施設作りをしました
必要な物がたくさんです
「さあ、今日からは、建物の内装をしながら、製品作りですね。燻製も美味しく出来てましたし、追加で作っておきましょう」
一旦表に出ると、昨日の要領で燻製を開始すします。後は時間でチップを交換するだけです。
屋敷の中に戻り、先ずは入ってすぐの店舗部分、その正面のカウンターの確認。此処で商売をする事になりますし、一番目に付くところは見栄え良くですね。土台は土魔法で作るとして、天板は木製の方が豪華に見えて良いかもです。ならば外で樹を加工する事になりますが、まだ、中の作業が残ってますので、後回しに。後ろの棚も土魔法でしっかりしたものを作り大小さまざまな大きさの棚を縦横仕切りを作りながら分けていきます。下の方には引き出しも作っておこうかな、そう思いつつ引き出しの納まる空間を作り上げていきます。引き出し自体は、これも木製が良いですね。
店舗の部分が終われば、次は自室ですが、ここもベッドや机、タンスなどは木製が良いので後回し、隣部屋の倉庫予定の場所に行くと、
「あ~、不手際です~。この建物、料理する場所を考えてませんでした。常に晴れなら外に作るのも手なのですが、現実には悪天候もあるのです。なので、屋内に作るべきですので、この倉庫、キッチンにしてしまいましょう。倉庫は屋敷の隣に、別に大きめに作るとしましょう。幸い屋敷の床は土魔法をコンクリートの様に固めた状態なので、火を使っても燃える事はありませんからね。そうだ、此処で調合も出来るようにしましょう、火も使いますしね。ならば外に面した壁側に竈などを含めたキッチンを、私の部屋の壁際に調合用のテーブルと棚を作りましょう。土魔法で~~えいっと、これで完成です。
二階の部屋も内装は自室と一緒で木製が良いですね。う~ん、それならば内装は後は表で作る木製品ですね。外に出ましょう」
収納内にある木材を幾つか出していき、前日行ったように先ずは乾燥を行い、ものづくりに使える状態にして、斧を使用して何時もの如く切り裂いて、木目が綺麗な物を選び、各々のサイズに切り分け、カウンターの天板、机、椅子、タンス、ベッドなどを作り上げていきます。まだ釘などは作ってないので、与木細工で何とか組み合わせつつ、作り上げていきました。そんなこんで燻製作業もこなしつつ、制作をしていると、また今日も日が暮れてきます。作った製品を一旦収納し、屋敷の中に入り、今日作ったばかりの調理部屋に向かい、竈でお肉を焼き、収納から果物を出して、カットして皿に盛り付けていきます。出来上がれば、行儀が悪いですが、調合テーブルに並べて、
「いただきます~。果物もお肉も美味しいのです。この森の素材はどれも絶品ですね。奥に行くほど珍しい上に良い品が手に入りそうですし、期待大ですね。取り敢えずは、商人さん待ちですね」
片付けをして自室に向かい、先程作った木製品の家具を並べていき、ベットまで設置を終えると、昨日まで使ってた寝具をひき、寝る事にします。おやすみなさいです・・・。
翌日は外作業を最初に行います。またまた追加の燻製を作り始め、手が空いたら屋敷の外に倉庫を作り上げます。
「あ~、またなのです。倉庫を作るのは良いのですが、お風呂も欲しいですね。こっちの世界では、平民などは無いのが当たり前なのですが、記憶を思い出してしまえば、入りたくなるというものです。それに、私だけでしたら、水魔法でどうにかなってますが、人が来た時、常にそれだと大変ですね。近場にある開拓村それぞれにも井戸はありましたし、地下水はあるはずです。調べて井戸も作る事にしましょう」
最近万能と化しつつある、土魔法の振動で地中を探るソナーという魔法を作り、水脈調査を行い、敷地内の使いやすい場所に、これまた土魔法で井戸を掘ります。で、その横あたりにお風呂用の建物をド~ンと建てて、建物内の床を固め、湯船を掘り下げて作り、同じ水脈から水が湧きだす様にします。湧き出す場所以外を固めていき、湧き出す場所も配管状に縁取りを固めていきます。外に周り湯船の下の部分に地下水が湧きだす配管以外の部分を空洞化し、木材などを敷き詰めれば天然の五右衛門風呂ですね。湯船に見合う、すのこを制作しましょう、火傷しない様にしないと、ですね。私一人の時は火魔法で温めればいいので、火をたく事も、すのこも必要ないのですが。
で、お次が倉庫ですね。お屋敷の横に作りましょう。道具や素材などさまざま入れておくでしょうし、いずれ商売が順調に進めば、制作した商品も一時保管する事になるでしょうし、そう考えれば、屋敷の中の一部屋などと言わず、別に大きく作って正解なのかもしれないですね。で、これも、頭の中にしっかりしたイメージを思い浮かべて、土魔法でドーンです。やはり便利ですね、土魔法。
そんなこんなで、本日の作業も終わりです。今日も一日良く働きました。食事まで終えると、最後には毎日屋敷の外に結界を張って、安全を確認。では、おやすみなさいなのです。
楽しく読んでいただけたら幸いです。