141、ソーセージ
「腐ってないものでもしゃぶったことのないくせに、妄言を吐かないでください、お嬢様。もし飲み干せたなら、今日の夕食はマイ特製のソーセージを提供いたしますから」
「ええっ!?」
それを聞くや否や、今までどん底だった私のやる気メーターがむくむくと頭をもたげてきた。それほど彼女のお手製のソーセージは非常にジューシーかつ歯ごたえもよく、更には何のハーブを使っているのか知らないけどとてもよい香りがして食欲をめっちゃそそるので、私の大好物であった。
「さ……三本くらいはいいの?」
「仕方がないですね、今日は特別に5本おつけしましょう」
「ケチャップもつけていい?」
「ケチャップだろうがマヨネーズだろうがいしるだろうがジャンジャンぶっかけて構いませんよ。特別サービスです」
「ヤッターマンコーヒーライター!」
私は放送禁止スレスレのオヤジギャグをわめき散らしながら、腰に手を当てる。今ややる気メーターは怒涛の勢いで急上昇し、針が振り切れんばかりだった。
「おお、それでこそ我がお嬢様! 悪役令嬢の鏡です!」
『ナンダカヨクワカラナイケド早クシテクダサイ! 今ノウチニ!』
「わかっとるがな!……とはいえ、いざとなるとちょっと勢いが出ないから、あんたたち掛け声をかけてくれる?」
いきなり皆ずっこけそうになるも、ハイハイわかりましたという顔つきで、アロエが両手をラッパにして口に当てた。
「それではまいります!センナ・ニフレック・ピコスルファートお嬢様のちょっといいとこ見てみたい!」
『小サク三ツ!』
パンパンパン!
『大キク三ツ!』
パンパンパン!
『オマケニ三ツ!』
パンパンパン!
「そーれいっき、いっき、いっき、いっき、いっきいいいいいいいいいい! なお、これはあくまで魔動力を上げる架空のドリンクですので読者の皆様はいかなる飲み物だろうと決して真似しないでくださいこんな昭和の風習!」
「誰に向けて言ってんのよアロエ!? まあいい、いくわよ! いただきマンモスウウウウウウウウウウウウウ!」
そして私は星になった。
すみませんがネタ切れなので5日間休ませてください!次は10月28日更新の予定です。では!




