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僕らのトラウマ学園TRPG リプレイ  作者: 林田草男
五月、中だるみの季節
8/21

ルールの説明をします「・・・いい加減に終わってくれないかしら。この夢」

説明回です。頭がパンクする~。

~夢の中~


GM:夜の12時になり・・・あなた達は再び強制的に夢の世界へと落ちていきました。

黄金医:またぁ!?

穂野村:また12時にそうなるのか~。でもぼくはその前に寝るというw

占部:・・・1年間かけて殺しあうとか言ってたけど、このペースだと毎夜一人ずつ死んでいくとすると・・・1年持たなくないか?

正義:確かに。計算が合わないな。

穂野村:皆が死んでー、最後の一人になっても続いていくー、みたいな感じなんじゃない?

赤星:自殺したら終わり?

穂野村:赤星さんの考え方が恐い・・・そうじゃなくて、昨日みたいな人体模型とかが出てきて倒していくんだよきっと。

占部:これから毎日人体模型A・B・C・D・E・F・Gを倒していく。

黄金医:やだー、面倒くさい。

穂野村:常に生き残っていなければならない・・・・。

人体模型(赤星):「私(人体模型A)が死んでも、まだ第2第3の人体模型がいるもの・・・」

穂野村:うん、だから死んでも安心。ということだね。

正義:違うと思うwww


GM:では、あなた達が目を開けると、そこは昨日と同じ、2年B組の教室です。窓の外を見ると、外は真っ暗です。

黄金医:へぇ~。

穂野村:ですよねー。今夜だもん。

占部:まあ12時だしな。


クラスメイト(GM):「またかよ・・・」

クラスメイト(GM):「なんなんだよホント・・・・」


穂野村:またたたったたー♪

赤星:白石君はその教室にいる?

占部:・・・いないだろうなぁ。


GM:昨日と同じように、皆さんは机に座った状態で目が覚めます。しかし白石の机には、花瓶が飾ってあるだけで、本人は座っていません。


黄金医:ひぇ~。

穂野村:うぇぇぇ。

正義:白石・・・。

黄金医:夢の中で殺されちゃって、ここでは死んだことになっているってこと・・・?

穂野村:夢の中で殺されちゃうと、現実では生きていられるけど、人格が変わっちゃうのか。

黄金医:違ったキャラになっちゃうんだ・・・・。


正義:「そういや、占部君。君は白石君と仲が良かったよな?何か彼に変わったことはなかったかい?」と占部君に話しかけよう。

GM:仮面の男が占部に話しかけてきた。

占部:www・・・じゃあ、教室にいる皆に、かくかくしかじかということで、白石が歯のことを今までめちゃくちゃ気にしてたのに、それがなくなった。ということを伝えよう。


穂野村:「トラウマが、なくなった・・・・ってこと?」

黄金医:「急にトラウマを克服でもしたのかなぁ。白石君は。でもその代償として歯磨きをしなくなった」

赤星:「人としてどうなのそれ」

「いや・・・変な言い方かもしれないが、トラウマがなくなった・・・というより、削り取られた、というような表現がしっくりくる。そんな感じだった。あと、歯磨きは一応してるみたいだ」


GM:あなた達がそんなことを話していると、昨夜と同じように、学ランを着た男子、タカヒロが、教壇にいきなり現れます。

黄金医:またお前かぁ!

穂野村:またお前かっ!

正義:また貴様か。


タカヒロ(GM):「おそようございます。皆さん。昨夜に引き続き、主催者のタカヒロです。昨夜の説明の続きをしていきます。」

黄金医:「はーい」

GM:とタカヒロが言っ・・・・wwwwwwww「はーい」ってwwww

一同:wwwww

占部:素直だなwww

穂野村:いい子や~www

正義:順応性高すぎwww

赤星:「・・・はあ、全く、お気楽な奴もいたもんだわ」

GM:マジかwww他の人はそんなに素直じゃありませんね。クラスの不良が騒ぎ出します。

穂野村:またやるんかいっ。


岩井いわい こぶし(GM):バン!と机をたたいて立ち上がる。「てめ、ふざけんn」

パン


タカヒロ(GM):「発言は挙手をして、僕が許可してからでお願いします」

後方の壁に、チョークが突き刺さっています。


穂野村:なにっ。

占部:あれ?今回は動ける?

GM:そうですね。動けます。

穂野村:ルール説明を聞けということなのかな今回は。

占部:てか、壁にチョークが突き刺さるとか・・・。

黄金医:うわぁ~・・・。

正義:貴様やはり只者ではないな!

