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「無能だから追放」と言われましたが、私の実家は『隠れ最強一族』でした。──お父様とお兄様がブチ切れて国ごと買い叩くそうです

作者: 桜木ひより
掲載日:2026/07/01

油の匂いと、冷たい湿気が肺を刺す。


王宮の最下層にある第三魔法具倉庫は、昼でも陽の光が届かない。

天井の配管からは、時折汚れた結露がぽつり、ぽつりと落ちてくる。

その冷たい水滴が首筋に触れるたび、私は小さく身震いをした。


「……っ……さむい……」


かじかむ指先で、私は小さな魔法具の真鍮のネジを回していた。


指先は黒い潤滑油で汚れ、金属片でついた無数の細かな切り傷が赤くにじんでいる。

水や油が傷口に染みてチクチクと痛むが、温かい湯で手を洗うことすら許されていない。


私はアリア。王宮の魔法具整備班に所属する、ただの雑用係だ。


下町の孤児院で育ち、魔力の「極小回路」を調整する特殊な適性があったため、この王宮の地下へと召し抱えられた。


しかし、この世界で重視されるのは「膨大な魔力」だ。


私のように、スズメの涙ほどの微小な魔力しか持たない者は、どれほど精密な作業ができても「魔力のない無能」としか扱われない。


「おい、地下のネズミ。まだそのガラクタをいじっているのか」


頭上から、からかうような声が降ってきた。


見上げると、上階の暖かい整備室で働く正魔術師の若者たちが、手すりから私を見下ろしていた。

彼らのローブは純白で、泥汚れひとつない。


「魔力が少なすぎて、魔法具を光らせることもできない無能が、よく毎日シコシコとガラクタを磨いていられるものだな」


「本当にね。私たちの邪魔にならないように、地下で油にまみれていればいいのさ」


彼らはどっと笑い、私が昨日から何度も調整し直した防衛用魔導灯の予備を、わざと足元に蹴り転がした。

ガシャン、と金属が擦れ合う冷たい音が響く。


「あ……」


「おっと、すまない。手が滑った──いや、足が滑ったな」


彼らはニヤニヤと笑いながら去っていった。



私は膝をつき、湿った床を転がった魔導灯を拾い上げた。

衝撃で、内部のデリケートな魔力回路がまた歪んでしまっている。


喉の奥が、ぎゅっと締め付けられるように痛んだ。

泣いてはいけない。泣いたら、彼らはもっと喜ぶだけだ。


私は深呼吸をし、油まみれの袖で顔の汚れを拭った。

私の仕事は、彼らが「力任せに魔力を注ぎ込んで焼き切った回路」を、元の状態に戻すことだ。


彼らの大雑把な魔力制御では、魔法具の繊細な魔力経路はすぐに熱を帯び、内部から焼き切れてしまう。


それを、髪の毛よりも細い私の微小な魔力糸を使い、ナノレベルで噛み合わせるように繋ぎ直す。

この作業があるからこそ、王宮のすべての魔法具は、安全に機能し続けていた。


しかし、手柄はすべて、私の頭上にいる班長のロドリックのものとなる。


「ふん、今日もただの磨き掃除か」


昼過ぎ、班長のロドリックが倉庫に現れた。

恰幅の良い体型で、金貨の擦れ合う音を好む強欲な男だ。



「班長閣下、昨夜戻ってきた防衛兵器の起動魔石、すべての極小回路の修復が完了いたしました」


私は彼に、整然と並べられた魔法具を示した。

どれもが完璧に魔力の流れを整えられ、いつでも作動する状態になっている。


「ふん、私が指示した通りの調整だな。まあ、私の開発した新術式の前には、誰がやっても同じだがな」


ロドリックは私の作業机から魔法具をいくつか乱暴に奪い取り、自分の鞄に入れた。

彼はこれを「自分の功績」として上に報告し、多額の予算と報奨金を得ている。



私に与えられるのは、彼らが食堂で残した、カビの生えた冷たくて硬いパンの耳と、濁った水だけだ。


胃が空腹で引きつるように痛むが、それに文句を言う権利すら私にはない。


「あの、班長閣下。私の手の傷が少し化膿しておりまして、治療薬の配給を申請したいのですが……」


私は勇気を出して、包帯代わりに汚れた布を巻いた手を差し出した。


「薬だと?」


ロドリックは信じられないものを見るように目を見開いた。


「無能のくせに、一人前の魔術師のような口をきくな。お前のような下民の代わりなど、いくらでもいるのだ。動かせる手があるなら、黙って磨き粉でも握っていればいい」


ロドリックは私の手を払いのけた。

その拍子に、私の体がバランスを崩し、冷たい石畳の上に倒れ込んだ。


ドン、と鈍い痛みが腰に走る。


「……あ、っ……」


