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四天王

1号を助けてくれたのは魔族だった。


「どうしてこんなところに人間がいるのかな?」


「ありがとうございます!1号くん!逃げるよ!」


太田さんは骨の体と頭蓋骨を持って急いで走った。


「…メリル。魔族の相手は任せたぞ」


人間の戦士が太田さんに向かって走って来ていた。


「おんぎゃあー!」


太田さんの腹に剣が刺さった。


「あああ!」


「あら、魔族が来るとは。思ってたより早かったわね。ただ、地上でも仲間が攻撃を開始したはずよ。」


「それがどうしたんだい?僕は四天王。最強の魔族だよ」


その瞬間、メリルの片腕が吹き飛んだ。


「クャアア!」


「おお、素晴らしい。僕の攻撃を避けたか。殺すつもりでやったんだけどな」


「舐められてると困るわね。オリャ!」


メリルはビームを撃った。ビームは魔族の腹を貫通し、もう一回戻って来て今度は頭に穴を開けた。


「…」


「ふっふっはあっひいっひっひ!私の勝ち」


メリルが太田の方向へ歩くと、両足が切断された。


「おぉ。油断していたよ。全く、人間は困るねぇ」


先ほど死んだはずの魔族の体は見事に再生し、何もなかったように立っていた。


「…!ま」


メリルが反応する前に魔族によって塵にされた。


「…そうだ。魔物を助けないとね」


太田さんは戦士の攻撃を何とか防いでいた。


「おぶへえ。ごふう。いぇっほ」


太田さん、瀕死。


「メリルがやられたか。凄まじい気配を感じる。…コケコッコか。分が悪いな。俺は撤退させてもらう」


魔族が飛んできた時には戦士は既に撤退していっていた。


「逃げられたか…。」


「誰かー!瀕死の2人ここにいまーす!…太田さん、大丈夫ですか?」


「ゴホッ。だ、大丈夫…じゃないかも。死にそう」


すると遠くから何かが走って来た。


「…あれ、ゴーレムですよね。…ゴーレムって戦闘用じゃ無いんですか?」


「確かに、ゴーレムは自我を持たないはずだけど…。どうしてこっちへ来てるんだろう」


ゴーレムは太田さんと頭蓋骨セットを抱えると走っていった。


「どこへ行くんですか?」


「イムシツ」


2人が連れて行かれたのは医務室だった。


「…ゴーレムはこんなことしないはずだけど」


「ボク ゴーレムノオウサマ。ジガ アル」


ゴーレムの頭には王冠が飾られていた。


「…有給とって治療に専念しようか」


「おっ。いいですね」


2人が医務室で休んでいる頃、魔王城では魔族会議が行われていた。


「やっほー!」


「では、出席を取らせていただきます。魔王様」


「ハイ」


「四天王 燃え盛る鶏 コケコッコ様」


「ハイ」


「四天王 吸血蚊 ソフィア様」


「はい」


「四天王 ゴーレムキング いしお様」


「ハイ」


「四天王 21世紀の魔族 マゾ右衛門様」


「ハァイ!」


「魔王軍参謀 不可視の大魔族 ミエン様」


「…」


「以上が今回の会議に参加する方…」


「ちょっとぉぉお待ったぁ!」


会議室の扉を蹴り壊して入って来た誰かがいた。


「私を忘れていないかね?この私、天才科学者アホーノン博士を!」


アホーノン博士は魔王城の自分専用の地下室で研究をしている魔族。ただ、嫌われ者。


「あ…。では、魔王軍 天才科学者 アホーノン様。以上が会議に出席される方となります」


「今月に入ってから人間が頻繁に魔王城へ入り込んできているな。どうしてだ?」


魔王は玉座で足を組んで座っていた。


「原因として、前線の魔物の士気低下、戦力不足が考えられます。先月、前線部隊の将軍率いた精鋭部隊が全滅したと報告があったのでその影響かと」


「前線で何が起きている?やはり魔物に戦闘は危険だったか?」


「現在、人間の勇者が召喚され他の人間も攻勢を強めているようです。魔物には荷が重かったかと。現在私の配下を援軍として出撃させました。」


「勇者の血液を採取することに成功しました。数週間後には勇者の複製体の量産が可能になります」


「あかんやろ!!!このわしが直接前線へ行ってやるわい!腰抜け魔族共はぬくぬく魔王城で引きこもってろ!!」


アホーノンは怒りながら外へ出ていった。


「…。」


「太田さん、最近噂話ですけど勇者が現れたそうですよ。」


「そうか。まあ、勇者なんて魔物とは関係ないよ。少なくとも魔王城にいる間はね」


魔王軍の前線部隊は魔族の想定以上に壊滅的打撃を受けていた。


「魔族第2小隊、前線へ到着。…報告以上の被害です。」


「わしが現場の指揮を取るぞ!!敵に気をつけながら被害を確認しろ!」


「…お爺さん、古いですよ。」


1人の魔族が目からセンサーのように光を出した。


「…50000人中49000人死亡。残り1000名も瀕死です。」


「おい!わしの言う通りにせんか!クソガキめぇ!」


その時、アホーノンの方に矢が刺さった。


「!?魔族ども!早く戦え!」


「…老害め…第二小隊撤退しろ!防御撤退に徹しろ!攻撃をする必要はない!」


魔族は任務を終えるとすぐに防御しながら撤退していった。


アホーノンは吹っ飛び偶然瓦礫の下に隠れることができた。


「隠密マント」


隠密マントは自身の気配を完全に消すことが出来る道具。しかし、装着すると凄まじく腹が減る。


「…逃げられました。…はい。では。……出てきな、隠れてるのは分かってんのよ




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