GM:タカヒロは銃のようなものを持っており、あそこから発射したようです。

正義:チョーク弾・・・!

黄金医:チョークガン・・・!カッコいい~。


タカヒロ「皆さんが大人しく、席に座っているのなら、説明を始めますよ」

穂野村:ああ~・・・席に着きなさーい。


赤星:「・・・いい加減に終わってくれないかしら。この夢」と言いながらも席に着きます。


GM:不良も引き下がりました。しぶしぶと。

穂野村:多分チョークが当たったら、そのチョークがパーン!粉々に!

黄金医:パラパラ・・・目がああああぁぁ!

赤星:壁に突き刺さるくらいの威力なら、頭を貫通するんじゃないの?

占部:確かにそのくらいの強度なら、頭のほうが無事では済まされない・・・ってどうでもいいわ。今はルール説明のほうが大事。


タカヒロ(GM):「では、説明を始めます。」


*トラウマ戦争のルール*

一同:いぇー!


その1.皆さんには、今夜から一年間かけて殺し合いをしてもらいます。殺し合いをする日のことを、わかりやすく、ここでは『トラウマ戦争』と呼びます。


正義:はーい。


その2.皆さんには『武器』を用意してあります。『トラウマ』という武器です。皆さんが今現在までに心に傷つけられた、人生で一番強い『トラウマ』が、夢の世界では、具現化して相手を殺したりする為の道具となります。上手く有効活用してください。


占部:これ、トラウマを持つのが前提みたいな感じなんだけど・・・。これって遠まわしに、うちのクラスのやつ、トラウマ持ちばっかって言ってない?

一同:www確かに。

占部:あーやだやだ。怖い怖い。


その3.物理的に殺しあってくれてもかまいませんが、その場合、相手に与えられることができるダメージは、現実世界に比べて、ある程度低減されます。

それに対して『トラウマ』は、攻撃力に差はありますが、低減はされませんので、手っ取り早く殺したいのなら、こちらを使ったほうが有効でしょう。


その4.皆さんが最後まで殺し合いであがけるように、この世界での痛覚も現実世界に比べて低減されています。しかしダメージ量が減ったわけではないのでご注意を。


占部:痛覚が低減?

GM:つまり、気絶がなくなるということです。

赤星:なるほど。


その5.1年間かけて勝負をし、最後に生き残った一人を優勝者とします。優勝者は、願いをかなえることができる『特典』を得ることができます。


占部:願いが叶うそうです。

黄金医:へ~・・・。


その6.夢の世界では、何をしても基本的にはペナルティとなりませんが、現実世界でのクラスメイトに対する物理的な妨害などには、それ相応の罰を与えます。暴力ダメ。ゼッタイ。


赤星:どこかで聞いたようなフレーズwww

正義:「せんせー。サブマシンガンは違反に入りますかー?」

黄金医:こだわるなぁwサブマシンガンwww

タカヒロ(GM):「はいりませーん」

正義:「サブマシンガンを呼び出すことはできますかー」

タカヒロ(GM):「能力によりまーす」

正義:「来い!サブマシンガン!」

GM:何も出ませんでした。

正義:「サノバ●ッチ!」(ダンダンと床を踏み鳴らす)

占部:「これでコイツの能力がサブマシンガンを呼び出す能力じゃないということがわかったな」と、呆れた顔で言う。

正義:「クソがっ」


その7.クラスメイトの誰か一人以上を殺し、全員が現実世界への帰還を望まないと、『トラウマ戦争』は終わりません。また、現実世界への帰還は、その夜に殺したクラスメイトの数が多い人の思考が優先されます。


赤星:最低一人は殺さないと、現実に戻れないってわけね・・・。

正義:誰かが犠牲にならないといけないのか・・・。

占部:って言っても、そんなことで人殺す奴なんていねぇよ・・・と信じたいな。

黄金医:殺さなかったら、ずっと夢が続いてくの?元の世界の体はどうなるの?

GM:寝たままですけど、夢の世界の時間は、現実の世界と比べて長いので、大丈夫ですよ。

穂野村:現実世界への帰還は、その夜に殺したクラスメイトの数が多い人の思考が優先される・・・?。

占部:つまり・・・胸糞悪いたとえをすると、俺が一人殺したけど、まだ殺し続けてぇぜ~。とか考えてたら、夢が覚めないってことか。

正義:殺した奴に、左右されるのか・・・。恐ろしいな・・・。

占部:コレ系とかのでよくある質問なんだけどさぁ・・・間接的に殺した場合はどうなんの?

