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【第31話 プールで遊ぼう!(ポロりは無いよ!)】

「さーて、お楽しみタイムやでー!」

「ですー!」


 アルとクロノのそんな台詞から始まった水着コンテスト(?)。


 更衣室から出てきた順に見て感想を言えと言うことらしいが。


 アルはどうしてそこまで攻めるかわからない緑の縞々柄をしたマイクロビキニを着て腰に手を当てて自慢げに胸を張っている。

 小麦色の肌に浮かぶ水滴が悩ましい。


「兄さん、うちの水着姿どーよ?」

「……、もしかして:変態?」

「なんでやっ!」


 なんでと言われてもなぁ……。

 まぁここには身内しかいないから別にいいけど、もし海とかに出かけるなら水着買い直さなきゃだな。


「私も見てくださいですっ!」

「おー、可愛い可愛い」

「なんか違うです……」


 クロノはピンクのワンピースにフリルをあしらった水着だ。

 彼女ほど浮き輪の似合う娘もおるまい。

 思わず頭を撫でたくなってしまう。


「少し、恥ずかしいですね……」

「うん……、あまり見ないでほしいかも」

「恥ずかしがることないだろ。似合ってるぞ」


 葵はピンクの水玉模様のタンキニ、朱子は水色の同じく水玉模様のタンキニだ。

 揃えてきたらしい。

 色のギャップが、こう、なんというかそそるねっ!


「遠慮せず見てくださいねっ!」

「減らないからねー」


 そう言いながら山岡さんと前田さんが更衣室から出てくる。


 彼女達は三角ビキニにパレオを巻いている。

 山岡さんは黄色、前田さんは赤色を基調としているようだ。


「2人ともよく似合ってるよ」

「ありがとうございますっ!」

「それだけですかー?」

「……、2人の明るい性格を表しているようでぴったりだな。良いセンスしてるよ」

「からのー?」

「ねーよ」


 まったく、これ以上俺に何といえと言うのだ。

 俺のボキャブラリーではこれが限界なのだよ。


「ん? あれ、グリは?」

「あれ? さっきまでいたんやけどなー」

「どこいったです?」


 水着姿を見せるのが恥ずかしいとかそういう可愛い事情なのかな。

 そんなことを考えながらプールに目をやると……。


 ジューッ!!

 カッ! カッ! カカッ!


 そこには軽快な音を立てながら焼きそばを焼くグリの姿がっ!


「……、何やってんの……?」

「あ、渡。遅かったわね? 先に着替えて魔法達に焼きそばの作り方とかを教えていたのよ」


 焼きそばを焼く魔法……。

 いや、考えまい。

 それよりも俺が指摘したいのは今のグリの格好だ。


「あの、それ……」

「ああ、これ? 流石にエプロンなしだとね」


 そう、彼女はエプロンをしていたのだ。

 そしてその下には、スク水がっ!!


 ぱっと見、裸エプロンにしか見えない……。


「グ、グリ、その恰好はやめとこうか?」

「うん? よくわからないけど、もう教え終わったからすぐ脱ぐわよ」

「ああ、そうしてくれ……」


 これを見られたらなんかいろいろと言い訳不可能な気がするし……。

 とういうか、なんでスク水?

 ……、聞いたら後悔しそうだから聞けないけど。



「ひゃっふー!」

「うぇ~いっ!」


 やはり人気はウォータースライダーらしい。

 一番気合い入れて作ったもんな。

 喜んでもらえてうれしい。


 ポロり?

 はっはっは、ポロリする物が無いよね。

 っと、なんか寒気がするからこれ以上考えない様にしよう。

 真夏の日差しの下なのにおかしいなぁ……。


「きゃー!!」

「うわわっ!?」


 そして流れるプールと波の出るプールも好評な様だ。

 浮き輪に乗って流れるだけでなく、ちょっとしたアトラクションみたいになっているからね。

 作った俺でも楽しめると思う。


「うまっ!? この焼トウモロコシめっちゃ美味やっ!」

「このイカ焼きも美味しいですー!!」


 ……、さっき昼飯食べたばかりなのになぁ……。


 そして俺はと言うと……。


「くそっ! なんでこんなタイミングで!?」

「黙って叩く! 右から来てるわよ!」

「ちっ!!」


 監視ルームで所属不明の組織からの襲撃に対応していた。


 ……、あれ?

 革新派も保守派も暫く行動不能になってるんじゃなかったっけ?


「来客があるからってセキュリティーレベル下げてたのが仇になったな……っと!」

「渡! 右側弾幕薄いわよ! なにやってるの!」

「……弾幕ってなんだよ」

「一度言ってみたかったのよ」


 そないですか。

 君、案外余裕あるね?


「ま、最終ラインは遥か先だし最後まで抜かれることは無いのは分かってるしね」

「油断は禁物だぞ?」

「まだ大丈夫どころか、問題ないもの。久しぶりの2人きりの時間、楽しみましょ?」

「へいへい、っと!」


 ちらっとプールの様子を映している画面を覗く。

 ご丁寧に女の子達の姿はモザイクがかけられている。

 ちくしょう……。


「残念だったわね?」

「……、何のことかな?」

「ふふっ……」


 残念だなんて、思っていないっ!!

 迎撃の魔法の威力が上がったのは偶然だ。

 八つ当たりなんかではない。

 ……、たぶん。


 そして襲撃者の正体。

 まぁ、身内ってことなんだろうな。

 嫌な感じだ。

 綺麗にした後で霧島達に引き渡しておくか。


 とりあえず今は朱子や葵達に気づかれない様にしなければ。

 アルとクロノも襲撃に気づいているようで朱子たちを連れて屋台の側で固まっている。

 ……、屋台が食べたかったわけではない。

 と、思う……よ?

 たぶん……。

 もしかしたら?

 でもちょっとは覚悟しとこう。

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