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「紺碧の空」  作者: KaTana
9/11

【旅立ち】

ー第8章ー 【旅立ち】


希空の正体を知った時、

僕は驚きが隠せなかった。

それと同時に、僕は碧と行きたかった

場所があることを思い出した。

僕は、"最後"にずっと夢だった碧と

2人で旅に行くことを計画した。



「希空、旅行に行こう。

前から行きたかった場所があるんだ。」

僕は希空に聞いた。

「え、行きたい!」


こうして僕らは旅に出た。



11月17日。


今日は希空と2人で、旅に来ている。

ずっと一緒に行ってみたかった江ノ島。

特に水族館デートは僕の夢だった。

大きな水槽に囲まれ、

海の大自然が楽しめる。

触れ合いコーナーや、

迫力のあるイルカショー。

どれも非日常を味わえて、

とても気分があがる。

かわいいお土産コーナーには、

希空も大興奮していた。

ぬいぐるみが欲しいというので、

チンアナゴのかわいいぬいぐるみを

プレゼントした。


水族館を出て、次に向かったのは

仲見世通り。

レトロな商店街がすごくオシャレだ。

饅頭を買い、タコせんべいを食べながら

僕達の宿泊する旅館へと足を運んだ。


僕らの泊まる旅館はとても綺麗な外観と

でっかい露天風呂がある素敵な所だ。

浴衣も無料貸し出しが出来るので、

とても楽しみにしていた。

僕の予想通りだ。

彼女の浴衣姿はすごく可愛いかった。

特に、まだ完全に乾ききっていない

濡れた髪は僕の心を刺激した。

露天風呂の眺めも最高だったようで、

彼女もご満悦だ。


「明日は、とっておきの場所に

連れて行ってやるぞ。」

僕は自信満々に言った。

「えー!?なになに?すっごい楽しみ!!」

彼女も興味津々の様子だ。

「明日も楽しめるように、

今日はもう休もうか。おやすみ。」

「おやすみなさい。」




次の日になった。

「おはよう、希空。」

「ん、、ぉはよ。」

彼女はまだ眠たそうだ。

「もう出るぞ、支度しろよ。」

僕は落ち着いた口調でそう言った。

「ふわぁ〜あ。分かったよ、お兄さん。」

彼女は、欠伸をしながらそう答えた。


僕達が向かったのは、"龍恋の鐘"。

永遠の愛を叶えてくれる人気の

恋愛スポットだ。

今日は平日だからか、人が全くいない。

まぁ、それはリサーチ済みだったけど。

僕は南京錠に2人の名前を書きいれる。

"朝比奈 紺" 、"川野 碧"と。

希空は驚いた表情を浮かべている。

無理もない彼女はきっとまだ僕に

バレていないと思っていただろう。

僕も今まで知らないフリを続けていた。

でも、それも今日で終わりだ。

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