「目障りだ。お前の顔を見ていると、飯がまずくなる」


ロドリックは倒れた私を、まるでゴミでも見るような目で見下し、その靴先で私の横腹を軽く蹴りつけた。


鋭い痛みが体に走り、私は思わず小さく丸まった。


「そうだ、アリア。ちょうどいい」


ロドリックは冷酷な笑みを浮かべた。


「お前は今日限りでクビだ。魔術師団の予算が削減されてな。無能な下民を養っておくほどの余裕は、我が整備班にはないのだよ」


「え……?」


私は床に伏せたまま、顔を上げた。


「く、クビ、ですか? ですが、私が整備しなければ、王宮の魔法具の回路は……」


「ははは! 自惚れるなよ、無能が!」


ロドリックは高らかに笑った。


「お前がやっているのは、ただの泥落としと磨き掃除だ。そんなもの、新人の見習いでもできる。お前のような薄汚い下民がいなくなれば、地下倉庫も少しは綺麗になるだろう」


ロドリックは私のカバン──と言っても、破れた布袋に最低限の工具を入れただけのもの──を、私の顔の横に放り投げた。


「さあ、さっさと出ていけ。二度と王宮の敷地に立ち入るな」


私はしばらく動けなかった。

冷たい床の感触が、体全体に染み込んでいく。


体は酷く冷え、腰や腹の痛みで立ち上がるのも辛い。

手の傷はズキズキと脈打つように痛んでいる。

それでも、私は静かに袋を抱え、這いずるようにして立ち上がった。


王宮を出る際、門兵たちも私を汚いゴミを見るような目で見送り、誰も言葉をかけてくれなかった。

私は一人、灰色に曇った空の下に放り出された。


──でも、不思議と絶望はなかった。

あるのは、あの息もできないほど寒くて暗い地下室から、ようやく解放されたという静かな安堵だけだった。


「……帰ろう」


私はぽつりと呟いた。



王宮の者たちには「下町の孤児」と偽っていたが、私には実はきちんと帰るべき場所がある。


ただ、自分の力を試したくて、家出同然で王宮の整備班に飛び込んでしまっただけなのだ。



私は有り金すべてを叩いて、世界の果てにある「隠れ里」へ向かう馬車の切符を買った。


馬車に揺られること数日、体は酷く消耗していたが、王宮から遠ざかるほどに、私の心は軽くなっていった。


馬車が深い森を抜けると、突然、空気が変わった。


皮膚の上をなでるような、細かな魔力の波動。

見えない壁が、この土地全体を覆っている感覚。


世界中で私たちの家族しか通れない、最高位の結界だ。


そして――目に飛び込んできたのは、大きな城壁だった。



正確には、城壁と呼ぶのも失礼なほどの、威圧感のある石造りの巨塔の群れだった。

石の一つひとつに魔石が埋め込まれ、ぼんやりと青白い光を放っている。

王宮の倍はゆうにある高さの鉄門の前に、完全武装した門兵が左右に五人ずつ。



ここが、ヴァランタイン一族の本邸。

世界中の魔石流通と金融の仕組みを、水面下で支配する一族。

王よりも、皇帝よりも、誰よりも、怒らせてはいけないと言われる人たちの城。


それが、私の実家だった。


馬車が鉄門の前で止まると、門番のハンスが私の顔を見た瞬間、その目が見開かれた。


「ア……アリア様……!?」


槍が、石畳に落ちた。


「本当にアリア様なのですか! ご無事でしたか!?」


「大丈夫、ただいま戻りました、ハンス」


「大旦那様! 若旦那様!アリア様がお戻りです! アリア様がご帰還されました!」


ハンスの声が、城中に轟くように響き渡る。


門内で控えていた他の門番たちまでが一斉に動き出し、使用人たちが廊下を走る足音が連鎖的に響いた。


数分もしないうちに、邸宅の巨大な扉が勢いよく開いた。


現れたのは、仕立ての良い黒いローブをまとった、白髪混じりだが圧倒的な覇気を放つ男──私のお父様だ。


そしてその隣には、彼に劣らぬ体躯を持つ、鋭い目つきの私の兄。

さらに、その背後から、美しい黒髪を揺らしながら、血の気の引いた顔で走ってくる青年がいた。


私の幼馴染であり、ヴァランタイン商会を実質的に仕切る若頭、ユーリだった。


「アリア……!」


ユーリが、私を押し包むように抱きしめた。

彼の体は微かに震えており、私を壊れ物のように大切に抱きしめている。


「ユーリ、ただいま……」


「アリア、その体は……その手の傷はなんだ!?」


ユーリが私を抱きしめた腕を少し緩め、私の手を取った。


油で汚れ、化膿して赤く腫れ上がった、無数の小さな傷だらけの手。

服の隙間から見える、痩せ細った体。


お父様とお兄様も、私の姿を見て絶句していた。


お父様の灰色の瞳が、かつてないほどの激しい怒りで揺れているのがわかった。

