ノストラダムスよ永遠に‥‥!
第1話ノストラダムスよ永遠に
1999年。とある宇宙惑星。
「大魔王アンゴルモアよ。間もなく1999年7月。ついに時が満ちた!私の予言がついに現実へとなろうとしている!」
「ノストラダムス、大王なのに我1人しか居ないのだが!」
「何を言うか、アンゴルモア。これからお前は地球に降り立ち恐怖で世界を覆い支配するのだ!すなわち人類はお前の配下となる!なに、人類はアンゴルモアの降臨に期待を示している!」
「ふっ…ふははは!!ようやくか!ノストラダムスが我が降臨すると予言し今日までにどれだけ待ち望んでいたことか…!」
「ああ、私は不老だが不死ではない。もう既に死んでいる身なのだが、死神に頼んでアンゴルモアが地球に降臨するまで死なせないでくれと頼んでいた!これでもう思い残すことはない…。」
「ノストラダムス…。今日まで我を世話してくれて礼を言うぞ!…向こうでも元気でな!」
「ああ、準備はもう整っている!さあ行くがよい恐怖の大魔王アンゴルモア!転送装置作動!」
『大王アンゴルモア、地球に転送します。
転送まであと10秒。9、8、7、6…』
最愛の恩師であり、生みの親であるノストラダムス母さんに見届けられらアンゴルモアちゃん。
地球上ではノストラダムス降臨の話題で持ち切り!今まさに地球壊滅危機なのに、人類は恐怖の大王降臨を待ち望んでいた!
「しかし人類は恐怖で支配されるとも知らずに祭りのように浮かれているとは…くくく!何とも愚かよのう!」
『システムエラー発生!システムエラー!エマージェンシー!』
「なんだ!システムエラーだと!ノストラダムス!ノストラダムス!これはなんだ!」
「玄関を開けて自宅に戻ると、虫まで入ってくるのなんだ…ウボァー」
「し、死んでいるーーーー!?くう!転送先は地球なのか!大丈夫なのかあ!!」
『転送先…地球…ちきゅう?NO!天国!!』
「は??ちょっ、我を死なすなあ!!うわああああああ!!!」
まさかの緊急事態発生!恐怖の大王アンゴルモアは地球ではなく、天国へと転送されてしまった!
天国と言えば亡くなった人の魂が辿り着く場所して知られている。
しかしアンゴルモアは死んでいない。天国へ行くことも出来ない。
ならばアンゴルモアが転送された天国とはいったいなんなのだろうか!
〜とある異世界の天国〜
「ママー!ここに変なカプセルあるよー!」
「あらまあ、こんなところにカプセルが土の中にめり込んでいるなんて、物騒ね。んこらよっしょと!」
「う、うわあああ!!なんかぶっ飛ばされてる!なんて力だあ!」
天界の親子連れの母親に、土の中にめり込んでいるカプセルが持ち上げられ放り投げ出された!
凄い怪力である!
「助けを呼ぼうとしたのにいきなり吹っ飛ばされるとは!なんなのだこの天国は〜!!!」
〜とあるカフェ〜
「よーし!念願のカフェ完成ね♪これからの仕事が楽しみだあ!?」
【ドンガラガッシャーン!!】
「んなあーーーー!!!私のカフェがあ!!変なカプセル落ちてきて壊れたああ!!」
【ギ…ギギィ!】
「扉が開く…誰が居るの!?文句行ってやるわ!」
「ふふ…ふははは!!あーはっは!カフェが壊れた?何を言うか、これはこれから起きる破滅の大災害の予兆である!」
「あ、貴女…天国の者じゃないわね!名を名乗りなさい!」
「我は恐怖の大王。生きとし生けるもの全てを恐怖で支配する大魔王!我の名はアンゴルモア!!!」
「な…な…!」
「ふふふ、あまりの恐怖で声も出ぬか、天使ぃ!」
「ぷぷぷ…!あっはっは!!!きょ、恐怖の大王っておかしい…!」
「な、何故笑う!あまりの恐怖で気が動転しているのか!」
「違うわよ…!だって、ここ天国だし、なにより大魔王が地獄で居るもの…!」
「ぬええ!?」
「それはそうと、よくもカフェを潰してくれたわね…。どうしてくれるの?ねえ!」
「そんなの知らぬわ!くらえ!我が魔法を!黒炎弾!」
「しゃらくせえ!!」
「な!手で弾き返した!?」
「さあて♪恐怖の大王さん♪カフェを潰した弁償取ってもらいますからね♪それと…ようこそ天国へ♪」
「な、何なのだ!ここは天国じゃない!地獄だあああ!!!うわーん!ママーー!!」




