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愛犬モチッ!見つけたッ!




『なっ何ごと!?』


そこにはモフモフの我が家の飼っていた、愛犬モチがいた。

同じくこの世界に転生しているだろうと思っていたが、こんなにも早く会えるとは


『あ!二人とも!本物なの!?夢じゃない!?うれしい~

えーっと…今はゴウとセイ!会いたかったよ~』

尻尾を振りながらじゃれてくる


「な、なぁモチ。お前喋れんのか?しかもなんか小さくなってないか?」


地球にいた頃は中型犬サイズだったので、今のモチの姿は小型犬並みの大きさだ。昔と比較すると小さく感じる。


『喋れたみたい!昨日ね!みんなの事思い出したんだ!それと大きさは変えられるよ!』


ボンッ

といきなり巨大化した。でかい。幼児の身長だと見上げるほどに。

しかし…


兄と私、無言で体をモフモフに埋める。

もふもふ。すりすり。


「き…きもちいい」「あぁ癒される。心が浄化される。」


私も兄もモチも撫でて撫でられてで幸せ気分だ。



少しの間堪能して、兄が意識を取り戻し話を整理する

「話をいったん整理しよう。

まずモチは昨日、俺たちの事思い出したんだよな? 『うん!』

それは俺らと同じだ。だけど、それまではどうしてたんだ?」


『うーんとね。それまでは、木の実とかおいしい果物食べて、寝て、たまにお散歩してって過ごしてたんだ!巨大化は昨日思い出したときから出来るようになったみたい。』


「なるほどな。よく頑張ったなモチ。」兄は誇らしそうにモチを撫でる。すこし目に涙を浮かべてる。親戚の孫を扱うような接し方だ。

「モチ、そういえばなんで私たちの名前知ってるの?」


『う~ん。さっきここで寝てるとき、夢に出てきたんだ。二人とお父さんとお母さんの今の姿!その時に分かったよ!ここの樹の下落ち着くからついつい寝ちゃった』


「そうか。なんだかすごいな。巡りあわせに感謝だな」

「世界樹がお願い事聞いてくれたんじゃない?」


そんなことを話していると…

「おーーい!ゴウっセイっ!!どこだっ」

「お兄ちゃーん!セーイー!どこにいるのー!返事してっ」


やばい両親に伝えてなかった。物凄く心配そうだ。


「おおおおおおい!俺たち大丈夫~~世界樹の下!したにいるぞ~~~」

「穴!穴をくだってーーー!」


「「下!?」」「「穴!?」」両親が驚いている。


「なあセイ。正座して待ってようか。土下座も直ぐできるように手は前についておこう」

「うん。それが一番の反省の意を表すね。すっかり二人のこと忘れてた。反省」


「あ、モチは元の大きさに戻って隠れておいてね。間違って攻撃されたら危ないから」

『うん!わかった!』


しばらくして両親が穴から下ってきた。


兄がすかさず

「此度は!報・連・相!をおこたり、心配をおかけしました!すみませんでした!!!」

「ごめんなさい!」 ジャパニーズ土下座。


「お、おう。二人が無事ならいい。ただ俺たちも非がある。こっちこそすまない。目を離すべきじゃなかった。」

「そうね。私たちも…大分悪いわ…あなたたちの事しっかり見ておかなくちゃ。さっきお兄ちゃんに話してもらったばかりなのに。みんなで気をつけましょうね。」


両親とも少し落ち込んでしまった。お兄ちゃんがなにか話してくれていたみたいだけど…きっと何かあったんだろうな。


「ね!ねえ!それよりもお父さん!お母さん!なにか気づかないっ?」それよりもモチの事早く二人に伝えたい。

枯草っから白いモフモフがチラリズムしている。モチ、頭隠して尻隠さず…


「ん?何って?


…白いもふも「っきゃああ!モチじゃないっ!!!」


母がモチに勢いよく抱き着いた


「おお!モチ!

なんだ!お前!ここにいたのか!」


父も母の上からモチを抱きしめる


『く…苦しい』


「喋ったわっ!」「喋れるのかっ!」

『うん!お母さん!お父さん!会えてうれしいよ~もっと撫でて!』


撫でてほしいなんてかわいいな。


「モチ!あれやってみろ!巨大化!」


『わかった!二人とも!少し離れててね!』


ボンッ



「まぁまぁまぁ。ちょっと失礼」母は無言になり巨大になったモチのもふもふボディに体を突っ込む。もふもふすりすりしている。変態ちっくだぞ母。


「すごいなモチ!かっこいいぞ!」

父は大きくなったモチのかっこよさに感激している。


モチの小さい姿は、あどけなさが残る顔つきで少し鼻が低く耳も顔に対して大きい。

耳はピンと立っていてお利口そうだ。とてもかわいい。目がきゅるんっとしている。

前の世界では目は黒色だったが今は青色。額には琥珀に近い金色の石がついている。ファンタジー使用だ。

大きくなった姿は、威厳あるかっこよさだ。耳と顔のバランスが取れ、鼻もシュッと高くなり大人の姿だ。毛の質も変わり大きい時は少し硬く弾力があり、さらさらしている。


再びモチは子供の姿に戻る。


モチも母もうれしそうだ。モチは前世で母にピッタリくっついて絶対離れようとしないくらいだったのだ。正直この世界に来て一番モチの安否を心配していたのは母だろう。ものすごく過保護なのだ。



