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3話 森の中に入った

3話 森の中に入った

ある日、私は国王に呼ばれ城に行った。

「ルナ君にしか頼めないことがあるんだ、どうか聞いてくれないだろうか?」

「はい、出きる範囲で協力します」

最近、娘や妹ができたことによって訓練時間や魔物の討伐依頼の数を減らしてもらっていたのだ。なので今まで受けなかった依頼も受けるようにしている。

「やって欲しいことは森の調査だ」

「森の調査?兵士でも出きるのではないでしょうか」

森の調査はかなりの人数が必要だ、私1人に頼むことではない。

「実は調査に行ったものたちが帰ってきていないんだ」

「なるほど、何かあるのではないかと」

「それで、危険は承知なのだがルナ君とルナ君の娘たちに行ってもらいたいのだ」

確かに1人で行くのは危険だが娘を連れていくのはなぁ...

だがそれこそ私たちが行かないと解決しないのか。

「わかりました、行きます」



娘2人を連れて森の中に入った。娘2人は

「行ってみようよ!面白そうだし!」

「ここ周辺以外の植物や生物がいるかもしれない、興味深い」

と言って乗り気だった。クルスはさすがにちょっと危険だったので連れていかなかった。場所は炎日とケルトの間ぐらいにある森。

「危険だから慎重にね」

「わかった!」

「心得た」

愛しの娘たちを傷つけるわけにはいかない!そう思っていたら...

「姉さん!危ない!」

「うわ!?」

ちょっと先に進んでいた娘たちが何かに気がついた。そこには花があった。

「これは[アリッポイ()]、この花の液に当たると小さくなる」

ゼールが言った。ちなみに解毒はできるらしい。

「でもなんでそんな花があるの?」

「かなり珍しい花だけどこれだけ簡単に見つかるってことは何かと共存している可能性が高い」

ゼール、賢いな。私より学力あるかもしれない。

「あれ?ごめん、ママもう足疲れちゃった」

「ああそうじゃあ少し休憩しようか」

「母さん!ダメ!ここ何かガスが流れてる」

「ガス?ママは何も感じないけど」

「多分このガス[レベルダウン花]から出ている」

「それってもしかして...」

「毒がまわっている間はレベルとステータスが下がる、姉さんがこんなに早く疲れるはずがない!」

確かによく考えたらそうだ。そこら辺の熟練冒険者と同じレベルなら子供でもすぐ疲れるはずがない。

「もしかしてそのガス、気体として重いんじゃない?」

「ママ、どういうこと?」

「さっきの花で身長を小さくして、レベルダウンさせるそれならそこそこのモンスターでも楽に狩れる」

「母さんの言う通りかもしれない」

最近教えてもらった魔力を出して周りを調べる方法を取ったらだいたい地面から130cmぐらいがガスで埋もれていた。まずいな、だったらクルスも連れてくるべきだった。クルスならあのアリッポイ花の液に当たらない限り大丈夫なのに。

「ママ!まずいよ!何かのモンスターに囲まれちゃった!」

「しまった!」

ハイエナの上位個体ハイハイエナエナに見つかってしまった。名前はダサいが誰かを守りながら戦うとなると私の経験上2人必要になる。名前のダサさより強力な敵だ。こんなことならクルス連れてくればよかった!

「うわぁぁんママ助けて!」

「怖い...」

2人とも泣きながら私にしがみついている。かわいいがそんなことを言ってる場合でもない。この世界はソリットのように魔力から火を生み出すなんてことはできない。なので強引に吹っ飛ばす!的なこともできない。

(ああ、もう誰か助けて!!)

そう心で叫んだときだった

ドオオオォォォン

なんだ?なにか赤いものが飛んで私たちの回りを旋回しているそして止まったその瞬間だった

ピカーン!ブフォオオォォン

私たちのところに飛んできた。ピーピーピーピーと音のなるところで出てきたのは、なんとクルスだった。

「ごめんなさい、少し遅れました」

救世主登場!

「ていうかそれどうやってやったの?」

「私のスキル[ドラゴンズコメット]の効果です。まさにコメット、[彗星]の如く助けを求めた人に飛ぶことができます」

私の言えることじゃないないだろうけど明らかにぶっ壊れスキルだろ...

「よーしじゃあ反撃開始だよ。囲まれてから5分はたっている!クルス、2人を守って!」

「わかりま...、わかった!お姉ちゃん!」

...なんかお姉ちゃんって呼ばれるのいいな。

私のスキル、[スターレッドセクト]の効果は3段階目まである。前使ったのは1段階目だったけど今回は3段階目、フルパワーだよ!3段階目の発動条件は、体力50%以下、もしくは戦闘開始から5分経過で使えるようになる。瞬間移動のクールタイムなしになりバフの倍率1.7倍、一定のコンボを繋ぐとしばらく動けなくなるが、その間は防御力3倍になるという効果である。だが下手にやると相手が興奮して娘に攻撃する恐れがあった。だが今はクルスがいるので安心して戦える。敵の数は7体、まず1体の背後に瞬間移動で行き剣で刺す。その後に横なぎ、からの蹴りで着実に数を減らす。

「ハアアアアァァァ」

そして赤い衝撃波をだし、逃げた奴に瞬間移動し、バーストをした。そしたらハイハイエナエナは全滅した。

そして終わった後娘は私に抱きついてきた。

「うわあぁぁん、怖かったよおぉ!」

「さすがにまずいと思った...」

ゼールもちょっと涙目だ。



その後は国王に報告し、無事この事件は終わった。ちなみに娘2人のレベルは解毒したら戻ったし、先に行っていた兵士たちも隠れながらやり過ごしていたようで上手く脱出できたようだ。その後その森は出入り禁止になった。そしてクルスには、なにか好きなことを出きる範囲でしてあげると言ったら、恥ずかしそうに

「ハグして欲しい...」

と言っていたのでハグを結構長い時間してあげた。その後メナーとゼールに「クルスのお姉ちゃんだけずるい!」(メナーの言い方)といわれたので2人にもしてあげた。やっぱり娘と妹はかわいいな~。こういう平和な日々が続けばいいな。

3話 終了


なんか理想の展開にしようと思って書いてたら文字数300くらい増えた。

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