表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/21

ライナスルート1

私の推しのヤンデレ騎士見習いライナス、母様の幼なじみであるので平民出身だけど剣の腕は一流設定。赤くストレートの髪の毛を後ろで纏めていて、戦闘シーンでは前衛を勤めてヒロインの盾役をかっていた。

幼なじみで気さくな頼れる兄貴分だけど、攻略が進んでいくとヤンデレ要素が出てきてヒロインの束縛が進んでいくという。当時誰かにこんなに束縛される程愛されたい!なんて思ってた私もちょっとヤバいのかも…


ゲーム当時の設定って今現在って使えるんだろうか…、ゲーム当時は今から10年前になるので折角思い出した情報だけど流石に古い気がしてくる。ちょっと情報が微妙でも騎士見習いって事は騎士団詰所に行けば、多少でも情報がある事を祈ろう。流石に見習いは卒業はしていると思うけど。


父様の許可がおりて護衛を付けられるとは聞いていたが、2人付けられた護衛は残念ながらライナスでは無かった。そこまで期待はしてはいなかったけど、もしかしたら運命!って感じで期待していた部分もあったので残念な気持ちもある。


翌日改めて護衛のニルスとサルファと挨拶を交わし、リナと一緒に城の騎士団詰所に向かう事となった。


「姫様、どうして騎士団詰所に行くのですか?」


リナに投げかけられた疑問だが、いきなり城の奥に引きこもるように生活していた私が初めて行きたいと言った場所に疑問を感じるのは仕方ないのかもしれない。


「これまで城内で何時も守ってくれている騎士の事が気になったので、色々知りたいと思ったのよ。何時も安全を守ってくれる騎士の皆さんには感謝しているの。」


なんて最もらしい言い訳をしたら、背後の護衛達から姫様…なんって感嘆の声が聞こえてきたのはあえてスルーする事にした。

流石にライナスに会いたい!なんていきなり言えるはずも無いのだから、昨日の夜聞かれると予測して考えていた言い訳が無駄にならなくて良かったのかも。

城の敷地内とはいえ、城門から出てそれなりに歩いた場所に建てられた騎士団詰所に着くまでそれなりの時間がかかってしまった。子供の歩幅だから余計に遠く感じるのかもしれないが、それなりの広さの訓練施設も合わせて設置されているのだから面積が広く城門から遠くなるのも仕方ないのかも。


事前に訪問の通達を出していたので騎士団詰所前にはガッシリした少々年配の騎士団長が待ち構えて居た。ガッシリして厳しい表情の騎士団長の雰囲気に既に涙目になりかけたのは、ここだけの話である…ガッツリマッチョ怖い。


騎士団長に挨拶をし施設の見学を伝え見て回ることにしたのだが、団長何時までくっ付いてくるんだろ…

案内なら護衛騎士で足りるので団長に迷惑をかけれないと断りを入れて、やっと団長から解放されてひっそりとため息をついてしまったのは仕方ないだろう。


今の時間は警護と見回りと修練の3チームに別れて行動していると聞き、修練の見学をさせてもらえる事になった。

訓練施設が近づいてくると金属音に声などが聞こえてきた、聞こえる声の中に気になる声を感じ少し早足になっていく。

訓練施設に近づいて訓練風景が見える距離になると、燃えるように赤い短髪の騎士の背中が見えてきた。

ゲーム当時後ろで纏めた髪の毛部分を切ったのか髪型が変わり、指示の為聞こえた声は聞き覚えのあった声より少し低くなっていてドキッとする。

確かめる為に背後に控えていたニルスに質問をする。


「あの今指示を出されている方はどなたですか?」

「丁度今回姫様の護衛を仰せつかった我々第2騎士団の副団長のライナス様です。」


私の護衛が第2騎士団だというのは初耳だが、憧れで推しのライナス様を見つけれた喜びで胸が苦しくなる。

記憶にある青年だった彼とは違い、少し身体付きがガッシリした精悍な大人の男性になった推しとの初遭遇だ。

最初はヤンデレ騎士見習いだったライナスルートです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 1日4話投稿の偉業達成おめでとうございます。 お身体に気をつけて、無理なく投稿なさってください。 大人ライナス様登場!赤髪短髪とか絶対かっこいいやつ。あ、攻略対象だったんだからイケメン…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