第七話「女神との修行5日目」
昨日1日体を動かしまくったから案の定筋肉痛になってた。マジヤバい。足とか動かねぇ。
そんなことをぼやいてたら女神が気を利かせて、今日は修行をお休みして異世界の知識を身につけましょう。と、言ったので俺は今女神から異世界の授業を受けてる。
具体的に言うと異世界常識や魔物、魔法の詳しい成り立ちなんかを教わってる。
「……と、いうわけで魔法というのは応用を効かせれば無限の活用があってですね。空悟さんは適性全開放スキルで成長スピードが落ちてますが、組み合わせたり、工夫をすれば充分に戦えます。スキルも同様です」
こんな感じでずっと授業をしてる。ちなみに魔法やスキルにはレベルがあるらしく、Lv.1からLv.10まで存在するらしい。
なんか、ゲームの設定みたいな感じだがわかりやすいので助かる。
女神曰く俺を含めたクラスメイトたちはとある王国の勇者という設定らしい。
なぜ俺達が召喚されるかというと、俺のいたクラスに勇者の職業と素質を持つものがいたかららしい。つまりそれ以外の奴らは巻き込まれたわけだ。俺ももちろん巻き込まれた側です。職業、錬金術師だしね。
勇者とかそんなめんどくさいことやるわけないし。
「まぁ、勇者と一緒に王国ではいい待遇をさせてもらえると思います。それに、あなたのいたクラスには勇者ではなくても優秀な人材がたくさんいましたし、王国側からしたら巻き込まれた人も蔑ろにするようなことはしないでしょう」
というわけで俺は適当に冒険者でもやりながらのんびり暮らそうかな〜なんて考えてる。魔王討伐は他のクラスメイトに任せて、俺は異世界生活を楽しむ。いい感じだ。
俺のクラスに勇者になりそうな奴といえばだいぶ心当たりあるし……あいつらに任せとけばそのうち魔王倒してるだろ。
「冒険者について詳しく教えてくれないか?」
「冒険者についてですね。まずは冒険者ギルドから説明しましょう。このギルドは……」
女神との異世界授業はまだまだ続く。