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23 報告いたしまして

「――ナ、・・・リーナ!イリーナ!!」

誰の声・・・?


「イリーナ!!!」

「・・・な、に?」

強ばる身体でゆっくりと瞼を開けるとそこに居たのは泣きそうな顔をしたアーネストだった。

「イリーナ?!大丈夫か!!」

私が返事をするといたわるようにアーネストは私の上半身を起こした。

「うん、大丈夫・・・」


返事を返した瞬間、視界が大きく回る。

うお・・・、めっちゃ貧血の時みたい・・・。

頭を抑えて目を閉じると頭上で呆れたようにアーネストがため息をついた。

「ったく、お前魔力をいっぺんに使いすぎなんだよ。本当に、心臓止まるかと思った・・・。」

「ご、ごめん・・・」

「ヒロインは見つけられたのか?」

「・・・うん。」

「お嬢様!」


アーネストに謝っている途中でニコラスの焦った声がした。

「あ、ニコラス・・・」

「大丈夫、ですか・・・?」

恐る恐る、と言った様子で私を見るニコラスの顔は驚くぐらいに血の気がなくて、私はそこでやっと申し訳ない、と思った。


「うん、大丈夫よ。心配させてごめんね」

「いえ・・・」

しばらくそこで落ち着きを取り戻していると後からルイス様とレイ様、ハルロド様が追いついた。

「大丈夫か、イリーナ」

「はい。ご心配おかけいたしました」

「いや、それよりもどうしてこんなことに・・・?」


ハルロド様の問いかけに答えようと口を開いた瞬間、大きなチャイムの音が鳴った。

「・・・ちっ、授業の後にまた聞きにくる。」

苛立ったようにハルロド様は私に背を向けたけど・・・、多分それだと遅い。

「いえ、それだと間に合いません。失礼ながら授業を休むことは・・・」

この場合、一番、授業を休みにくいのはハルロド様だ。

王族で授業を休むと周りがうるさい。


あれだったらアーネストだけでもいてくれれば・・・。


なんて思ってると真っ先に声を上げたのはやっぱりアーネストだった。

「俺は大丈夫だ。」

「じゃあアーネストと私だけでも」


どうせ私たち、前も休んじゃってるし大丈夫だよね〜。

ま、大丈夫だろ。後で怒られるだろうけどな


視線だけで会話しているとニコラスが間髪入れずに「私も休みます!」と宣言するので「じゃあニコラスを入れて3人で」と話すとルイス様が「俺も休む」と言った。


「・・・・・・え?」

「なんだ。俺がいては不満か」


私はルイス様の言葉にブンブンと首をふる。

いや、不満ではないけど・・・、ルイス様って結構優等生だよね?

中身残念系男子の代表だけど授業態度はいいし、欠席なんてしたこともないのに・・・、大体秀才って話題になってなかったか?


呆気に取られた私をみてルイス様は眉をしかめる。

「別に自分に関係のあることだ。興味を持つのは当然だろう?」

まぁ、たしかに自分に魅力かけようとしている人がなにか企んでるって聞いたら気になるよね。


私は大人しく「そうですね」と答えた。


「じゃあ俺も〜!!」

次に声を上げたのはレイ様。

ちっ、こいついるとめんどくせぇんだけどな

「あ、今イリーナちゃん心の中で舌打ちしたでしょ〜?!」

・・・何でこいつ心の中読めんの?怖ぇ。


そして最後はハルロド様が声を上げた。

「え?ハルロド様宜しいのですか?」

「あぁ。話題が話題だけに後で説明すればなんの問題もない。」

「なるほど。」


私達は移動することにした。

・・・流石に機密事項を屋上に続く階段のところで話すわけには行かないっしょ?




