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28 お出かけをしまして

いつもより短めです!

朝からニコラスの機嫌が悪い。

というより昨日の夜、アーネストと出かけると伝えてからすこぶる機嫌が悪い。


使用人達は逆にやたらソワソワしながら私のメイクやらなんやらをしてる。

・・・何この温度差。


でもニコラスにどうしたの?って聞いても「何でもないです」しか答えてくれないし・・・。

なんて考え事をしているうちにテキパキと私の身支度がすんでいく。

「お嬢様、お綺麗です!」

「え、そ、そう?」

「はい!!!」


そう言えば、使用人達の態度も変わった。なんというか・・・、接しやすくなった、かな。

何かと話しかけてくれるし、何より怯えられることがなくなった!!!

うん、これは素直に嬉しいね、ふふ。


「お嬢様、アーネスト様がおつきになりました」

丁度私の支度が終わると同時にリサが部屋に入ってきた。

「あ、今から行くわ」


返事をして私は玄関へと向かった。



◇◆◇


「こんにちは、イリーナ嬢」

「ご機嫌よう、アーネスト様」

私はアーネストといつもとは違う他人行儀なあいさつをした。

使用人達の前では一応他人行儀に接しましょ、とふたりで決めた(ニコラスは除く)

見送りをされて外に出ると雲一つない青空が広がっていた。

「おー、晴れたねぇ! 」

「な!よかった、良かった」

隣でニカッと笑うアーネストはいつもより100倍機嫌が良さそう。何かいい事あったのかな?


ちなみに護衛の代わりにニコラスも付いてきてるはついてきてるんだけど今回は個人的なお出かけっていうのと使用人たちからのアドバイス(?)で離れたところで待機してもらってる。

ニコラスにはすごい嫌な顔をされた。・・・すまないね、暑い中こんなことさせて。

「さて、どこに連れてってくれるの?」

私はアーネストの方を向いて笑いかける。

自由になってから初めてのお出かけだ!!これを楽しまずしてどうする!!!


ということで若干テンション上げ気味の私にアーネストも微笑み返してくれる。

「ん〜、まずはご飯食べようかと思うんだけど、ガッツリ系とフレンチどっちがいい?」

おっと、まさかの選択肢!

正直どっちも行きたいなぁ・・・。ん〜、あっさりとしたフレンチか、ガッツリ系か・・・。迷うなぁ。


うーん、と唸ること十数秒、私は元気に返事をした。

「ガッツリ系!!」



◇◆◇


・・・ということで、やって来ましたガッツリ系レストラン!

んー!!お酒とお肉のいい匂い!!音までジュウーと美味しそうな音が聞こえてくる。


「まさか、ドレスでガッツリ系に行くとはな、イリーナらしいわ。」

「ちょっと、それどういう事?」

「そうムキになるなってー、褒めてるから」

「絶対褒めてないよね?!」

なんて会話をしながら私達は料理を頼む。


待ってる間もアーネストの話ををながらずっといい匂いがしてくるから一種の拷問かと思ったよ。


「はーい、お待ちどうさま!魚の甘酢あんかけと仔羊のローストと肉の串焼き、焼き飯だよ〜!!」

豊満なこのお店の女将が運んできてくれた待ちに待った料理はとっっっても美味しそうで私はよだれを抑えるのに必死だった。アーネストも「おー」と歓声を上げてキラキラと目を輝かせて料理を見ていた。

「おっ!お嬢ちゃん達デートかい?いいねぇー!じゃあこれもおまけしちゃおうかな!」

「え、ええ?!」

予想外の一言に戸惑っている間に女将は何やら香ばしい匂いのするゴマ団子をテーブルに置いてくれた。

「私からの奢りだよ!にいちゃん、いい男なんだから自信もって逃げられないようにしなさいよ!」

「あ、や、私たちそういう関係じゃ」

「はい、頑張ります」

「って、えぇぇぇぇぇえええ?!」


私が絶叫しているうちに女将さんは「ハッハッハッ、いいねぇー!初々しいねぇ!」なんて笑いながら厨房に戻ってしまった。

「ちょ、アーネスト?!!」

「ん、なんだよ。ほら、イリーナも食べよーぜ」

「ほれ〜」とアーネストに肉の串焼きを目の前に出されて私は何も言えなくなって(涎のせいで)大人しく串焼きを受け取った。


「い、いただきます」

「いただきます」

2人でカプリと一口串焼きを食べる。


・・・!!