例えば、避雷針をクラスメイトの近くに立てて、雷が落ちてソイツが死んだとしたら、直接殺したわけではなくなるけど。

穂野村:スマ●ラで言うと、スイッチの罠置いて、相手に踏ませて、吹っ飛ばす殺し方かな?

タカヒロ(GM):「直接的ではなくても、その避雷針を立てた人が、殺した人となります」

占部:ふーん・・・。殺意がなくても関係なし、か。


タカヒロ(GM):「では、次は『トラウマ戦争』の特徴を説明していきます」


*トラウマ戦争の特徴*

・5月から、1年間かけて、クラスメイト同士で殺し合いを行う。

・トラウマ戦争は、夢の中で行い、夜中0時から始まるので、それまでには寝る準備を。

・これからトラウマ戦争は、始まる日の当日に通知をして行います。


占部:一つ聞いていい?俺ら今夢の中にいるわけだけど、学校の制服なの?今。

GM:そうです皆学校の制服です。

黄金医:ほえ~。

占部:いや、寝る準備を、って言っても、何を準備すればいいのかわかんなくてさ。別に釘バット持って眠ったからって、それを夢に持ち込めるわけじゃないんだろ?

穂野村:寝る準備・・・。パジャマ着て寝て、そのまま、パジャマの恰好で殺し合いって言うのもなんか間抜けだなぁ。

一同:www

正義:確かにwww

赤星:そんなパジャマパーティー絶対に嫌www

GM:現実世界のものを、夢の世界に持ち込むことはできません。

占部:寝る準備をって言われても困るな・・・だって勝手に寝るんだし。

GM:12時までにベッドに入っててね。という意味です。


・血の色は赤だと不健全なので、真逆の青色にしています。

・トラウマ戦争で死んだ人間は、トラウマ戦争に参加する資格を失います。また、トラウマ戦争に関する記憶もすべて消え去ります


黄金医:あ、だからかぁ・・・。白石君のトラウマがなくなったのは。


・トラウマ戦争で死ぬと、上記の内容とともに、自身のトラウマ自体と、トラウマに関する記憶がすべて消えます。また、調整するために多少現実世界へと干渉する場合もあります。


正義:記憶が消えるって・・・白石君みたいに記憶がねつ造されるのか。

GM:そうですね。場合によっては性格も変わってしまうかもしれません。


・トラウマ戦争でのダメージは、現実世界には反映されません。


穂野村:やったね。


・先ほども言いましたが、最後まで生き残った一人には一つ、なんでも願いをかなえることができる『特典』を与えます。皆さん、頑張って優勝しましょう。


正義:「・・・・せんせー」

タカヒロ(GM):「はい、なんでしょう」

正義:「お前を殺せば全てが終わる。違うか?」


一同:www

穂野村:煽る煽るw


タカヒロ(GM):「そうですね・・・殺せるものなら、殺しても構いませんよ」

正義:「やれー!行くぞ皆―!あいつをぶっ殺せ!・・・と言いたいところだが、今はやめておこう。どうせそんなことしたら、そのチョークガンで、俺の頭を撃つんだろう?」

タカヒロ(GM):「ええもちろん。クラスの和を乱す人には、退場してもらわざるを得ませんから」ジャカッ、と銃を構えるタカヒロ。顔は穏やかに笑っている。

正義:「フン。今日は勘弁しといてやろう」


黄金医:何がしたかったのwww


クラスメイト(GM):「愛川の頭がぷすぷすしてる!!」

クラスメイト(GM):「ルールについていけずに知恵熱起こしてる!!」


赤星:愛川さんwww

占部:キヨちゃんのオーバーヒート!特攻が2、下がった。

穂野村:ぷしゅ~。やばいやばい。


タカヒロ(GM):「では、次は『トラウマ』について説明していきます。」


一同:はーい。

GM:タカヒロは、どこからか、まるで子供が描いたような絵本を取り出し、「はじまりはじまり~」と言って読み始めました。


+『トラウマ』について+

過去から現在にかけて、受けた恐怖、ショック、異常体験などによる精神的な傷。それ以降の行動に、強い制限や、影響を及ぼす。

・・・と辞書には載っている。でも、夢の世界ではそれが具現化して武器にできるよ。

皆自分のトラウマに心当たりはある?能力覚醒への近道は、自分のトラウマが何かをよく理解すること!

