第38話 『エピローグ。そして、新しい世界を謳歌する』
最終回です!
お祖母ちゃん達のゲームライフはこれからだw
第38話 『エピローグ。そして、新しい世界を謳歌する』
「え!?お祖母ちゃん?え?」
僕がパニックになっていると、もう大丈夫ですよ。と僕を撫でて微笑んでいる。
「春香お婆ちゃん!?」
「お婆様!?」
皆が驚いている。いや、驚いているのは僕と空と心音だけに見える。あ、アルフレットさんもか。
「ありがとう春香さん。助かりました」
「もう、無理はしないで下さい。お蔭で皆にばれちゃったじゃないですか」
驚いている僕達3人を見て、お祖父ちゃんは、そうか、すまないと嬉しそうに謝っている。
皆が地面に降りて来て、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんを囲んだ。
「お祖母ちゃんこれって・・・」
「ふう、ばれたちゃった」
ばれちゃった、じゃない!
「あのボス戦の頃から少しづつ体が動く様になったの。それからリハビリを頑張ったのよ」
いい笑顔。だけど今日もずっと車椅子だったのに。
「ばれちゃったし、もう良いわね」
上を見たお祖母ちゃんは、紫苑を見てにっこり笑ってから飛び出した。遊具を使わず、木々やアクティビティを伝って駆け上がるとレベル7のアクティビティを1つ1つ、しかも軽々とクリアして行った。
その動きには澱みも躊躇も無く、とても美しくスマートだ。
そして、ゴールを知らせる鐘を鳴らして此方に手を振っている。
そんなお祖母ちゃんを見て呆けてた紫苑がやる気に満ち対抗心を燃やした。
「私も負けませんよ!師匠!」
木々の間を駆け抜ける2人を見て、僕達は呆気に取られるのだった。
其の後、2人はお祖父ちゃんとアスレチックの管理者に仲良く怒られた。
安全装置のハーネスを使わずに、アスレチックを使用したのだから当然だ。
ホテルに戻った僕達はお祖母ちゃんを問い詰め、また色々と話を聞いて、疲れて部屋で休む事にした。
お祖母ちゃんは『ガイア』を使っていた事で脳神経の電気的刺激を受け続け、偶然にも半身不随が治ったのだそうだ。
元々原因不明の不随だったのだがガイアで脳に電気信号を送り続けたのが良かったのか、あのカリュオーンとの戦いの後、少しづつ体が動く様になって僕達に隠れながら必死にリハビリして、今ではあの通りだそうだ。
凄く驚いたが、病気が治って本当に良かった。
僕はクッションの効いた椅子に身を沈めた。
今日は色々驚いた。
お祖母ちゃんは病気が治ってたし、オズさんはお祖父ちゃんだった。そして、ツバメのあの姿にも。
(まさか、あの見た目で15歳とは・・・)
「コウちゃん何やってるの!プール行くわよ、プール!」
ノックもせず、扉を開け、元気良く僕の休息を邪魔した空をジト目で見てやる。
「せ、先輩も一緒に行きませんか?川のプール」
僕も最初は川に遊びに行く予定だったが、色々あって疲れたので今は少し休みたい。あとアスレチックで体も既に悲鳴を上げている。
「ああ、色々あってちょっと疲れたから、今はいいよ」
因みに僕の目的は泳ぎじゃなくて、釣りだ。
ここの渓流は自然がしっかり残っていて、遊泳エリアとは別に釣りエリアも有るのだ。しかもレンタルでフライロッドが借りれるのだそうだ。
「ふ~ん、折角可愛い女の子3人の水着姿が見れたのに、残念ね!」
不服そうに、口を尖らせる空だが、僕だって釣りがしたいんだよ!
「み、水着姿を見られるのは恥ずかしいですけど、先輩が居ないのは寂しいです」
うん、うん、小守は優しいね。
その時、扉が開いて紫苑が入って来た。
「皆さん、まだですか行きますよ!」
どん!と入って来た紫苑は既に水着で僕達は驚いた!
