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7話 料理を教えてもらった

7話 料理を教えてもらった


「料理をおしえてほしいーー!」

「はい?」


ーー数時間前ーー

「ん?」

珍しくメナーとゼールが恥ずかしそうにしながら私の近くに来た。

「母さん、久しぶりに母さんの手料理が食べたいんだけど...」

「何が言いたいの?言ってごらん」

「ママの肉料理を食べたいの」

なぜ!?肉料理はあんまり出さなかったんだけどな。

「その...今日届いたチラシに肉の特売日って書いてあって...」

「それで今日は肉が良いのね。わかったじゃあ夜ごはんに作るね。ただ私もそんなにレパートリーがあるわけではないからソリットにきてもらって教えてもらいながらになるけどそれでも良い?」

「いいよ!やったー!」

「わかった母さん。楽しみにしておく」


ーー数時間後ーー


昼ごはんを食べた後ソリットにきてもらった。

「というわけで料理を教えて欲しいの」

「わかった。ちょっと考える」

(肉料理でここの世界でも作れて食べやすくて子供でも食べやすいものがいいかな...)

「じゃあハンバーグを教えるね」

「ハンバーグ?」

「そう、細かくした肉に材料をいれてこねて焼くだけ。簡単でしょ」

「じゃあ早速材料買いに行こうか!」




「お肉は買えた、あとは玉ねぎかな」

「しまった、ちょうど玉ねぎ切らしてたな~」

「まだ時間あるし大丈夫だよ」

そう言って私たちは八百屋にいった。

「あれ?玉ねぎ売ってなくない?」

「ほんとだね、じゃあ他を当たろうか」

2軒目

「ごめんなさい最近玉ねぎおいてないんですよ」

3軒目

「こっちも売りたいんだけどね~最近玉ねぎ流通してないんだよ」




「ない!!」

「う~んとすると...」

「なにソリット、私が知ってる範囲ではもう八百屋ないよ」

「いやギルドに行く。情報が入り続けるギルドなら何かに知ってるかも」

「なるほど、行く価値はありそうね」




「あー玉ねぎですか。産地の村がモンスターに襲われたらしくてこちらも兵士を送っているんですが中々苦戦してましてね」

「じゃあ私たちもいかせてくれませんか?」

「構いませんけど結構遠いですよ」

まじか!じゃあどうするかな...

「わかりました、じゃあその場所を想像してください」

「え?ああ、はい」

「ソリット、なにするの?」

「いいから、手、つないで」

なにするんだ?

「テレポート」




「ここだね」

「うわ一瞬でついた!」

「増援の方ですか?今ここ玉ねぎ村はゴブリンに襲われて玉ねぎが作れなくてですね。それでもしばらく売れるように遠くの倉庫にためてあるんですがそれもモンスターに占拠されちゃって...」

「じゃあゴブリンを倒せば玉ねぎ売ってくれますか?」

「えぇ?あぁ、まあそういうことですけど10や20ではありませんよ兵士さんが苦戦していますし」

「まじか...ソリットどうする?」

「そうだね、爆発技はルナ持ってる?」

「持ってるよ、しばらくしないと使えないけどね」

「じゃあ集めるから爆発、よろしく〜」

雑い!まあできないとは思わせないのがソリットの凄さかも知れないけど…

相手は単調な攻撃、そして集団戦によるじりじり追い詰める戦い方が強み。

ハッ!ホ!

つまりは速いスピードで撹乱、敵を動かし”完璧”な立ち位置であれば少しずつ敵が寄っていく。だからと言って相手も足が遅いわけではないし少し立つ場所間違えると追いつかれたり普通に囲まれたりするから正直簡単ではない。

のだが…

「どうぞー」

ブオオオォォォン

「バースト!」

ドオオォォォォン

「よしじゃあ次は倉庫の方だね」

さらっとやるんだよな、これはいつかできるように私も訓練しないと。

「ん?おお!ゴブリンがいなくなっている!皆、出てきていいぞ!旅の人たちが倒してくれた!」

「倉庫にまだいます。注意はしておいてください。いくよルナ」

「了解!」

私たちは走って倉庫に向かった。

だが行く途中で私に一つの疑問が浮かんだ。

「さっきと同じ方法だと倉庫ごと吹き飛ばさない?」

「…そっか」

ノープランか…そんなことを言っている間にそれっぽいのが見つかった。

「じゃあ…耳塞いで。フルバーストー」

「へ?」

そこに私の耳に入ってきたのは塞いでてもわかる轟音

「ゴブリンだけにターゲットを絞ることもできるんだ」

そうソリットが言って倉庫の方を見るとゴブリンだけいなくなっていた。

「一応中みようか」

「そうだね」

中を確認したが一匹もゴブリンはいなかった。

そして村長にゴブリンを倒したことを報告した。






村を救った人として玉ねぎをいっぱいもらった。

「もう行かれてしまうのですか?」

「ええ、用事があるので」

「では気を付けてくださいね」

「ありがとうございます、ではこれくらいで」

「テレポート」





「うわ!ビックリした!ルナさん...どうでした?」

「うん、どうにかしたよ...主にソリットが…」

「そうなんですか!すごいですね!では報酬金を後日お送りしますね」

「あ!ママだ!」

「メナーにゼール?なんでここに」

「なかなか帰ってこなかったから探したんだけどね見つからなくて」

「帰ろうとしたら母さん達がいきなり出てきたんだよ」

「そっか〜ごめんね二人も。じゃあみんなも心配してるだろうし帰ろうか」

「やったー!お肉!お肉!」

「楽しみ…」




そうして家に帰った私たちはすぐに準備に取り掛かることにした。

ひき肉と玉ねぎ、その他なんかいっぱいに材料を入れてこねて焼くだけ。ソリットはこだわりの方法を教えてくれたが私はよく分かってなくソリットに言われた必要最低限のことをして作った。

「はいどうぞ」

「わー!すごい!」

「ふむ、なかなか興味深い料理だな」

「「いただきまーす!」」

さて気になるお味は?

「美味しい!」

自分で作って食べたが結構美味しい。

「母さん、おいしい」

「ソリットさん、やるじゃない…」

「ありがと」

うんうん家族にも好評なようだね。

美味しかったのかみんなすぐに食べ終わっていた。

ソリットは私と一緒に洗い物をしてくれた。





「じゃあまたねルナ」

「ありがとね」

そうしてソリットは帰った。まだまだソリットから学べることはたくさんありそうだ。慕ってくれているのはありがたいけどね。


第7話 終了

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