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小話・彼女の生態 猥談について・その一

 俺、月城つきしろつばさの彼女、瀬野せのはるかは、脈絡なく猥談わいだんを振ってくる。


「ファック、セックス、メイクラブ。するならどれがいーい?」

「セックス」

「ふふふ。それぞれ、性欲処理、子作り、恋人同士のコミュニケーションって意味らしいんだけどぉ」

「セックス」

「んーっ? 本気で言ってる?」

「セックス」

「えっと」

「セックス」

「…………将来的に、は、で、お願いします……」


 しかし、耐性はそんなにないのか、すぐ自滅する。


「んぁーーーーこのくらいで勝った気でいるなよぉぉぉぉ!!」


 と、叫ぶ顔は真っ赤だった。

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