わからない人は、初日に配られた、『トラウマカード』をヒントにして、よく思い出してね☆


+『トラウマカード』について+

初日に配られるカード。形状はタロットカードをイメージしているよ。

初めは、その人物のトラウマのヒントとなる『単語キーワード』しか記されていないが、持ち主が自分のトラウマを理解し、イメージして具現化すると、能力が発動するんだ。

その後は、『単語キーワード』を発音すると(口にすると)、それが鍵となって、『トラウマ』の能力が発動するという中二心をくすぐる設定だよ。

一度能力に覚醒すると、その後はカードの表面には『単語』だけでなく、絵も浮かび上がる!便利だね!


穂野村:これって、攻撃的な「トラウマ」の能力持ってる人有利だね。

黄金医:攻撃的な能力を持ってない人もいるってことか。

穂野村:キヨちゃんのは強いよね~・・・人体模型一発で木端みじんだもん。

占部:俺のキック2ダメージだったのになぁ・・・。質問。この、『単語キーワード』を発音するっていうのは、その能力を使いたい対象に対して、聞こえるように言わなければならないということか?

GM:いいえ、ぼそっと言っても大丈夫です。

穂野村:自分の能力を発動するためのきっかけ・・・着火剤の代わりというわけだね。

正義:じゃあ一々、「スターァプラチナァ!!」とか叫ばなくてもいいってことか。

赤星:うるさwww

占部:そうか、「スタープラチナッ・・・・」(超小声)ってやってもいいんだな。

一同:wwwww

赤星:カッコ悪っwww

正義:アニメが成立しねぇwww


GM:皆さん、説明は理解できました?

赤星:なんとなく。

GM:ではこの説明が終わった後、後ろから、「うわぁっ」という声が聞こえます。

穂野村:なんだ?

黄金医:ひゃぁ~。

GM:この席からです。ドア側から2列目の、後ろから2番目の席。

黄金医:あっ!秀才君!?

占部:俺の後ろじゃねぇか。

GM:そちらを見ると、籠目かごめ しゅうの机の上に、鳥かごが乗っているのがわかります。

黄金井:ファ!?


正義:「は!?・・・え?それは・・・お前のトラウマか!?」

籠目「う、うん・・・。なんか、このカードに書いてあることを思い出したら、いきなり出てきたんだ」

穂野村:出てきただっちゃ☆

正義:「そうか!トラウマか!お前のトラウマか!」

占部:トラウマ言うなよwww

赤星:ねえねえ、どんなトラウマ~?今どんな気持ち~?

黄金医:ねえどんな気持ち~?www

穂野村:NDK(ねえどんな気持ち)?

占部:さすがにホントに言ってたりしないよなwwwこれイジメじゃねえかwww

あ、GM。「目星」鳥かごに入っている鳥について、調べていいか?

GM:うーん、後ろの席だし、ちらっと見るだけでわかるでしょう。中に鳥は入ってなくて・・・

占部:あ、そうなんだ。俺は何を調べようとしてたのか。

一同:www

GM:かごの扉は開いてて・・・ボロボロ、という感じです。ちょっと古い感じ。

占部:ふ~ん・・・昔、飼ってた鳥に逃げられでもしたのかな。

赤星:とにかく、鳥かごが出たわけね。能力でいう、具現化の能力なのかしら。

ねぇ?これって、何かきっかけがないと能力は覚醒しないの?私たちは?

占部:まず人体模型にキックして来いよ。今んとこプレイヤーの中で覚醒した奴の共通点、人体模型に攻撃したことだからな。

黄金医:マジでwww

GM:「アイディア」を振って、成功したら覚醒していいですよ。

穂野村:マジで―!

赤星:なんとなく「トラウマ」については心当たりあるけど・・・。

穂野村:ぼくも、なんとなくわかるかな。

占部:よーし。皆一気に覚醒だー!

正義:行け!目覚めよ!

赤星:(コロコロ)・・・成功。

穂野村:(コロコロ)キター!!成功!!


GM:では、赤星さんからのトラウマの描写から始めます。


エラーの広がる画面。鳴り響く警告音。・・・・そして、画面が真っ暗になる・・・・。


占部:お前、調子に乗ってハッキングに失敗するから、ウイルスに感染するんだよwww

穂野村:わかりやすいなwww赤星さんのはwww

赤星:ええぃ、うるさいわね。

黄金医:じゃ、穂野村君は?


GM:穂野村君の描写はこうです。


変わっている日付。大量の着信。・・・・今は一体、何月、何日・・・・?


一同wwwwww

穂野村:ですよねーwww

占部:1年くらい寝てて、メールが貯まりまくってたんじゃないの。

黄金医:そんなに寝るかなぁwwwそういや、占部君のはどんなだっけ。

占部:確か広い背中とか、背の高い人物・・・とか言ってたような気がする。あんま覚えてないけど。

黄金医:ふ~ん・・・僕はまだ、覚醒するのはやめとこっかな。もうちょい、後でするよ。

正義:お?余裕ですな。

穂野村:余裕の表情!でも発動した方がいいじゃないですか~。皆もゲームとかで新しい呪文覚えたら、使おう使おう。ってなるでしょ?

