖現象には出会えてないのが残念…。
おっと、撮影中だった。気を取り直して…。
「今日は◯◯県の▢▢町! 視聴者さんから直接依頼が来たよー!ニックネームは『りんりんご』さん!依頼ありがとね~!」
地味にこのテンションはやっぱり疲れる…。
「さてと、内容は…『最近、この街では行方不明の人が多く出ています。何しろみんな同じ山に入ってからいなくなっているみたいなんです…。砥上さん、これは神隠しなのでしょうか?調べてほしいです!』ですね…、いきなりごっついのきましたね!? まぁ今回は早めに情報収集してきたんですが…。証拠はないですがこの山結構やばそうなんですよね…。」
神隠し以外にも結構怖い噂が色々とある。誰も居ないのに近くの草がスパッと切られている、首を吊った人間の影が見えたが底に行くと何もない、とかの噂もあるらしい。
「まぁ、行っちゃいますか!」
あくまで『撮影』であり『生配信』ではないから編集はし放題なんだけど。
この山も、きっと「人間の悪意」が関わっている。
だから映せない物も結構あるんだろうなぁ…。
数十分、山道を歩いたところで気づいたことがあった。
「なんで地図に描いてある道が無いんだ…?」
そう。ここは本来右にカーブしているはず。なのに道は左へと続いている。これはおかしい。普通は手入れされているはずだ。
まさか…。
「この先に、何かがあるんでしょうか…?」
整備されておらず、もはや道の原型をとどめていないところを通っていく。結論から言ってしまおう。
その道"には"おかしいところは何もなかった。但し気づいてしまった。僕が通らなかったあの道に『血』がこぼれていた。
更に数十分。僕は何も気づいていないふりをしてあの道を下っていく。もちろん撮影は続けたまま。
血がこぼれている所までたどり着いたその時。数歩先になにか細いものが見えた。
やっぱり…"罠"だ。
気づかず引っかかる人も多いだろう。血を見て焦っているなら尚更だ。
何故、ここに罠を仕掛けて人も当たるようにしているのか、それは分からない。
しかし、予想は立てられるわけで…。
事前に調べた情報によると、ここには数年前まで村があったらしい。しかし、今は誰も住んでいないらしい。
………
本当にそうか?
まさか。今度は確信に近かった。この罠を仕掛けた"奴ら"は…。
間違いなく、殺人を犯している。
次回に続きます。