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僕の愛をあげる

作者: 高杉

Twitterの企画で書きました

本人から了承を受け次第書いています。

話自体は完全オリジナルですが、ジャンルで言えばナマモノに入ります



身内には笑えて、新規さんには普通の恋愛小説だと受け取ってもらえるように書いています。


読みがなふってほしい、ここ読みにくい、などの苦情も受け付けております。


気軽に読んでください

「あのさ…、ろくちゃん」

高校に入り一年と約六ヶ月目の、俺はひかえめに声をける。

「ん?はくちゃん、どうしたー?」

笑顔で返してくれるのは、小学校半ばで引っ越してきたさか

ろくちゃんと呼ばれるようになった俺の友人。俺に片思いをされ続けて、早四年ちょっとか。

「ちょっと、話があって…」

今日、告白する。


ろくちゃんには一目惚れだった。

転校してくる前、家が近かった俺の家にあいさつに来たろくちゃんと母親。その時に恥ずかし気に自己紹介をする姿に一目惚れ。

それに唯一俺の名前を馬鹿にしない子だったし、優しかったし、可愛い。

それまで親友と呼べる特別な人が居なかった僕にれ馴れしくしてきて、でもうざいともしつこいとは思わず、むしろ可愛かった。

「俺の名前、変じゃない?」一度ろくちゃんに聞いたことがあった。

そしたら、ろくちゃんは「れんって名前かっこいいと思うし、”はくちゃん”は”はくちゃん”だよ!」と明るく言ってくれた。嬉しかった。


「じゃあ、公園にでも寄ろっか!」

俺を見上げて言うろくちゃんが可愛くて仕方ない。ドキドキする。

見慣れた公園に決まった位置、ブランコのとなり同士に座る。

傍から見るとカップルに見えているのかな?と、考えるだけで嬉しくなってくる。

「話って、なんだろ?」

ろくちゃんが俺に問う。

「あのさ・・・」

ろくちゃんのの方を見ると、目が合う。とうとう言ってしまう。

「好きなの。その、ろくちゃんのことが。だから、付き合ってほしい…」

間があった。

ろくちゃんが下を向き、目がうるんでいる。

少し悩んだろくちゃんがこっちを向いて、言う。

「ごめんね、私。

くだらないかもしれないけどせんやくがあって・・・。良かったら話、聞いてくれるかな?」

「・・・うん」

俺の中に色々な考えが出てきたが、そうとしか言えなかった。

泣きそうな、ふるえた声で少女は話す。

「あのね、前住んでた場所。その学校でね好きな子がいたの。引っ越す二週間くらい前に告白したの。

そしたらね、、私が引っ越す直前に手紙をくれて。

『次ぎあったら、大人になったら一緒になろ』

なんて、マセたことが書いてあって・・・。下らないでしょ?」

とうとう、ろくちゃんが泣いてしまった。

そんな理由で振られるのは悔しいけど、ろくちゃんが泣くのは悲しい。

でも、今は、こんな俺には何も出来ないと分かった。


泣き終えたろくちゃんが「・・・帰ろ」、小声で言う。

「そうだね」

公園を出た。


少し歩けば、別れる分かれ道にくる。

最後だと言わんばかりにろくちゃんが言う。

「はくちゃんとはっ、ずっと友達がいい。親友がいい」

「俺も…。じゃあ、また明日ね」

「うん!」

うしろ姿すがたを見るには辛すぎて、足早に帰る。

それでも、最後の言葉が嬉しくてろくちゃんのことを考えていた。


一人暮らしのアパートに帰ったものの落ち着かず、開放されてる屋上に行く。といっても二階建てだが。

屋上にも、先約が居たようだ。

屋上の人は見たことない人、もしかして今日引っ越してきた人かも。せっかくだから声を掛ける。

「あの、今日引っ越してきた人ですか?」

振り返った屋上の人は、高校生くらいの男の子。

「・・・!!ふぇ、あ、あっ」

驚いているのかっているのか、屋上の人は声が出ない様子だった。

「えっと、名前はなんていうんですか?俺は…しらっていいます」

「あっ・・・、ごめんなさっ・・・」

屋上の人は階段を下りていってしまった。なんだったんだ。

名前くらい知っておきたいと、表札を見に屋上の人を追う。

どうやら101号室らしい、お隣さんだ。

しかし、表札が無い。

拒否されたっぽいし、呼び鈴を鳴らすのはよしておこう。名前くらいに分かるだろう。


なんか、リアルじゃやり終えたし部屋に入ってTwitterを開く。

よく絡む奴が『いきなり話しかけられた、こええよ。うざい ああゆうのマジ無理』って。

・・・まさかな。

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