「はあしかし、モチ!お前良く一人で頑張ったな!」と父

二人にはどういう風に過ごしていたか話し、夢で見た事や記憶を思い出した時の話もした。


『僕たまに森で怖いの見つけたんだけど、気配隠すの上手みたいでね。ひっそり過ごしてたんだ!でもたまに見つかって追いかけられちゃったりもしたから、思いっきり逃げた!』

逃げた!ってどや顔しながら話しているモチ…褒めてもらいたくて仕方ないらしい。

尻尾をぶんぶん降っている。


「偉いわモチ!お散歩での経験が生きたのね!」

『うん!怖いの、痛いの、面倒くさいの嫌いだからね!』

うん。こういう性格なのだ。もう何も言うまい。


「弱っちいな~相変わらず!

そういえばモチの額って聖獣の証じゃないか?」と父が額の石をみて言う


「そうなのよ。モチ、あなた目もかっこよくなってるじゃない。

聖獣なら私は聖女だから相性がいいかもしれないわね」



『僕、聖獣わからない...でもここから攻撃とかバリア出来ると思う。

あと、お母さんとセイちゃんの魔力の波長、僕と同じだよ』

「これはもうフェンリルで聖獣の幼少期ってことは確定だな。

見た目が犬の聖獣は基本フェンリル種から代々出ている。そしてその額の石の色と、モチが言ってた魔力の波長。

お母さんもセイも光の属性が強いだろう?恐らくモチは光の属性に特化した聖獣なんだろう。」お父さんが分析している。


「俺は聖獣でもただの犬っころでもモチの事は守るぞ!」

「私も!モチは弟だからね!ちゃーんと守るんだ」


「あらあら良かったわねモチ。守ってくれるって」


『僕もみんな守る!こ...攻撃は苦手だけど特訓するっ』

モチもフンスと息巻いている。


「ま、戦闘についてはおいおい教えていくから大丈夫だ。

そもそも俺がいたらあんま寄ってこないからな。」


私はふと気になった事を聞いてみる

「それはそうと、モチって誰かの従魔になるの?」


「そうだな。俺たちの家族って主張したいな。」


するとモチが

『僕お母さんがいい...』



「くっわかってたよ!」「わかってたけど!」「少し悲しませてくれっ」

父、兄、私順々に胸を押さえてorzのポーズを取る。

素直さが時に毒だ...



「あらあら嬉しいわっ」母はキャピキャピ喜んでいる。うらやましい。


『ごめんね!みんな!お母さんが一番安心するんだ!』


「「「グハッ」」」


「モチちゃん。それは慰めにはならないわ。もはや決定打を打っちゃったわね。」

『みんなの事もだいすきだよう~』

心配してしまったのか父兄私にすり寄ってくる。

「わかってるわかってる。モチはみんな大好きだもんな!」と父


『うん!』


とそこで兄が突然

「お母さん。モチをテイムしてみてよ」どうも早く見てみたかったらしい


「ええ。そうね。モチいいかしら?」


『うん!お母さんもよろしくね!』


「じゃあ行くわよ。「テイムッ」」


ピカっと一瞬光ったが特に他に変わった事はなかった


『お母さん!嬉しい!』言葉にならないほどうれしそうだ


「なにか変わった事あるの?」兄がソワソワして聞いている


「ええ。まず頭の中でお互いの意識が通じ合う感じがするわね。だからお互いの位置も大体分かるわね。あとは基本的に自身の従魔とは念話が可能になるわ。」


「おおおぉ」兄。従魔ほしいたちだな。

「いいなぁ~私も従魔ほしい~」憧れない人などいないだろう!


「まぁいつか出会えるだろ。飼うのも大変な種類もあるしな。ある程度稼ぎがないと面倒見れないからその辺もしっかり考えるんだぞ。」

「うん!もし会えたら一生大切にする!モチと仲良しな子がいいな~」

「俺も大事にする。」


「ふふ。二人とも。まずはしっかりと強くなって守れる様になっておかないとね。」

「「うん!」」

『僕も!強くなる!』



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