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陽の光と声(詩集)

少年と孤独星

 深い深い闇の中 上を見上げた少年は

 星無き夜空の向こうへと「寂しい」と呟いた

「何もない」と「誰もいない」と涙を流し独り笑うと

 帰り道 ほんの少しの眩い光が見えてきた


 それは名も無き孤独星 独りぼっちで浮かんでいた

 仲間に見捨てられて 独りで泣いてたらしい

「まるで僕のようだな」仲間意識を持った少年を

 嘲笑うかのように距離が彼らを阻んだ


 星無き夜空に浮かぶ孤独星を眺めて

 手を伸ばして言ったんだ

「僕と友達になってよ」って

 独りぼっち それは現在(いま)の話

「大丈夫 きっと巡りあうから」

 深い闇の中 声が聴こえた


 深い深い闇の中 少女を見つけた少年は

「君も独りぼっち?」って小さく問いかけた

「叫んでも誰も返事しない」と泣きじゃくる少女を

「僕が返事をしたよ」って手を伸ばし呟いた


「私は何の為に生きてるの?みんなはなぜ私避けるの?」

 ありふれた質問を重ねて 二人の掌を重ねて

 夜空は輝き 全てが動き出した 


 満天の星降る綺麗な空見上げてる少女の顔を

 見つめながら言ったんだ

「二人でその意味を探そう」

 独りぼっち それは昔話

 大丈夫 現在(いま)は二人だから

 希望を与えてくれた星の姿は見えない


「孤独星、君は大丈夫?僕はもう独りじゃないよ」

「あの満天の星の中に孤独星、君はいるのだろうか?」

「全てわかった気がする。君は僕を支えてくれていた」

「さっきの言葉少し変更。『二人』?いや『三人』だ」


 満天の星降る綺麗な空に霞んで隠れた孤独星を

 走り探して言うんだ「僕らがいるから」

 そして見つけた孤独星に微笑んで

 少年と少女は手を伸ばした


 孤独で不安なときもあるさ 逃げたいときもきっとあるさ

 だけど少しの勇気持って進んでいこう

 独りぼっちそれは昔話

 大丈夫 現在(いま)は三人だから

 怖がらずに前を向いて 手をつないで

 未来へと踏み出そう


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