表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

地雷処理班の初会議に乾杯2

「唐突だが、会議を始める。」

「確かに唐突だよね。いつも会議なんてしないもん。」

「うっせ」

俺は話を続ける。

「俺は大変な事に気づいてしまったんだよ。」

「なになに?」

「戦争の後始末にとって、最初にすべきことだよ」

「ふむ、それは何だね?優君。」

菜花がなぜか気取った風に一言。

「戦争の道具を保管する倉庫」

ゴン!と頭をどっかにぶつけてしまう一同。

「・・・何で気付かなかったの?」

「寝てたからかな」

「ちゃんと仕事した方がいいよ?給料減らされるし。私達は雇われているんだからしゃんとしないと!」

「成る程、それで俺の給料の札が一桁なのか。」

「最大90000ゴールドとか、低すぎだよ。私は最低でも100000ゴールド貰ってるからね」

「そんなに額は変わらないじゃないか。」

菜花ははぁーっと、深い溜息をついて

「お金は1ゴールド1ゴールドに重さがあるんだよ」

と、よく分からない事を言う。

「意味が分からないから簡潔に分かりやすく説明してくれ」

「つまり、1ゴールドイコール1グラムと考えるの」

「すると?」

「90000ゴールドイコール90000グラム。つまり、90キロ。さらに、100000ゴールドイコール100000グラム。これは、100キロ。」

菜花はビシッと人差し指を俺に向け「さて、重さにどういう差がついた?」と言った。

「酷い差だな」

「だから、ちゃんと仕事しないとだめなんだよ!」

途中から、お金についての講義になっていたような気がするが、気にしていたらキリがないので先に進める事にする。

おっほん。と咳払いをした。

「恐らく、敵の兵が自滅を目的とする地雷を多く設置しているはずだ」

「自滅を目的とする地雷?」

「敵のスパイが倉庫の周りに地雷をし掛けるんだよ。すると、倉庫に道具を取りにきた兵を地雷の罠にはめる事ができるのさ」

「成る程・・・では、この中で分からなかった人はいますかー!」

まさか、この簡単な話が分からない人なんているわけが・・・いた。

「くらたん先輩ちょっとこっちに来てくれ」

「うん」

「こんな事も分からないなんて、くらたん先輩は小学生ですか?・・・いや、小学生か。ごめんねー?倉橋ちゃん。」

ぴくっ。とくらたん先輩の肩が揺れた。

「うぇーーーーん!ママーー!」

「ぷっ」

「あっ!わらっだなあー!」

くらたん先輩、涙と鼻水ズルズルの顔いただきましたー。

取り敢えず、この記念すべき顔をカメラに収めておこう。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