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0―5話 VS巨大ゴブリン(そして、メンバー紹介!!)





私達は巨大ゴブリンに向かい、馬を進めます。


さぁ、どう連携してこの害獣を討伐していきましょうか!! 



「「イブ―!!」」

「「(バルモ)とルイアで陽動するから、その間に奴の動きを鈍くしろ!!」」


「「分かったわ―!!」」


((つまり、フォーメーションGですね!!))



私達は瞬時に、それぞれの役割を把握する。




―魔獣討伐をする時は、パーティーを組んで皆と協力して魔獣を倒しに行く流れをよく聞きますが、私達騎士の戦闘スタイルもその様な感じで少人数のパーティーに分かれて、普段は魔獣討伐などの任務をしています。私のパーティー(今、ここに居る5人)…まぁ、騎士団ですから分団と呼ばれていますが、正式名としてパーシャ騎士団第2分団であり、私はそこに所属する団員であるのです。


第2分団のメンバーですが…

私とルイアの他にコーレン副団長、サニー副団長補佐、バルモ分団長がいます。




コーレン副団長は…


その名の通り、このパール騎士団の副団長をしており “土の魔法” の使い手で、とても強くて頼りになるお方です。また彼は…背も高く細マッチョで、顔も中々のイケメンであるので、女性からの人気も高いとか。


そんな彼なのですが…聞いた話しによると、今は奇跡的に付き合っている人は、いないそうです。現にルイアも密かに、彼に恋心を寄せていますが、もしかしたらルイアにもワンチャンがあるかも知れませんね!!




(まぁ、難しい気もしますけど)



そして、因みに…

騎士として、まだまだ新米である私とルイアの教育係でもあり、いつも厳しくも為のある指導を受けています。




続いて、サニーさんとバルモですが…


サニーさんはこのパーシャ騎士団の副団長補佐をしている小麦肌の女性であり、私とルイアからしたら、コーレン副団長と同じかなりの上官になります。サニーさんは “水の魔法” の使い手であり…やはりとても強く、そして優しい女性でもあり、このパーティーではお姉さん的な存在になります。


つまるところ、サニーさんもコーレン副団長と同じく私とルイアの教育係であるのです。



最後にバルモですが、彼は血気溢れる青年であり、この第2分団の分団長になります。彼は “土の魔法” の使い手であり、その実力も中々高いです。そして、私とルイアの数年上の先輩でもあり、騎士としても中堅として、このパーシャ騎士団を支えています。


このパーティーでは、明るくパーティーを活気づけるムードメーカー的な存在になっていますね。




(たまに、暑苦しく感じる事もありますけど…)








「「「ドゴオオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」



巨大ゴブリンの持っているこん棒が、私達に目掛けて振り下ろされました。こん棒が、地面にめり込んでいます。


私達は慣れた感じで、こん棒を躱していた。

動きが単純だから避ける事は容易なんです。

しかし、油断していると大怪我をしますけど。



ルイアとバルモはー

巨大ゴブリンの周囲を馬で走り陽動を行い、私はその内に魔獣使役の魔法 “安らぎの匂い” を発動させる!!




“安らぎの匂い” は、安らぎを与える匂いを周囲に振り撒く技です。


本来は、人と心を通わせる事が出来る魔獣(親和獣)との親和を向上させる事が目的の技ですが…害獣と呼ばれる魔獣に対しては、リラックスをさせて、眠気を誘い意識朦朧の状態にする事が出来ます。




「…」(私)



しかし、巨大ゴブリンは身体が大きい為、効果が出るには時間が掛かるのでしょうか!?



「「「ドゴオオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」


「「「ドゴオオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」



巨大ゴブリンは、相変わらずこん棒を振り回している。




「「イブ、あとどれくらいで効くんだ!!」」


バルモは、振り回されるこん棒をヒョイヒョイと避けながら言う。



「「ごめん、もうちょっと待って!!」」


((集中してんだから、話しかけんな!!))





「…」(思考)




しかし “安らぎの匂い” を発動させてから、しばらく時間が経っている。もう、流石に効果が出ても良いはずなんだけど。いや、もしかして…風が強くて、匂いが飛ばされている可能性があるかも。





「…」(私)




(匂いは、ちゃんと巨大ゴブリンの方に行っているわよね!?)


(本当に効果が出るのか、少し不安になってきた…)




「「「バシャアアアアアアアアアアアア―ン!!」」」


「「!!」」(私)


私がそう思っていると、後方にいたサニーさんが魔法を発動させる。振り下ろされる、こん棒の先に大きい水球が出現して、それにこん棒が直撃します!!


そして、こん棒は―

水球に当たり大きな水飛沫をたてると、そのまま水球の中にすっぽりと入ってしまった。



これは、水の魔法 “水捕球” です!!



「ウゴゴゴゴ…??」


「「「ウゴオオオオ―(何だ、これはアアアア―)!?」」」



巨大ゴブリンは…

こん棒が水球の中に捕らわれ、フヨフヨと浮かんでいるのを見て、呆気にとられている。その隙を見逃さずサニーさんの隣にいたコーレン副団長は、土の魔法 “地形操作 土錠” を発動- 



巨大ゴブリンの足首に土がまとわりつき、足を固めて動きを止める!!


巨大ゴブリンは『何だ、これはアアアア―!?』と叫んでいる感じがしました(多分…)




「「!!」」(私)


巨大ゴブリンの動きが止まった所で、私の最初に放った魔法が効いてきたのか、巨大ゴブリンはフラフラとし始めた。そして、追い討ちとばかりにサニーさんは、先程こん棒を捕らえた水球を巨大ゴブリンの頭上高くまで移動させて、水球を解除する!!



「「「ドゴオオオオオオオオオーン!!」」」(落下したこん棒の音)


(ピヨピヨピヨピヨピヨピヨ…)



こん棒は巨大ゴブリンの頭に落ちて、巨大ゴブリンは意識を失いそうになっていた。





       

         「「「さぁ、今よ!!」」」





サニーさんは、私達3人に声を掛ける!!


私とルイアは、一気に馬で巨大ゴブリンの足元を駆け抜け、それぞれ片足ずつを剣で斬り裂いていた。ルイアは剣に炎を纏わせ、足を焼き斬っていた。これは、武器に火を纏わせて攻撃力を向上させる火の魔法 “火纏い” です!!


両足を切られたゴブリンは、とうとうバランスを崩して、ひざまずく。


そして…

意識も朦朧としており、すでに反撃の意志は感じられなかった。




「「「とどめだアアアアアアアア―!!」」」


「「「奥義、超硬化アアアアアアアア―!!」」」



そう叫び、バルモは巨大ゴブリンに向かって―


大きな剣を振りかぶり、高く飛び上がる!!

バルモの身体は、ボディビルダーの様にピカピカにテカっていた。

これは自らの身体を硬化させて、攻撃力と防御力を向上させる土の魔法 “硬化” です!!






      「「「ゴオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」





バルモの大きな剣がトドメと言わんばかりに、巨大ゴブリンの頭を一撃した。頭を大きく砕かれた巨大ゴブリンは、そのまま倒れていました。








そして-




もう起き上がる事は無かった。





そう、討伐完了です!!





(はい、お疲れ様でーす!!)









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