表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

ツェツィーリアの場合

 行商人の朝は、旅先の宿や野外で迎える事が常にだ。働き口のない村を飛び出して数年。最初は苦労したが、今ではすっかり行商人として生活を成り立たせている。一人旅は危険も多いが、長旅のときは騎士や冒険者を雇って、同行してもらう。自らも、短剣の扱いには慣れたものだ。


 今日もまた、泊まった宿を後にして、町から町へ。途中にすれ違う旅人への商売も忘れない。生活のため、すっかり守銭奴になってしまった。


 そんな行商人としての生活にも不満はなく、むしろ楽しんで毎日を送っている。少々気になる事と言えば、恋愛的出会いがない事だろうか。あちこちで気になる人は見掛けるものの、アプローチのしようがない。というか、そんな女子力や技術力がない。得意なことと言えば、値切り、場合によってはふっかけ……。


「一生結婚……いや、恋人すらできなかったりして」


 笑い事ではない独り言を呟いて、空を見上げた。憎らしいくらいに眩しく輝く太陽が、雲間から顔を覗かせた。そんな眩しさを見せつけられると、まあ、なるようになるかと思ってしまう。


 ツェツーリアにとっての太陽とは。

 見上げた先の、道しるべ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