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ホラー短編集

偏頭痛

掲載日:2025/08/12

私には悩みがある。

それは偏頭痛が酷いことだ。

ここ一週間特に酷い……理由を考えてみてもよくわからないんだよね。

あれかな、再生が遅いのもあるのかな?

うっかり頭を散弾銃で撃たれたからかな?

違う気がするけど……まあ、いずれ治るしいっか

「来るな、化け物!!」

「化け物なんて失礼でしょ、お姉さん」

鏡に映る私の姿といえば

「うん、"普通"の人間だね!!」

頭の左半分は無いけど、普通の人間だ。

いい身体を手に入れましたよ本当

「ねえ、お姉さんに聞きたいんだけど、私ってそんなに化け物に見える?」

「見える……けど、襲ったりしないの?」

「お姉さんを襲う? しないしない、私は人間社会に溶け込みたいだけの"人間"だよ」

「いや、その身体で人間って言われても……見た目でいったらドタマぶち抜かれたゾンビだよ」

「ゾンビ? って何」

「知らない部類の人かぁ……それじゃあこの写真を見て」

「すごい姿……手に入れる身体を間違えたのかな?」

「もしかして貴方って異星人? それとも人外?」

「この星で生まれた生き物だよ。ちゃんと人間だよ、今は」

「てことは人外なんだね!!」

「お姉さん落ち着いて呼吸が荒いよ」

「そりゃあ荒くもなるよ、ずっと会いたかった人外に会えたんだもん。実験させてよ」

最初の『来るな、化け物』はなんだったんだろうと私は疑問に思ったが今は再生が遅くなっていることをどうにかしたいので、とにかく実験の誘いに乗ることに。

「いいよ私の身体を実験に使っても」

このお姉さんの実験は端的にいうと"狂ってる"

私は毒が効くかどうかを試すために様々な毒を飲まされた。

結果は効くことが分かった。

痛みもあったし時折身体が溶けたけど再生した。

他にもどこまで身体をバラバラに切断出来るかや再生する速さは損傷具合で変わるのか他の動物を取り込むことが出来るのか人間の場合はどうなのか毎日人肉を食べると身体に変化があるのかなど……それで私は学んだ『この狂い具合が"普通"の人間なのか』と。

そして九年の月日が経ち私は徐々に人間社会に溶け込み始めた。

再生能力やそれ以外の全ての能力も上昇している私は人間を取り込みその取り込んだ姿で分裂をし"私"を増やし続けた。

「ねえ貴方(モルモット)いい調子で増えてるね。実験し放題だね」

私は"普通の人間"になれたみたいで嬉しいなぁ


おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

頭が痛くなった時に思いつきました

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― 新着の感想 ―
お姉さんも「私」も二人ともぶっ飛んでいて、尚且つ「普通」の基準がかなりユニークですね。 とはいえアルベルト・アインシュタインは「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」と言ってい…
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