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第三話 邪神ちゃんの三分クッキング(料理とは言ってない)

 「ジェノサイドモードは封印じゃな。わし別にジェノサイドじゃないし」


 そうじゃ、今わしはただの?少女なのじゃ。別にジェノサイドしなくともいいのじゃよ。てかしなくても魔王の何倍かの力のはずだからのう。使う必要はないんじゃないのかのう?


 「‥‥邪神様、この前言われてたものが届いてますよ」


 「お!もうか!早いのう」


 「うちには採掘の天才がいますからね。とりあえず、工房で待っています。準備ができたらどうぞ」


 「わかったのじゃ。すぐ行くぞい」


 さて普段着はどこじゃったかの‥‥‥


 「・・・・・・」


 ・・・・・・・・なんか、巫女服しか入ってないのじゃが。


 「いや、邪神が巫女服なんて清いものを着ていいのかのう?趣味だなんて理由でいいのかのう?まあ、ほかに着る服がないから着るんじゃがね」


 あのメイドたちはちゃんと仕事をしておるのかのう?まあとりあえず工房へ行くのじゃ。


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 「テルート~!!いるか~?」


 さて、工房はここじゃったと思うのじゃが。この城は無駄に広いからのう。


 「あ、邪神様、いらっしゃいましたか。空いてますので、入ってきてもらえますか?」


 「ほいほい、今行くのじゃ」


 さすが工房の扉、無駄に重くてめんどくさいのじゃ。・・・・後でぶっ壊しとこうかのう?


 「‥‥邪神様、なぜそんな怖い顔をしてらっしゃるのでしょうか?」


 「ふえ?あぁ、ちょいと扉重かったので壊そうと思ったのじゃが‥‥‥」


 「おいおい邪神様、さすがに工房を壊すのはやめてくれませんかねぇ?」


 「お?誰じゃおぬし?」


 こんな臭いおっさんはわし見たことないぞい?わしは秘書君が良いのじゃが。


 「‥‥邪神様、この方が上層部の魔王軍の武器を作っている職人、セルス・リチュエルです」


 「おお!おぬしがそうじゃったか。臭いおっさんなどと思ってすまぬのう。鉱石を集めてくれたことは感謝してるのじゃ」


 「邪神様?俺初対面だと思うんですけどそんな風に思ってたんですかねぇ?」


 「邪神様‥‥‥さすがにそれは失礼かと」


 「いやその、すまんかったのじゃ」


 「まあいいすけど‥‥それよりも邪神様、鉱石はここに置いときますが、ほんとに工房貸すだけでええんですかい?手伝いますよ?」


 「いやいいのじゃ。三分で終わるからの」


 「‥‥‥さ、三分?」


 「そうじゃ」


 「まあいいすけど‥‥じゃあ三分たったらちょいと見に来ますね」


 「‥‥では、私もこれで」


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 さて材料は‥‥そろっておるな。さてさて始めるかのう。いわゆる技術チート‥‥


 「『THE・三分クッキング』」


 『てれれってってってって♪ てれれってってってって♪ てれれってってってってってってって・て・て・て♪♪』


 「さて、始めるぞい‥‥わしの、武器づくりを!」


 『てれれってって♪ てれれってって♪ てれれってってって・ててててて♪ てれれってって♪ てれれってってって・て・・・・』




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※『THE・三分クッキング』

 三分間の間だけ、作るという動作が圧倒的に強化される邪神ちゃんの自作魔法。きゅ〇ぴーなマヨネーズみたいな曲が流れるのは趣味。

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 「ふう、できたのじゃ」


 ふぉお!いいのう、この透明感。これが作りたかったんじゃよ。こういう世界にはあれがないのじゃよ。『刀』がのう。


 「刀を作ったはいいのじゃが、刀身が透明じゃから、何と呼べばいいのかのう‥‥‥そうじゃ!今日からこの刀の名前は『鏡刀・黒凛』じゃ!」


 この透明な刀身、黒く澄んだ柄、そして黒の中に緑色の筋が走る鞘。わしが作りたかった最高の刀じゃ!鞘のほうには少し小細工を仕込んどるがの。


 「‥‥邪神様ぁ~、三分たちましたがどうっすかぁ?」


 「お?なんじゃセルスか。終わっておるから入ってもよいぞ」


 「まじで三分で終わったんすか、俺の仕事って‥‥‥」


 「これじゃ。出来はどうかのう?」


 さて、こやつには物の本質を見抜く鑑定のスキルがあったと思うのじゃが、この刀身は何でできてるかわかるかのう?


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 鏡刀・黒凛(きょうとうこくりん)

 邪神ちゃんの手つくり。この刀の硬さにはアダマンタイトなんてくそくらえ!すべてが透き通るこの刀身は空間すら切り裂く。(硬度95/100 切れ味85 未知数情報有り)

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 「どれどれ‥‥‥って!?はい!?アダマンタイトやオリハルコンより硬いだって!?」


 「ふっふっふ。どうやら分かったようじゃな」


 「邪神様、この刀身の素材は何を使ったんすか?『鑑定』してもダイヤモンドとしか出てこないんですが‥‥ダイヤモンドよりどう考えても硬いっすよね?」


 「ふむ、鑑定ではそう出るのか。それはわしが魔力で無理やり原子同士をくっつけて作った特殊なダイヤモンドじゃよ。名は‥‥『ネオ・ダイヤモンド』とでもしておくかのう」


 「ここまで硬い鉱石は多分これ以外にないっすよ。これなら刃こぼれなんてしなさそうっすね」


 「そうじゃろうそうじゃろう」


 「で、邪神様。この刀ってやつはやっぱり邪神様が使うんですかい?」


 「へ?いや違うのじゃよ」


 「?・・・・なら何に使うんで?」


 「勇者にあげるのじゃ(キリッ)」


 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」


勇者登場まであとちょっと!

たぶん勇者が出てきたら三人称小説になります。

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