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俺は壇上にいた。後ろには様々な色でがざられた煌びやかなステンドグラスの窓があった。教会をデカくしたイメージだ。
壇上に乗るのは中学の卒業式以来で少し緊張する、中途半端に高いので怖い。
壇上の前には光の柱のようなものがあった。この空間自体が薄暗いのでそれがとても神秘的だった。うん、ファンタジー
ふむ、ゲームの中に入ることができたみたいだな。
「ようこそ、白鶺鴒様。ディヴァイスの城へ。貴方は入国審査をパスしたので、入国許可証とギルド証を差し上げます。」
綺麗なお姉さんが俺に話しかけてきた。マジ、ぐらま〜
どうやら、この国にやってきた冒険者という扱いらしいな………
「あっ、はい。ありがとうございます」
「それから、この国の地図です。スパイ防止用としてこの国から出ると自動で消滅します。注意して下さい。
この国では数多の国民が小さな問題で困っています。手を貸していただけると良い事が有りますよ」
「その、良い事とは?」
「報酬金やアイテムなどですね」
つまり、クエストって訳ね。
「では、早速白鶺鴒に頼み事をします。この手紙をとある武器商人に渡しては貰えないでしょうか?」
「この手紙を?」
「はい、これは駆け出しの冒険者をこの武器屋に紹介するのがこの国のルールみたいなものなので………」
紹介書てきなものか………。
うん、多分初心者お助けアイテムみたいな物が貰えるんだろうな………
「はい、わかりました。色々ありがとうございます」
「はい、貴方の人生にとって素晴らしき冒険に成るますように心から祈っています」
俺は光の柱の中へ入って行った。
多分、光の柱はワープホールだったんだろう。俺は巨大な門の前にいた。そして門の前にも光の柱があった。多分、この光の柱は色々な所に点々とあるんだろうな!
俺は今、本当にワクワクしていた。そう! 今、俺はファンタジーの世界にもいるんだ! 門の前には大きな道があり、その道の端に色々な店が並んでいた。多分、プレーヤーが出している店なんだろう。食物の出店、武器の出店、防具の出店、素材の出店、宝石の出店、薬の出店、現実世界では絶対に無い店達が並んでいた。
(ふふ、これがあのドラク○の世界か………マジktkr、そしてwktkが止まらないーーーー!)
俺も男だ一度は(本当は何回も)ファンタジーの世界で俺TEEEEEEeeeeeeしたいのだった。
だけど、これは所詮はゲームだ。無双できる事は出来るのだろうがそんな奴はリアルの時間を削って強くしてるんだろう。どっかで、ゲームの中のキャラクターとプレイヤーは反比例するって言ってたもんな。
だから、俺は自分なりに楽しむ事にした。
「取り敢えず、武器屋に行かなきゃいけないんだよな………。多分、この露店達ではないだろう………お役所が進めるって事はこの国で一番デカイ店なんだろうから探すのは簡単なはずだ」
しばらく、歩きながら《メニュー》を開いて自分の【ステータス】を確認することにした。《メニュー》は頭の中でイメージしたら出すことが出来る。《メニュー》を開く、右に上から順に【ステータス】【アイテム】【装備】【スキル】【交流】【ギルド】【ヘルプ】だった。ギルドは文字の色が反転しているのでまだ、押すことは出来ないんだろう。【ステータス】を押す。
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白鶺鴒 Level 001
JOB 冒険者見習い〈R〉
G 2000
HP 100
MP 100
ATK 1 DEF 1
MATK 1 MDEF 1
HIT 1 STR 1
INT 1 VIT 1
SPE 1 LUC 41
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…………英語、出来ねー。RPGやりまくっている人なら簡単に解るのかもしれないけど俺には無理だから!英語の授業はお昼寝の時間って考えてる俺には無理だから!英語のテスト30点以上とった事ないから!俺に解るのはMDEFまでだよ!そっから下はなに?全然分からん。
それになんでLUCだけがこんなに高いんだよ!わけ分からん!
…………しかも、最初のステータス低すじゃね?攻撃力が1ってなんだよ舐めてんのか?
マジ、ふざけんな! このまま、フィールドに出たら瞬殺だわ!
ふむ、マジ氏ね。これは糞ゲーの予感がプンプンしますな。
「武器屋で初心者サポートアイテム手に入れない限り絶対に死ぬな」
急いで武器屋を探さなければ………
暫く歩くととてつもなくデカイ建物が見えてきた。多分、アレが武器屋だろう。よし、急ぐか。
そこまで走った。
武器屋の前に着いた。そこにはガラス張りのケースの中に色々なカッコいい武器や防具が置いてあった。これを見ているだけでも、時間を忘れてしまうような感動があった。
俺はその武器を気にしつつ中に入った。
「すいませーん、検問の紹介で来たんですけど」
「お?随分とひ弱そうなガキが来たな」
受付にはキレーな姉ちゃん………ではなくデブなオッさんがいた。
「チッ………」
露骨に舌打ちをした。
「………お前、今なんで舌打ちをした?」
「すいません、あのー受付の人を変えてくれませんか?俺は今思春期真っ盛りなんですよ。だから、オッさんと喋るのは萎えるっていう感じなんですよ。だから其処で武器の手入れをしている、ぐらま〜なお姉ちゃんに変えてもらえませんか?」
俺は今、思っている事を正直に伝えた。こんな童貞キモデブオッさんとと喋っただけで俺の青春が終わってしまいそうだ。
「お前………一つだけ質問がある」
「…………ん?」
「お前の好みな女を言ってみろよ,ちなみに俺は幼女が好きだ。
幼女は何を着せても似合ってしまう。バニー、メイド、ナース、ゴスロリ、ビキニ。全てが幼女の為に生まれて来たようなものだ。そして、慎ましいあの胸や腰。これから先の未来へ向けて少しずつ大きくなるであろうアレらは何処と無く小動物の雰囲気を帯びる。無垢だろうと汚れていようと構わない。あの小さなこの世の最高の宝石達が俺は好きだ。愛しているんだ」
「ふん、何処の世界でもお前の様な奴が居るんだな」
武器屋のキモデブが俺を睨んでいる。そして、目が訴えている。次はお前が俺に自分の性癖を暴露して見ろと。そして、俺をお前の性癖で悟らせて見ろと…………
……………ふん、いいだろう。その勝負受けて立とう。
「俺はスポーツ短髪娘が好きだ。真剣で試合をして汗でびっしょり濡れた体操着。そして薄っすら透ける下着。その下着に見える少女の裏の顔。気高い少女の花柄の下着。それは男らしく振舞っていながら裏では女の子らしく振る舞いたいという心の表れだ。そして、ほのかに香る少女の汗の匂い。その香りはどんな香水でも再現することもできない………。その汗を拭き取ったタオルを手にとって思わずくんかくんかしたい衝動を誰が抑えられるか………………いや、できない」
俺が言い終わった後、目を開けるとキモデブが泣いていた。実に男らしい泣き方だった。そして清々しかった。その涙を流しながらキモデブがこう、言った
「…………負けだぜ、友よ。お前のその妄想の素晴らしさ……いや、完敗だ」
「いや、お前の方こそ中々の立派な哲学を持っているようだな………俺も幼女に目覚めそうだぜ」
その言葉の後、俺たちは抱き合った。友情の証として
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