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「宇宙」から「異世界へ」

 遠い未来、この「世界」という界に地球という星は、まだあった。人々は宇宙へと挑み、ワープ航法を開発した。そして、太陽系の域外へと出て、他の恒星系を旅することにより、異星人と遭遇した。太陽系外への進出から数年後、多くの星が加入する宇宙連盟へと加入した。そのことが地球人の宇宙進出を劇的に推し進めた。宇宙連盟条約による宇宙進出への制限も定められていたが、それでも、尚、広大な宇宙連盟勢力内の地球人未踏星を探索していた。次次と発見される新星。そして、それに伴う科学的な発見や発明の数数。地球人は、その頃、間違いなく、酔っていた。

 やがて、その泥酔も終わる。宇宙連盟を構成する星の一つ、地球から僅か二十光年にある星において、「界船」と呼ばれる輸送機械が発明されたのである。

 「我々は宇宙を制し、次の探索へと歩を進める時がきた」――これは、当時、「界船」が発明されたニュースを伝えた宇宙新聞の見出しである。宇宙船は、宇宙を旅して星と星を行き来する船である。界船は、界を旅して界と界を行き来する船である。つまり、宇宙連盟は、「世界」を飛び出し、異世界へと旅する段階へと突入したのである。

 しかし、その直後、バスラン界人たちが「世界」へと流入したことによって、界船は一度も使用されずに現在に至っている。バスラン界人たちは、「世界」の保護を名目として、界を移動することを「世界人」に禁じたのであった。やがて、「世界」はバスラン界人に従う者と、従わない者に分かれ、星間戦争の時代へと突入したのである。

 そして、その星間戦争でも最大とされる事件は、その星間戦争のまっただ中に、よりによって、地球で起きた。


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