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注意 お姫さま脳
その後すぐ、マリーナは王に呼ばれた。
実際はきちんと婚約者として認められていなかったマリーナは、
(とうとうその日がきたわ!)
と喜びを隠しきれなかった。
初めて対面した王は、マリーナをみてため息をついた。
「マリーナとやら、踊りはできるのか?」
「はい、もちろん!」
王の質問にも元気よく答えた。
マリーナは王子と踊るのが好きだった。
特にワルツを王子と踊っているときは、自分が一番素敵な自信があった。
「明日、大国や小国の王族が訪れる。そこで踊りを披露するのだが、頼めるか?」
踊りの文化が盛んな大国の姫には勝てずとも、他の小国に負けるわけにはいかなかった。
マリーナは人前で王子と踊ることを楽しみにして、眠りについた。
短すぎたこの回。