お兄様は拳を強く握り締め、その周囲の空気が彼の魔力でピキピキと凍りついていく。


「アリア、何があった。王宮で、どのような扱いを受けていた」


お父様の声は極めて静かだったが、それが逆に、彼の怒りが限界を超えていることを示していた。


「私は……無能だと言われて、地下倉庫で毎日魔法具の整備をしていました。でも、今日クビだと言われて、追い出されてしまって……」


私は少し申し訳なさそうに言った。

軽い修行のつもりで出たのに、こんなボロボロになって帰ってくるなんて。


「……王宮の者どもが、我が娘を、我がヴァランタインの宝を、そのように扱ったのか」


お父様が静かに天を仰いだ。


「アリア。お前が家出同然で王宮へ向かったとき、私たちは見守ることに決めた。しかし、それはお前がそこで虐げられ、傷つけられるのを許容したわけではない」


お兄様が一歩前に出た。


「暴力で踏み潰すのは芸がないな、お父様。あの国は、魔石の供給と我が一族の金融で成り立っている。合法的に、あの傲慢な王室ごと買い叩いてしまおう」


「ああ、そうだな」


お父様は冷酷な笑みを浮かべた。


「我が娘を傷つけた無礼な国だ。まずは国債をすべて売り払い、魔石の供給を完全に停止させよう。干上がったところを、ヴァランタインの名において買い取る」



彼らの会話のスケールの大きさに、私は少し戸惑ったが、ユーリは私の手を握ったまま、まっすぐ私を見つめていた。


「アリア。まずは君の治療だ。もう、その場所に戻る必要はない」


ユーリの灰色の瞳には、王宮への冷徹な殺意と、私に対する異常なほどの独占欲が、静かに渦巻いていた。


ヴァランタイン邸の特別室は、かつての地下倉庫とは対極にある空間だった。


ふかふかのベッド、暖かい暖炉の光。

ユーリが自ら、私の傷だらけの手に温かい薬油を塗り、丁寧に白い包帯を巻いてくれた。


「痛むか?」


「ううん、ユーリの手、とても温かくて気持ちいい」


「……アリア。君はいつも健気すぎる」


ユーリは私の包帯の巻かれた手を、自分の頬にそっと押し当てた。

彼の肌は驚くほど熱く、私を見つめる瞳は潤んでいた。



「君を失うかもしれないと思ったとき、私の心臓は止まりそうだった。二度と、私の目の届かない場所へ行かないでくれ。君はただ、ここで私の保護を受け、大好きな魔法具の設計だけをしていればいい…ダメか?」


ユーリの重すぎる執着に、私は少し気恥ずかしさを感じたが、同時に、王宮でずっと孤独だった私を、これほどまでに求めてくれる彼に、深い安心感を抱いていた。




数日後、体調がすっかり回復した私は、ユーリの商会の中に用意された、新築の明るい工房で働き始めた。


そこは最新の工具が揃い、温かいお茶と菓子が常に用意されている、夢のような職場だった。




私はアリア・ヴァランタインとして、自分の「極小回路」の技術を活かした、新しい家庭用魔法具の設計と製作に没頭した。


一方、私を追い出した王宮の魔法具整備班では、地獄の釜が開いていた。


「おい、どういうことだ! 王宮内の街灯がすべて消えているぞ!」


整備班の工房で、班長のロドリックが怒り狂っていた。


「は、はい! 調整したはずの魔法具の回路が、次々と焼き切れております! 誰も原因が分かりません!」


「無能どもめ! 私の指示通りに魔力を流し込んで回路を繋げばいいだけだろう!」


ロドリックは自ら工具を持ち、防衛用兵器の制御回路に魔力を撃ち込んだ。



ボフン!!!


激しい黒煙と共に、兵器の心臓部である魔石が真っ二つに割れ、回路は炭のように黒焦げになった。


「ひぃっ!?」


ロドリックは腰を抜かした。


彼らは知らなかった。


アリアが極小の魔力で、髪の毛ほどの回路の摩擦をゼロに調整していたからこそ、彼らの雑で強力な魔力を流し込んでも、魔法具が耐えられていたのだ。


その「微小な調整」が施されていない魔法具に、彼らが力任せに魔力を注げば、回路が自滅して焼き切れるのは当然の物理現象だった。


「アリアだ! アリアを連れてこい! あの雑用係が何か余計な呪いでもかけたに違いない!」


ロドリックが叫んだが、王宮の危機は魔法具の故障だけでは終わらなかった。



「ロ、ロドリック班長! 大変です!」


部下の魔術師が、青ざめた顔で駆け込んできた。


「何事だ、騒々しい!」


「ヴァランタイン商会が、我が国への魔石の供給を本日付で『完全停止』すると通告してきました! さらに、我が国の国債が市場で一斉に売り浴びせられ、国家財政が破綻の危機に瀕しています!」