占部:まあでも、それが使えない呪文とかで、その後は1回も使わないとかもよくあるよな。

黄金医:あっ使えねぇや~みたいなwww


GM:・・・で、皆のカードの能力に、SP消費っていうのが書いてあると思うんですけど。

穂野村:ああ、あるね。

黄金医:・・・SAN値ポイント、とか?

赤星:SAN値を消費して能力を発動するとか?

GM:そう、SAN値の最大正気度が、そのままMPマジックポイント替わりになる感じかな。SP(精神ポイント)やね。

SAN値は減らないけど、SPは減るみたいな感じかな。

占部:別枠なのか。

正義:今のSAN値じゃなくて、最大正気度がSPになるわけね。

GM:SPは、目覚めるたびに全回復します。

黄金医:じゃあ使い放題だね~。

GM:それと、能力にを使うには、普通の技能と同じように、判定が必要です。

自分の今の技能の中の、一番高い値が、今渡された能力の成功率となります。

能力は増えていくので、そのたびに、現在の技能値から高い順に振って行ってください。

占部:じゃあ例えば、「歴史」が一番得意だったら、1回目に覚醒した能力には、「歴史」と同じ成功率で振るってことか。

GM:そうです。そしてその場合、次に覚醒した能力には、「歴史」の次に高い技能の値を、2番目の能力に割り当てる。ということになります。

正義:・・・一番高いの、「運転」70・・・・。

占部:「運転」www

GM:ちなみに、割り当てる技能がその能力に関係していると判断した場合は、成功率に+ボーナスが付きます。

正義:あ、そんなのがあるんだ。

占部:俺学生探索者だから、最高の値がちょっとなぁ・・・。一瞬思ったんだけどさ、使う!失敗!使う!失敗!使う!とかアリなの?

GM:時間はある程度消費しないといけないかな。ちなみに失敗してもSPは減るので、気を付けてください。

占部:うわーお。難しいな。

GM:自分で言うのも何だけど・・・そのうち、絵でも使って、わかりやすく説明したいくらい、わかりにくいね・・・。


タカヒロ(GM):「では、他に質問はありませんか?」

占部:俺らはもうないかな。他なんかある?

赤星:じゃあ私が。

「あの、「Tapir」ていうアドレスで、私たちにメールを送ったのは、あなたなの?」

タカヒロ(GM):「・・・・いいえ。あのメールの本文を考えたのは私ですが、送ったのは別の人ですよ」


占部:・・・つまり、複数犯ってことか?

赤星:うーん・・・・。

穂野村:犯人は、この中にいる!

占部:その可能性もなくはないな。

黄金医:そういえば、なんかケータイを見つめている人とかいなかった?

占部:転校生の、濵町由美だな。

正義:やっぱり、転校生はキーポジションなのかな。

赤星:ちょっと、転校生の様子をチラッと見ていい?

GM:いいですよ。その場合は「目星」は必要ないですね。

穂野村:チラッチラッ。

GM:濵町はタカヒロのほうを睨んでいますね。

赤星:睨んでる・・・?

GM:では、クラスメイト達もおずおずと、質問を始めます。


クラスメイト(GM):「何で、昨夜の最初に、夢の中で死んでも現実世界には反映されないことを言わなかったんだ?」

タカヒロ(GM):「最初に死なないのがわかっていたらスリルがないし、最近の子は死んでも生き返るとか、ゲーム脳なんでしょう?命の大切さを知ってもらいたかったので、あえて言わなかったんですよ」

占部:「・・・ゲーム脳だからって、そんな安易に殺しを始めるような奴なんていねぇよ」

タカヒロ(GM):「ああ、怒らないでください。僕はあくまで、一般論を述べただけだけですよ」


クラスメイト(GM):「何故血液がわざわざ青色なんだよ」

タカヒロ(GM):「赤色だとリアルすぎて不健全かなと思いまして」

赤星:「もう、十分不健全よ・・・」


クラスメイト(GM):「一体何が目的で、こんなことをしてるんだ?」

正義:目的はジャスティス!

タカヒロ(GM):「教育です。皆にクラスメイト同士でぶつかり合って物理的に仲良くなってください」

正義:物理!?

