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衣織の物語  作者:
35/65

衣織の物語33「宿題」

 とにかく高校は宿題が多い。

 毎日の予習・復習に加えて週末課題がたんまり。抜き打ちや予告ありの小テスト。年に4回の定期テスト。大学模試。英語検定。漢字検定。そうして長期休業には大量の宿題が出されるだけでなく、夏休みや冬休みとは名ばかりの講習の嵐。休業明けには必ず宿題テスト。これ、うちの生徒は過労死ラインに完全に引っかかってるんじゃないか? 文部科学省(厚生労働省?)はこれを見過ごすのか? と、本気で訴えたい私である。


 それでね、みなさん。高校生には、これらにプラスして、部活動というものがあるんですよ。ほんと、マジ、信じられない。「高校生」をまともにやったら、寝る時間なんかない。どれかが必ずおろそかになる。そーゆーふーにできてる。


 先生方も先生方だ。なんであんなに大量の宿題を出すんだろーか? できないに決まってるじゃん。(失礼) こなせないに決まってるでしょ。それでも期日までに必ず提出せよとおっしゃる。これではみんな、模範解答を書き写すだけになる。

 パパは言った。「コピーはコピー機にはかなわない」と。「自分でやらなきゃだめだよ」と。私だって、かなうならばちゃんとやりたい。自力で問題に取り組み、解答を考え、模範解答で確認し、誤りを赤ペンで訂正したい。しかし、時間がない。まともにやったら寝られない。従って、他の子たちと同じように解答を写し、テキトーに〇と×をつけ、提出するのだ。だって、こーでもしなきゃ、間に合わないんだもの。仕方ないでしょ!


 このように、課題や講習という大量破壊兵器によって、日本の高校生からは、自立心や創造性、計画性、さらにはやる気といったものが失われる。真に大切な能力が養われない。他人の考えに唯々諾々と従い、自分というものがない、ロボットのような存在が大量生産される。それでいーのか?

 日本の未来は暗い。


 それにそれに、私にはやらねばならぬ大事なことがある。前にも話した通り、イケメン鑑賞だ。幸い、現代社会に存在するスマホというありがたい機械の中には、不思議なことに、イケメンが無尽蔵に眠っている。ならば、私が起こして差し上げよー。私の呪文で、イケメンたちはこの世に降臨するのだ。そんな濃密な夜を、私は妄想全開で過ごしている。このプライバシーの暴露に多少のハズカシサを感じる私だが、せめてマイルームではイケメンに抱かれ(妄想)、愉悦の時を過ごしたいのだ。


 (おびただ)しい学習量、あのむさくるしいやつら(ボーズ頭)。高校生活はさまざまな敵が私を襲う。これらの禍々しいモノたちから真に解放される方策はあるのだろうか。

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