「な……なんだと!?」


ロドリックの顔から、完全に血の気が引いた。




世界最大の魔石供給元であり、国家の資金源でもあるヴァランタイン一族からの制裁。

防衛魔法具がすべて沈黙し、経済も破綻した王国は、魔物の襲撃と暴動の恐怖により、わずか数日で完全に麻痺した。


王室は頭を下げてヴァランタイン一族に許しを請おうとしたが、その謁見の場に現れたのは、冷酷な笑みを浮かべた若頭のユーリだった。



王宮の使者が、ヴァランタイン商会の応接室で、ユーリの前に這いつくばっていた。

その中には、真っ青な顔で震えるロドリックの姿もあった。


「どうか、どうか魔石の供給を再開してください! 国債の買い戻しも……! 何でもします、何でもしますから!」


王室の使者が必死に懇願する。


ユーリは豪華な長椅子に腰掛け、冷ややかな瞳で彼らを見下していた。

その背後には、鋭い表情のお兄様が立っている。



「何でもする、か。では、我が一族の最重要人物であり、私の婚約者であるアリア・ヴァランタインを、無能と蔑み、足蹴にして追放したその男の首を差し出してもらおうか」


ユーリの指先が、ロドリックを指した。


「え……? ア、アリア……?」


その瞬間、応接室の空気が凍った。


部屋の奥に控えていた王室の外交顧問が、蒼白な顔でユーリの言葉の意味を理解し、そのまま椅子から立ち上がれなくなっていた。


「……ヴァランタインの、婚約者……」


顧問の唇が、震えながら音を紡ぐ。


ロドリックだけが、まだ理解できていなかった。


「アリアとは……あの……地下倉庫の……あの地下のネズミが……?」


ユーリは答えなかった。ただ、冷たい目でロドリックを見下していた。


ロドリックの頭の中で、何かがゆっくりとつながっていく。


あの薄汚い布の袋を持った少女。

油まみれの手。

彼が足蹴にした、床に転がったあの体。

彼がゴミのように投げた、あの工具袋。


それが、ヴァランタインの娘だった。


「ひっ……!」


ロドリックの顔から、一瞬で血の気が引いた。


「私は、知らなかったのです!知らなかったのです!あのような娘が、ヴァランタインの……!」


ロドリックは床に頭を擦り付け、狂ったように許しを請うた。



「知らなかったで済むわけがないだろう」


お兄様が、冷たく笑った。



「我が妹を傷つけた罪は重い。だが、暴力で滅ぼすのは我が家の家風ではない。すでに貴国の全資産、および王宮の土地と建物の所有権は、我がヴァランタイン商会がすべて買い占めた。明日から、あの王宮は我が家の物だ。貴様らは全員、即刻立ち退いてもらう」


「な……王宮が、ヴァランタインの別荘に……!?」


使者たちは絶望で声を失った。

武器を使わず、経済と資源の力だけで、一国を無血で完全に買い叩いたのだ。


ユーリは立ち上がり、冷酷に告げた。


「二度とアリアの前に汚い顔を出すな。もし彼女に近づこうとすれば、次は貴国そのものを地図から消去する」


ヴァランタイン商会の私の新しい工房。


窓からは暖かな陽の光が差し込み、机の上にはユーリが淹れてくれた温かい特製の紅茶と、甘いケーキが置かれている。


かつての地下倉庫の寒さや油の匂いは、もう遠い過去の霧のようだ。



「アリア、今日の仕事の調子はどうだ?」

ユーリが工房に入ってきて、やさしい手つきで私の肩を抱き寄せた。


「うん、すごく順調。この新しい家庭用魔導コンロの回路、とっても綺麗に組めたの」


私は嬉しそうに設計図を見せた。


「素晴らしいな。君の作る魔法具は、本当に美しい」


ユーリは私の額に、そっと愛おしそうに口づけをした。


「君がここで笑っていてくれるだけで、私は世界を買い占めた甲斐がある」


「ふふ、世界を買うなんて大げさだよ、ユーリ」


私が笑うと、チーン、と工房の時計が午後五時を知らせた。


「あ、五時だね」


私は設計図を片付け、ペンをペン立てに戻した。


「ああ、定時だな。今日の仕事は終わりだ。お父様とお兄様も、今日の夕食の席で君の新しい魔法具の話を聞くのを楽しみにしているよ。行こう、アリア」


「うん!」


私はユーリの温かい手を握りしめ、明るい工房を後にした。

もう、私を冷遇する暗い倉庫も、理不尽に怒鳴る声もない。


この温かい光と、大切な家族、そして私を狂おしいほど愛してくれるユーリのいる場所が、私の本当の居場所なのだから。


【完】


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