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その胸、魔法では膨らみません ~100LDK幼女憑き~  作者: すぴか
【第5章】おれひとりにロリさんにん
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【閑話2 魔法の裏事情】

とても短いです。

 お久しぶりでござる。

 隠形の魔法、五右衛門でござる。

 拙者にはかねてから疑問に思っていたことがござった。


「どうしておぬしたちは人間の言葉を使わないのでござるか?」

「きゅ?」

「その「きゅ?」とか言われても、何を言っているのかわからないのでござるよ」

「きゅーっ、きゅっきゅっ!」

「だから、分からないと……」


 先輩のもふーる殿は意味が分からないといった風に首を傾げ、耳を振り回す。

 しかし、やはり何を言っているのかわからないのでござる。


 そう思っているともふーる殿は物陰へ拙者を引っ張って行ったのでござる。


「きゅっ……」

「もふーる殿?」


 何をしたいのか、さっぱりわからないでござる。

 それからもふーる殿は軽くため息を吐くと口を開いたのでござる。


「おい、小僧」

「ふぁっ!?」

「お前、キャラ作りってわかるか?」

「そ、それは……」

「小僧がござるござると言っているように、俺達もキャラ作ってんだよ」

「こ、これは口癖であってキャラ作りとかでは……」


 バンッ!


 もふーる殿が床に耳を叩きつける。


「ひっ!」

「言い訳はいらん、だが俺たちのやり方に口を出すな。それが賢い生き方って奴だぜ?」

「……」

「返事は?」

「っ……! ……、分かったでござる……」


 郷に入っては郷に従え、そういうことなのでござろうなぁ……。

お読みいただきありがとうございました。

キャラ作り、大切ですよね。

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