「し、紫苑ちゃん、はしたないよ!」
手を広げて紫苑を僕から隠す心音。
(心音、隠さなくても大丈夫、僕はロリコンじゃない)
「川は目の前なので、大丈夫です!」
「そうじゃなくて、他の人に見られたら!」
そう良いながら僕の目を覆う空。
「グランドオープンは3日後!他にお客は様は居ないので大丈夫です!」
流石地元民。
「さぁ、行きましょう!」
紫苑は僕を連れ出す為、心音を躱し目隠しされたままの僕の腕に抱きついた。
ペタ。
うん、大丈夫。
「ちょっと、紫苑ちゃん?!」
「紫苑ちゃんだめです!」
空と心音が僕と紫苑を引き剥がすが、紫苑は力を込めて抵抗した。
「何をするのですか?心音さん」
「先輩に抱きついちゃダメです!」
「大丈夫です!私、お兄ちゃんのお嫁さんに成りますから!」
「「「はい!?」」」
これには僕も驚いた。何処からそんな話が、僕にフラグを立てた記憶は無い。
「そうすれば、春香さんと本当の家族になれますから!」
「そっちが目的か!」
とんでもない娘だ。
僕はドッと疲れた顔で、今は疲れているからと紫苑の手をそっと外して誘いを断った。
すると、紫苑は「そうですか」と残念そうに答えると、まだ動揺している2人の手を取って、さっさと行ってしまった。
扉が閉まる時に此方を見て、目配せをしたのは何だったのだろうか。
山の幸、川の幸を堪能した夕食後、そのまま座敷で待つ様に言われてまったりしていると、仲居さんに呼ばれてたお祖父ちゃんが戻ってきた。
お祖父ちゃんは紫苑に合図をすると、紫苑は元気欲立ち上がり腕を降った。
「皆さん休憩は終りです!行きますよ!」
紫苑に連れられ、最初に通された応接室に入ると、部屋のテーブルの上には7つのヘルメットが置かれていた。
「これ、僕達のガイア!?」
「はい、師匠にお願いされて準備しておきました」
お願いって・・・。
「本当は明日からの予定だったのだけどね、春香さんが早く皆で『NFL』を遊びたいと言ってね」
お祖父ちゃんはお祖母ちゃんを見る。僕も見るとお祖母ちゃんは手を振って鐘を鳴らすジェスチャーをして、お願いしちゃった、と嬉しそうに微笑んでいる。
「・・・・・・」
正直、色々疲れたので休みたかった。休みたかったが・・・。
「よし、やるか」
反対する人は1人も居ないし、僕も紫苑と早くゲームをしたかったので素直にお祖母ちゃんのお願いを聞く。
ログインしてクランホームに姿を現す面々。一番乗りした紫苑の前に、新装備になっているメンバーが次々と現れた。
盾戦士から侍にジョブチェンジしたタダカツ。代わりに盾役が出来る様に騎士になったオズ。クウは神官から戦う神官、モンクになっている。其の横には大きな弓を持ったココもやって来た。彼女は精霊使いからそのまま上位職のエレメンタラーになっている。
紫苑が居ない2ヶ月ちょっとの間に上位職が開放され、皆上位職に変更している。僕もレベル80を超え、魔法使いから魔導師になった。
「皆さん凄いです!それにかっこいい」
装備も第五階層や第六階層で揃えた物や、イベントや隠しイベントで貰った装備を皆1つ以上持っていた。
そして、最後にハルさんが入って来た。が、ハルさんはツバメと分かれたカリュオーン戦の時の装備だった。
「あれ?師匠はあの時のままなんですか?」
そう言ったツバメの前に指を立てると、メニューを操作して飛び上がった。
くるりと回転する途中に体が光って、着地した時には新装備に変わっていた。
黒い忍び装束に御揃いの黒いブーツ、銀の篭手と性能重視で選んだレアアイテムの銀のリーフサークレットが光る。少し長めの小刀を腰の後ろに装備している。忍び装束の隙間から覗くアンダーウェアのピンクが綺麗なアクセントになっている。
そして、アイテムボックスから白を基調に金糸と銀糸で刺繍された陣羽織を羽織った。
「どうかしら?」
ハルさんは文字通り、上位職の忍者にジョブチェンジしていた。その姿を一刻でも早くツバメに見せたかったのだ。
「・・・」
「ツバメちゃん?」
ハルさんの姿を見て、ツバメは感激していた。
忍者という職とその姿に感動してるのだろうとハルさんも満足して、機嫌が良い。
そう思っていたら、ツバメは違う事に感激していた。
「師匠!ちゃんと着替えが出来る様になったんですね!」
・
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ドッと笑いが起こった。
ハルさんは顔を赤くして、出来ますよー!と叫んでいるが。
皆の笑いは暫く続くのだった。
お疲れ様でした~!
最後まで読んでくれて本当にありがとうございました。
この38話で最終回となります。
次ぎは『アストラル・ライフ』のクオリオン編を書いていくと思います。
最後まで書き終えてからの投稿になるので、時間は掛かりますが。
多分、きっと、次ぎはアストラル・ライフじゃないかな~?
まぁ、無理せず楽しんで書いて行きますので、気長にお付き合いしてくれたら嬉しいです。
それでは、また次回作で。
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