表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

ジークヴァルトの場合


 騎士の朝は、宿屋の店主より早い。朝の鍛練として、まだ辺りが薄暗い頃に外に出る。筋トレ、剣の素振りをしたあと、朝食前にシャワーで汗を流す。今日もジークヴァルトは、朝の澄んだ空気の中で剣を振るっていた。


 以前は町外れの騎士隊宿舎にいたジークヴァルトだが、はた迷惑な研究者の実験と、同じくはた迷惑な騎士隊長の思いつきにより、宿屋の3階に住む事になった。滞在費は騎士隊が出すらしいし、ほかの騎士達が交代制の自炊生活をする中、 自分は宿屋で良いのだろうか、と最初は思った。が、しかし、それを考えて尚、厄介なものを体よく任せられたのだと悟った。


 ヴィクトルと名乗る研究者の監視。宿舎の一部を爆破し、ジークヴァルトが宿屋で暮らす事になった理由を作った彼は、常識で計れない男だった。彼を監視しながら通常の騎士隊業務をこなし、ヴィクトルに負けず劣らず破天荒な隊長の補佐をするのは、中々にハードだった。


 しかしまぁ、現隊長の下についてから、貧乏くじをひくのには慣れた。思わずため息を吐いてから、呼吸を整える。見上げた空に、朝日が上がり始める。


「そろそろ戻るか……」


 ジークヴァルトにとっての太陽とは。

 静かな一人きりの時間に、終わりを告げる光。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