童話?その1(ひらがな)
あるところにとてもわるいりょうしゅがいました
そのりょうしゅはひとびとにどくをちゅうしゃしてまわっっていました
ひとりしに、ふたりしに、さんにんしに・・・・
どんどんぎせいしゃはふえました
そしてひとびとのりょうしゅへのにくしみはどんどんふくらんでいきました
そんなあるひのことです
ひとりのわかものがこういいました
「おれはあのりょうしゅにふくしゅうしてやる」
そのわかもののかぞくはそのどくによっていなくなってしまっていたのです
それをきいたひとびとはついにこうどうをおこしました
みのまわりにあるぶきになりそうなものをてにとり、りょうしゅのやかたへせめこみました
りょうしゅがやっとったけいびへいはひとびとをせっとくしようとしました
しかしいかりにくるったぐんしゅうはきくみみをもちませんでした
けいびへいはぼこぼこにされ、ふんづけられてぼろぞうきんのようにみちにころがりました
もんをたたきこわしたぐんしゅうはりょうしゅのかじんたちをざんさつしました
のこるはりょうしゅだけです
りょうしゅはしょさいにいました
ぐんしゅうがはいってきたときりょうしゅはいすにすわっていました
りょうしゅがなにかいっていましたがぐんしゅうはきこうとしませんでした
きっとおとくいのいいわけだろうとおもったぐんしゅうはさらにいかりをふくらませました
おにのようになったぐんしゅうのてによってりょうしゅはあとかたもなくなってしまいました
わるいりょうしゅがいなくなったのでぐんしゅうはまんぞくそうです
りょうしゅのやかたはやかれてしまいました
いまそのばしょにはそまつなはかがたっています
それにはこうかいてあります
『あくはほろびたり』
しかしそこにはりょうしゅはねむっていません
しんだけいびへいとりょうしゅのかじんたちがねむっています
ぐんしゅうたちはそのことをしりません
りょうしゅもそこでねむっているとおもっています
そこからはずれたところにみがかれたなにかでつくられたはかがたっています
それにはこうかいてあります
『さいごのりょうしんここにねむる』
そのひゃくねんほどあとにそのむらはほろびてしまいました。
あとにのこるのはさびれたまちとりょうしゅのやかたのやけあととはかたちだけでした