表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/21

七回目・八回目・九回目


 もう疲れた。在人はベッドを降り、裸足のまま外へ出た。頭のなかで七海が幡野が留島が一郎丸がいつきが喚き、泣き、喜び罵り笑い怒鳴り喘ぎ哀しみしている。

 逃げたい。

 工夫することも考える必要もない。近場の橋から飛び降りただけだ。


 目が覚めた。



 逃げられないらしい。在人は笑った。なにもかもお仕舞にしてしまいたい。

 窓を開けて飛び降りた。


 目が覚めた。



 天井が見える。在人は笑った。泣きながら笑った。

 なにもない。

 在人は叫んで部屋を出た。いつきの部屋から父母が出てくるのが見えた。在人は笑い、叫びながら階段を転げ落ちた。


 目が覚めた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