占部:仲良くなる(物理)。

黄金医:拳と拳で語り合う~♪

穂野村:男同士の場合はそれで仲良くなれる可能性もないとは言い切れないけど・・・・。

赤星:女の子だもん。何てことさせようとしてんのよコイツは。

正義:女の子は女の子で、トイレで束になって、色々あるんだろう?

穂野村:あっ陰湿。陰湿やわ~。


クラスメイト(GM):「そんなことして何の得があるんだ?」

タカヒロ(GM):「自分的にはありますよ?」

占部:そりゃあ、これの主催者にはあるだろうな。

正義:「じゃあ一つ聞かせてもらおうか。私たちにメリットはあるのかい?」

タカヒロ(GM):「そうですね。クラスメイトと仲良くなれますよ?」

正義:「**********!(汚い英語)」

タカヒロ(GM):「それと、願いが叶えられますよ」

占部:ぶっちゃけなんでも願いが叶うとか言ったって、そんな高校生に、ド●ゴンボール集めるような苦労してまで叶えたい願いとかないよ。

穂野村:カメハメハー!www

正義:願いねぇ・・・もう一度このゲームをやるとか?

占部:無限ループwww

赤星:そんな願い事したら、ぶっ殺すわよ。

GM:では質問に区切りがついたところで、福内空梧が発言をします。

占部:KY男・・・。

赤星:嫌な予感しかしないんだけど。


福内(GM):「せんせーは彼女いますかー?」

占部:え゛!?ちょぉwww

赤星:KYすぎでしょコイツwww

穂野村:素晴らしいKYだwww


クラスメイト(GM):「お前・・・何聞いてんだ」

タカヒロ(GM):「彼氏がいます」


黄金医:カwwwレwwwシwwwwだとwww

占部:うわー、ホモー。

穂野村:ザワザワ。

GM:全員が「!?」となり、クラスの雰囲気が固まります。

そして、ガタッと音が鳴り、そちらを向くと、九流草くるくさ つむぎが机に頭を突っ伏しているのが見えます。

黄金医:根暗の三つ編み女子か・・・そういうのが好きなのこの人は?


タカヒロ(GM):「もう5歳の時から一緒で、12年も同棲してラブラブです。見ます?」ガラケーを取り出して、写真を表示します。

占部:スマホじゃねぇの?

黄金医:ガラケーなんだwww

GM:写真を見ますか?

占部:・・・まあ、見ようか。

黄金医:そこを見ると、ステキな写真が・・・・。


クラスメイト(GM):「・・・・犬?」

そこには、セントバーナードの犬が、画面に映っています。


黄金医:犬?

占部:彼氏(犬)

穂野村:彼氏って犬かい!


タカヒロ(GM):「パトラッシュ君です。最近は高齢のせいか、動きがすっかり鈍くなっちゃって」

黄金医:なぁんだ。ペットか。

占部:なんか30代後半の独身OLみたいだな。ペットが彼氏―♪

一同:www


クラスメイト(GM):「ペットかよ!!」

タカヒロ(GM):「失礼な、もう彼とは家族同然、いえ、家族以上です」

占部:あーこれ独身によくあるパターンですわー。


九流草くるくさ つむぎ「ケ、ケモナー・・・?」

その発言にザワッとしてクラスメイトの視線が、九流草に集まり、本人は、しまったというように、慌てて口に手を当てます。


黄金医:まさか・・・・www

穂野村:まさかまさか・・・。

正義:ザワザワ

占部:何故そんな単語を知っている・・・。


クラスメイト(GM):「ケモナーって何?」

九流草(GM):「え、えーと・・・えーと・・・」顔が真っ青になり、あわあわとしています。

宇都宮うつのみや 耶麻人やまと(GM):「ケモノ(動物)を愛する者、もしくはその様を指す造語だな。まあ、正確に言うと、これは2次元の動物キャラクターを愛する人達の総称で、動物を愛する人はズーフィリアと・・・」


穂野村:宇都宮って・・・オープンオタクな委員長?

赤星:なにコイツ?いきなりケモナー講義始めたわよ。


宇都宮(GM):「まあ、こんなこと、少し本読んでるやつなら、誰でも知ってることだ。この中にも、知ってる奴くらいいるだろ」

クラスメイト(GM):「んー、まあ。お前ほど詳しくはないけどな」

宇都宮(GM):「九流草も、小説とかに出てきて、知ってたんだろ」

九流草(GM):「は、はい・・・」

宇都宮(GM):「だったらあまり気にすんな」

委員長の言葉で、その場は収まりました。


占部:うわー、イケメンやコイツ。

GM:イケメンではないです。(顔的に)


タカヒロ(GM):「説明は今のところこれで終わりです。あとは、皆さんには一人ずつ、個室を用意してあります。椅子の下に現実の学校と同じ教室名が書いた紙を貼ってあります。その教室があなたたちの個室となります。」


穂野村:個室?

