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楽しく回ろう

…と、いうのが僕がここに来た経緯。彼の行った通り、数ヶ月後には人がやって来た。残念ながらメリーゴーランドには触ってくれなかったんだけど。


でも、たまに僕と話をしてくれる人もいたんだ。その人たちになんとかメリーゴーランドに触ってもらおうとしたんだけど、彼のようにうまくはいかない。みんな怪しんで触ってくれなかった。でも、そういう人たちが話をしてくれるおかげで、僕はなんとか今まで発狂せずに生きてこられたと思ってる。今の僕が本当に生きているのかどうかは…分からないけど。


ああ、そういえば、そうして話をしてくれた人たちが言っていたっけ。メリーゴーランドの語源。


メリーゴーランド。英語発音で、メリー、ゴー、アラウンド。merry go aroundっていう綴りらしいんだ。「楽しく回ろうよ」って意味があるみたい。僕の予想は大外れだね。そもそもメリーは人の名前じゃなかったんだから。


…さてと、これ以上僕から話せることはもう無いかな。そろそろ本題に入っても…いい?この展開なら、僕が何を頼むのか、分かり切ってるかもしれないけど。


…僕を助けて。お願い。もうこんな所はこりごりだよ。温かいご飯だって食べたいし、学校にも行きたい。だからお願いなんだ。


…やっぱり、嫌?そうだよね…。そうだ。交代制にしようよ。一週間ごとに交代するんだ。それならいいでしょ?お願い、僕を外に出して。どうか見捨てないで…!


えっ?いいの…?


本当に?本当にいいんだね?ありがとう!君は僕の…命の恩人だよ!


うわぁ、外だ。外に出られる…!うん、分かってるよ。ちゃんと一週間後に戻って来る。約束する。本当にありがとう。


それじゃあね。

この後、ハヤト君は本当に遊園地に戻って来たんでしょうか。戻っていたならめでたしめでたし。ですか、そうでなければ彼は今もきっと…。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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