表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/32

お市日記・そのいち

ほぼ平仮名なので、読みづらかったらすみません。

4歳児が見よう見まねで手紙(日記)を書いているイメージです

 きょうは とてもいいひ。

 だって、おねえさまと すごくなかよくなったの。

 まむしのむすめ、なんてよんで ごめんなさい。

 おにいさまのよめとして、おねえさまほど すてきなひとはいない。

 あってよかった。


 ほんとうは、市 すごくおこっていた。

 おにいさまが けっこんするなんて、きいていない。

 おにいさまの つまは、市なのに。

 けっこんしたら、ずっといっしょに いられるの。

 市、ちゃんとしってる。

 おおきくなったら、どこかにいくの やだ。

 ずっと おにいさまの そばがいい。

 市は ちゃんといったのに、おとうさまは ひどい。


 だから市、あいにいったの。

 それで、おにいさまを とらないでっていうの。

 つまは ずっといっしょにいる。

 おにいさまの よめになったひとが、つまだから。

 そのひとは、ずっといっしょにいられる。

 そうしたら、おにいさまは 市にあってくれない。

 いそがしいって、あってくれない。

 おとうさまといっしょで、市はいやなの。

 おかあさまは、市をみてくれない。

 かんじゅうろう、かんじゅうろうってよぶ。

 市といっしょに かんじゅうろうがあそんでいると、おかあさま すごくおこる。

 けがらわしい。あっちいって。

 むずかしくて、いみがよくわからない。

 おかあさまは、けがらわしい市がきらい。

 だから、あわない。おかあさまがこまるから。

 おにいさまと なかよくする市が きらいなんだって。へんなの。

 ほんとうの おにいさまは、かんじゅうろうだっていうの。

 ちがうっていったら、あっちいって っていわれた。へんなの。


 もしかしたら、おにいさまのよめも あっちいって っていうかな。

 おにいさまは わたしのものよ、っていうのかな。

 だって おかあさまが そういっていた。おやかたさまは わたしのです。

 ちがうの。よくわからない。


 ええと、おはなしがそれました。

 うばがよくいうの まねしてみた。

 いろいろかんがえたけど、おねえさまは いいひとです。

 あたまがよくて とてもやさしい。

 おいしいおかしも たくさんくれた。おかあさまや うばは、だめっていう。

 おねえさまは、たまには いいのっていう。

 おにいさまも たまには たべるの。そんなの しらなかった。

 市よりも あとからきたのに、おねえさまはものしりです。

 おにいさまの おはなし、たくさんしました。


 でも、おねえさまは なやんでいるみたい。

 おにいさまが ほんとうは きらいなのかもっていう。

 おねえさまは、おにいさまのことが すきなの。

 ちがうっていうけど、すきなの。

 だって、おにいさまの おはなし とてもたのしそう。

 こまったひと って、わらうの すごくきれい。

 うばが、ひめさまも あんなけっこんすればいい っていう。

 いや。

 けっこんしたら、おにいさまと あえなくなる。

 おねえさまとも あえなくなる。

 だって、おねえさま さみしそう。

 おにいさまのおはなしで わらっていたのに、おとうさまのはなしで かなしそう。

 とおいから、なかなかあえない。

 おふみはかいてる。

 市もかいてる。おなじで、うれしい。


 でも市、さみしいの いやだな。かなしいのも いや。

 どうしたら、いいのか わからない。

 こんど、おにいさまに そうだんしよう。

 市はきめました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