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あそびの詩

恋あそび

作者: 浮き雲

あらすじの「たづき(又はたつき)」は生計の手段という意味合いです。言い換えれば、「生きがいというほどでもない仕事」でしょうか。

「遊びは仕事ではない」と言ってしまうと、あまりにも当たり前ですので、ちょっと装飾で誤魔化してみました。



恋を遊びと(なぞら)えば


遊ぶ手はずや算段(さんだん)に 夢中になりて、遊ぶより


習うことこそ楽しけれ




恋を遊びと擬えば 「追えば逃げる」の逆手取(さかてど)


追わず焦らして追わせれば 終わらぬ恋の燃え上がる




恋を遊びと擬えば 六道(りくどう)転げ地獄まで


落とし、落とされ、()ちぬよう 人の道をば綱渡る




恋を遊びと擬えば 一夜限りの暁烏(あけがらす)


鳴かぬ(しつけ)けの駕籠(かご)の鳥 鳴かす修行に苦行する




恋を遊びと擬えば 明けぬ想いに夜は更けて


いつか、ふけゆく(おの)が身に 惑う(あした)を迎えゆく




恋を遊びと擬えば いつか、遊びもいのちがけ


それを恋とぞ申すなら 何ら、愛とも変わるまじ




恋を遊べば、遊べずの 人は、こころに行き当たり


恋に遊ばれ、(あわ)れにも 愛を(たず)ねる人となる





「恋を遊びと見做せば」という、文章を書く人の普遍的なテーマを貶めるような詩になっていますが、文字通りではないニュアンスを詩の本文から読み取っていただけましたら幸いです。


それにしても「遊び」は重要です。人が人として生きるために不可欠なものだと考えています。上手く遊べるか否かは、また、別の問題ですが。

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― 新着の感想 ―
[一言] 恋と愛との違い、っていうのを以前に考えた事があります。 最後の二連で恋に加えて愛が出てきますが、それぞれの位置づけがどう違っているのかな、とは少し考えてしまいます。 遊んでいるつもりで、い…
[良い点] 整然とした文体で、綺麗に纏められています。 恋愛模様の行く末が、戒めも込めて伝わってきました。 [一言] 盲目的な色恋をした記憶が無いのですが(笑) 節度があるのは善きことか…
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