「うっまぁぁぁぁぁ〜」

「すっげぇ、上手い!!」

口にした串焼きは想像以上にうまかった。

まず一口かんだ時に広がる肉汁!!噛めば噛むほどジュワジュワと滲み出てくる!

それにこのお肉、とっても柔らかい!何この美味しさ!!中がちょうどいいくらいにレアになってて串焼きなのにちょっとお上品さがある、なのにタレはニンニクがきいててスタミナがつきそうな味。まさに絶品!!

「んー、鼻に抜ける美味しさ・・・」

うっとりしながら食べているとアーネストが「くすっ」と笑ったのが聞こえた。

「美味しそうに食べるな」

「だって!とっても美味しい!!」

「確かに、こんなに美味しいと思わなかった」

「ね!!次はこれ食べよ!」


その後に食べた魚もフワフワしててそれに甘酸っぱい黒酢のタレが絡まってすごい美味しかったし、その後の仔羊のローストは串焼きのお肉とはまた違った閉じ込めた美味しさがあった。

それと一緒に食べた焼き飯は前世でいう醤油が濃いめの炒飯みたいだった。それも鉄板にしばらく放置しておくとおこげが出来てそれを最後にお出汁でお茶漬けみたいにして食べるのが最っ高に美味しかった!

そして最後に女将さんがおまけしてくれたゴマ団子!

外はサクサクでゴマの香りがすごいんだけど一口噛むと中の餡子とごまの香ばしさが交わって鼻に抜けてく・・・!

もう、モチモチで甘くて、その上香り高いなんて・・・!

美味しすぎるのよぉぉぉぉぉ!!



「ふぅ・・・、お腹いっぱい・・・」

私は食後に頼んだフルーツ水のようなものを飲む。

うん、これも美味しいっ!


「本当に美味かったな・・・、食べすぎた」

アーネストも満足気にお腹をさすりながら呟いた。

「また来ようね!」

「そうだな」


私たちは最後にこの世界にはない指切りで約束をして店を出た。



「次、行くとこなんだけど・・・何か欲しいものとかあるか?」

店を出るとアーネストからそんな質問をされたので私は首を横に振る。実は全自動(オートモード)の頃からずっと書斎に行きたくてでも行けないからずっと我慢してたんだけど自由な今はいつでも書斎に行けるから本が読み放題だし、アクセサリーは十分すぎるほどにあるし、食べ物も今すっごく美味しい料理を食べたし・・・、うーん。欲しいもの、か。


「じゃあ、俺からイリーナに勝手にプレゼントしてもいいか?」

私が考え込むのを見てアーネストはそんなことを提案してくれた。

「え?アーネストが選んでくれるの?!」

「あぁ」

「やった!!じゃあ私もアーネストになんか買うよ!お互いに買いあってプレゼントしよう!」

私の案にアーネストは「それいいな」と言って笑う。

「じゃあ、行くか」

「うん!」

あぁ、なんだかお腹も心も満ち足りてて今日は本当にいい日だ・・・。




結局二人で話し合って男女関係なく入れる雑貨屋さんに行くことになった。

街を歩いていると綺麗な雑貨が売っているお店があったのでそこに入ることにした。


「うわぁ・・・、綺麗なものがいっぱい・・・」

「すげぇな・・・」

「うん、選びがいがあるね」

アーネストは「だな!」と嬉しそうに返事をしてから目をキラキラさせて「何にしようかな」と言って雑貨を見始める。


よし、私もアーネストへのプレゼント選ぼう!


私は棚に乗っているピアスやネックレスを物色する。

んー・・・、どれも綺麗・・・。アーネストに似合いそうなのは〜。


しばらく見て回ってアーネストにぴったりなものを見つけた私はそれを買った。

ふふ、アーネストにあげるの楽しみ!



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