GM:マップの教室に、出席番号順で割り当ててるような感じですね。

正義:それ、広い部屋に割り当てられたほうがいいな~とか思うんだけど。例えば図書室とか。

GM:広さは別に変わらないですね。皆同じ大きさです。

正義:あ、そうなんだ。なるほどねー。

穂野村:防音対策もバッチリ。いぇい。

占部:ダ●ガンロンパみてぇだな。


タカヒロ(GM):「個室はそれぞれ理科室とか家庭科室とか色々割り当てていますが、広さは同じです。では、部屋に向かっていってください」


占部:ください!?強制!?

GM:タカヒロが消えます。

穂野村:ドロン!

GM:皆さんどうしますか?

赤星:まあ、自分の部屋を確認してみるかしらね。

穂野村:ぼくもー。

正義:「皆落ち着け!とりあえず部屋を一度確認しよう!誰かを殺したいと思っても、今は抑えるんだ!」

占部:「仮面の男がなんか言ってる」

赤星:「あーいう奴に限って、最初に殺人を犯すのよ・・・」

占部:トイレも部屋に割り当てられるの?

GM:割り当てられません。

黄金医:図書室は部屋に割り当てられるんだね。

占部:本を実際に読みたかったら、現実の世界で探せってことだろ。

黄金医:なるほど~。

赤星:開かない部屋もあるのね・・・校長室とか、事務室とか。

占部:クラスメイトが29人ってことは・・・一階につき、10人くらいの計算か。なんかこういう部屋割りって、重要な気がするな。


GM:では、部屋に着くと、自分の部屋と、ほとんど同じような個室が用意されています。

占部:自分の部屋と同じってことは・・・そこにある機材とかはもうないのか。音楽室だったら楽器とか。PCルームだとパソコンとか。

穂野村:空き教室だから、機材とか何も関係ないぜ!

占部:ワンルームアパートの人が一番有利だな。何でもそろってる。

GM:皆さんの部屋には蛇口や洗面台などの、生活用品も完備されていますよ?

占部:は?

黄金医:自分の部屋なのに!?

穂野村:これ現実の自分の部屋よりもいいんじゃない?

GM:で、部屋の中央には、i padのようなものが置かれています。

赤星:あら、そんなものが。

占部:近づいて見てみよう。チェック!

GM:ゥ゛ン、と、i padのようなものが起動して、タカヒロがホログラムで現れました。

黄金医:えええ~!?

占部:さ、さすが夢・・・。夢のくせにそんな文明の暦を媒介にしてるとか。


タカヒロ(GM):「この部屋では、基本的に何をしてもらってもかまいません。夢の世界なので、この部屋限定で割と何でも思い通りになります。たとえば、お菓子を出せたり、テレビを出せたり。」

穂野村:お菓子!わーい。

占部:ほお。

正義:サブマシンガンを出せたりするのか。

一同:wwwww

黄金医:だからサブマシンガンにこだわりすぎwww

占部:なんか出しても部屋から持ち出せなさそー・・・。

赤星:この部屋って、鍵はかかるの?

黄金医:かからないとまずいでしょ~。

GM:かけられますね。その個室の所有者にしか、開け閉めできないことになっています。


タカヒロ(GM):「ダラダラしてもらっても構いませんし、能力を使ってもかまいません。この空間は、傷つかないようにできていますから。ただこの部屋は狭いので、広いところで練習したいのなら、体育館を使うのがよいでしょう。また、トラウマ戦争以外で死ぬことはありませんので、安心してバンバン能力使っちゃってください。では」

タカヒロがi padに吸い込まれて消える。


穂野村:タカヒロが~・・・。

黄金医:タカヒロォ~!!

正義:タカヒロはこの中だな!?これってi pad壊しても何もならない?

占部:壊せないんじゃない?

GM:そうですね。壊せません。

黄金医:正義はi padを壁に投げつけた!壊れなかった!

赤星:機械類は繊細なんだから、大事に扱いなさいよ・・・えーと、殺し合いする日があるわけね。「トラウマ戦争」の日とか言ってたっけ。

占部:今日は違うのか。

正義:例えば、その「トラウマ戦争」の日以外で、人を殺したとなると、ペナルティ?

GM:そもそも殺せませんね。

正義:あ、そうなの?

穂野村:何か不思議な力にかき消されるってやつか。

GM:能力は使えますけど、攻撃することはできませんね。

占部:なるほどぉ。

赤星:でも何か行動はできるんでしょ?

