ライナスルート6
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
ちゃっかりと城までの道のり、手を繋いで帰ってこれたのは嬉しいが全体的に失敗感がする。
部屋に戻り1人になってベッドに横になりつつ自己反省会を開始する、ベッどでゴロゴロしてるとリナに見つかったら怒られそうだけど…。
うっかりだけど言ったことは仕方ないので、これからも好きという気持ちはどんどん告げて行こう。本当に子供扱いだったのはショックだけど、年齢差はどうにもならないので大人になるまでに好感度を上げてちゃんとした告白をしよう。子供扱いとはいえ頭撫でて貰ったり、手を繋げたのは嬉しい。つい嬉しさでベッドの上を転がってバタバタしてしまう。
だって携帯の画面に映ってた青年が歳を重ねてるけど、実際に触れ合えるのは嬉しい。
なんでこのゲームに転生するならヒロインにしてくれなかったんだと思ったけど、今のライナス様の状況ならまだ子供ならチャンスはあるはず!これが孫に転生だとショックで寝込む…、娘位なら政略結婚とかでまだ婚約するのが可能な年齢差だ。
考え込んでちょっと前向きになってきたところに、いきなり声がかかってビックリする。
「リリー今日は騎士団に行ったみたいだね。」
ビックリして飛び起きて入口を見ると、面白そうなものを見つけた笑みの父様が立っていた。
「と…父様、レディの部屋にノックも無しに入るのはどうかと思いますよ。」
絶対何か勘づかれてる嫌な予感しかしないので、話題をズラそうとするけど許してくれるはずもなく
「ノックしたけど返事は無いけど、バタバタしてる音がしたからね。
まさか部屋で愛娘が苦しんでるかもしれないからね。」
ノックの音なんて聞こえてないのに、こっちの音筒抜けですか!キャーキャーは言ったかも知れないけど、他の事は聞こえてないと良いけど…。背中に嫌な汗が流れる…
「父様お気遣いありがとうございます、リリーは元気ですよ。ちょっと距離を歩いたので休んでいただけです。」
にっこり微笑みつつ答えたはずなのに、父様がベッドまで来て近くに座る。
座るって事はしっかり話す気なのが伝わってくる。
「今まで城内しか移動してなかったから、疲れたのかな?それにしてもまさか騎士団の訓練の見学までして来るとは思わなかったよ。」
父様は笑ってるんだけど何か背後に黒い物が見える気がするんですが!
「そしてしっかりお茶まで頂いて、しかも大好きな副団長に手を繋いで送って貰ってたね。今度騎士団には父様からライナスには個人的にしっかりお礼言っておくとするよ。」
何故情報ダダ漏れで父様が怖い、本当に笑ってるのに空気が重い!
「と…父様?」
「なんだいリリー?」
「父様に何かありました?」
笑顔が不敵な顔に変わって、私の頬に父様の手が添えられる。
「何かってあったよ、とても大変な事がね。うちの可愛いリリーは今日初めて会った騎士には好きだと言うのに、おかしいよね父様はリリーに大好きだなんて言って貰った事ないんだけどな?」
そこ?父様気にして怒ってるポイントってそこなの?
「父様にはちゃんと何時も好きって伝えてますよね?」
「好きとは言ってくれても、大好きとは言ってもらったことないな。」
いい大人が何に拗ねているんだって突っ込みたい。誰だよ父様に大好きの事伝えたのは、リナ辺りが怪しい…。
ちょっと引きつった顔になっていそうなので、横に座ってる父様の首に手を回して抱きしめる。でも考えようによってはちょっとした事でしかないのに、娘の発言で父様がここまで焼きもち焼くなんて可愛いかもなんて思えてくる。
「父様も勿論私の大好きな人です、ただ父様は母様の1番なので今まで好きと言ってたんですよ。」
コツンと父様のおでこと私のおでこを重ねて微笑みつつ告げると、父様も満更じゃない表情で微笑んでくれた。
ライナスルートと言いつつ、父様になってしまった…