◇◆◇


さてさて、向かったのは限られた人だけが使える学園のサロン。

全自動(オートモード)が取れてから来たのは初めてだ。


ここはある一定の爵位を持った人だけが出入りを許されていてここに入れる生徒は大きな権力を持っているため、ここに入れる、という事実はすごい名誉な事とされる。

私もよく来てたわぁ・・・。


ここならヒロインは来れないから思う存分ハルロド様にくっつき虫できたし・・・。

・・・マリア様いたけどね。へへっ。


まぁ、今回は特別ということで全員でぞろぞろとサロンにはいった。


さて、と。

・・・まず、どこから話そうか。


「ええと、ですね。私、あそこでヒロ、サラ様とマリア様が話しているのを見つけて魔法を使って盗み聞きしたんですね。まぁ、みっともない事に最後は倒れたんですけど。

でも風の音が強くて魔法を使ってもうまく聞き取れなかったんです。最後の方は鮮明に聞き取れたんですけど、最初が良く聞こえなくて」

「最初に言ってたことってどれくらい聞き取れたの?」

レイ様が首をこてんと傾げて問いかける。

くそ、一々可愛らしいな。


「えっと、ワードだけ幾つか。ワードを聞く限りは何かの葉を何か目的があって誰かにあげたいみたいです。」

「誰かに何かを何かの目的で、か。」

アーネストが苦々しい顔をして呟く。

「・・・うん。ごめん、何もわからなくて」

「いえ、お嬢様は倒れるほどに魔力をお使いになったのです。これ以上ない頑張りですよ」

過保護ニコラスはそう言ってくれるけどさぁ・・・、結局何も分かってないんだよね。はぁ。


「あ」

「ん、どうした」

ルイス様が私の小さなつぶやきを拾う。

「でも、後半言ってたことはハッキリ聞こえたの、その時に言ってたことは・・・、そうだ!そうだそうだ!!思い出した!」

周りはいきなり叫びたした私を訝しげに見ているけど気にしない!前もこんな感じだったし!

それよりも!!!

「ハルロド様です!」

「お、俺か?」

いきなり名前を呼ばれたハルロド様は狼狽える。

「そうです!マリア様が言っていたのです!ハルロド様が喜ぶわ、と!これで私にも勝てると言っていました。サラ様がアドバイスしたようで、サラ様は後日苗を届けると言っていました。後、合間に聞いた限りではマリア様が1人の時に詳細を話すと言っていました。」

「そ、それは本当か!?」

ハルロド様が大きな声を上げた。

「はい。そこでハルロド様に頼みがあります。」

「なんだ」

「マリア様からお話を聞き出して欲しいのです。」

「あぁ、マリア様はハルロド様の為に何かを準備しようとしてるからハルロド様から聞き出してほしいのか」

「うん。それに惚れた弱みで話してくれるかもしれないしね」

アーネストの答えについ、素で答えると周りが少しざわめく。あ、やべ。

「い、イリーナ。度々思うのだが、イリーナの素はそれなのか?」

ハルロド様の笑いをこらえたような声が聞こえた。

「あ、や、その。」

「そう言えば私が薬を飲んでいた時の記憶ではお嬢様は私にずっと素で接していてくださいましたね」

少し赤い顔でニコラスが呟く。

「な?!」

ルイス様は戸惑うように声を上げてレイ様はニヤニヤとしている。

え?アーネスト?はぁ、って呆れたようにため息ついてましたよ。「やっぱりバレたか」って呟いてましたよ。解せぬ。

「い、今その話はどうでもいいのです!!それよりも、計画を練りましょう」

「計画?」

聞き返すレイ様に私はにっこりと悪役顔で微笑む。


「そうです、これ以上サラ様の思い通りにはさせません。どのようなことでも。」


そうよ。これ以上あんな性悪野郎の思い通りにはさせないわ、大体マリア様はアホだけどいい子なのよ!これでマリア様に変なことさせる気だったらただじゃ置かないんだから・・・!


「イリーナ、顔。悪役補正でおっそろしいことになってるぞ」

ボソリとアーネストが囁いてきたので腹パンしておいた。


さ、反撃だ。

今までの借りを返させてもらいます。

なんか話が思うように進みません。

すみません、頑張ります!読んでいただきありがとうござました!

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