占部:一般ターンで何か行動をして、殺人ターンで誰かを殺すのか。

GM:はい。ちなみに、能力の練習をすると、熟練度が上がって、1D6の経験値が入ります。

穂野村:修行!

正義:経験値ってなんぞ。レベルが上がるとどうなるの?

穂野村:強くなるんじゃない?知らなーい。

占部:能力パワーアップとかじゃない?

黄金医:能力が増えるとかさっき言ってなかった?

正義:マジか。了解。

GM:部屋に「敵」と書かれたサンドバックみたいなものがあって、それで能力の練習ができる感じかな。ちなみにこのサンドバックには、どんな能力のトラウマも通用します。

ちなみに練習関係なく、能力使えば、同じく経験値は入りますよ。

赤星:じゃあ今日は部屋で練習しようかしら。(コロコロ)って、いきなり経験値6入ったわ。

穂野村:やったね。この日は殺し合いないんでしょ?だったらぼくも練習かな。

GM:夢はもうすぐ覚めるので、行動するなら早めにお願いします。

穂野村:今日はガイダンスみたいな感じなのか・・・現実では『トラウマ』の能力も使えないみたいだし、修行もできないよね。今のうちにしとこう。(コロコロ)・・・1www

正義:うーん・・・私も振るか・・・。(コロコロ)3。

穂野村:うらやま。

黄金医:僕はまだ目覚めてないし・・・何しよっかな~・・・。

占部:俺体育館に行ってもいいか?体育館で練習できるとか言ってたし、誰かいるかもしれない。

黄金医:そういえば言ってたね。じゃあ、僕も体育館に行こう。

GM:いいですよ。

占部:他のやつが練習してて、その能力見れることができるんなら、普通に体育館に行くわ。誰かいる?

GM:体育館には、まだ人が少ないかな・・・中国人の王と、濵町がいます。後は君たち二人だね。

占部:この4人か・・・結構少ないな。

正義:もっといるかと思ってた。「能力使えるとかマジ厨二じゃん?マジ厨二じゃん?」みたいな感じでワイワイしてるかと。

穂野村:えーマジすか能力とか超スッゲーんですけどー。みたいな?

GM:(すげぇお気楽だな・・・)えー、濵町さんは、壁に背を預けて、腕を組んでいますね。

王は中国武術の練習をしています。彼女は槍を持っています。何故か。

黄金医:・・・槍?

占部:・・・えっと、ちょっとそれ真面目に驚くんだけど。

一同:wwwww


占部:「お、お前何で槍持ってんの?」って聞いてみようか。

王(GM):「あー、コレアルか?何か、カードがピカッって光って、消えたら槍が出てたアル」

占部:「へ、へぇ・・・」

黄金医:もう既に『トラウマ』に覚醒してるwww

占部:「なんか、近くにいると危なそうだから、俺は隅っこのほうに行ってるよ」と言って離れます。で、その時に呟いていいかな。

GM:では占部は小さな声で何かを呟いた。練習に熱中している王は気づいていない。

占部:判定行くぜ!(コロコロ)3。あ、クリティカル。

GM:クリティカルwww(5以下の出目。大成功)マジかwじゃあ、これを渡します。(メモを渡す)

占部:うん。ありがとう。で、経験値も入るんだよね(コロコロ)2。出目振るわないな。

黄金医:なんか使ったコイツwww

赤星:まあ私はその場にいないから知らないんだけどね。傍から見たらなんか呟いてる、くらいじゃない?

穂野村:えぇ~・・・・。

占部:でもコレわかっても、なんの意味もないような気がするんだよな・・・まあ、試し撃ちってことで。

穂野村:占部君に何かが起こった。

黄金医:僕はそこにいたけど・・・別になんかやったかなー?くらいで終わりそう。

赤星:これで皆行動が終わったわね。そろそろ夢が覚める頃かしら。


GM:王は相変わらず練習をしている。濵町は、占部を見て一瞬眉をしかめたけど、何も言わない。

そして、しばらくすると世界が暗転し、あなた達は目が覚める。朝、また今日も1日が始まります。

と、いうことで、第一章終了です!お疲れ様でした~!!

一同:お疲れ様で~す!


第二夜終了


籠目秀

赤星楓

穂野村空馬

王美友   能力覚醒


現在経験値

赤星楓(+6)現在経験値6

穂野村空馬(+1)現在経験値1

正義英雄(+3)現在経験値3

占部真(+2)現在経験値2


第一章終了

プレイ時間2時間20分


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