殺し合いを始めたのは君の友達「××君・・・どうして・・・」
12/1に、プレイヤーからアドバイスをいただいて、回想シーンを付け加えました。
『チョッキンなー・・・チョッキンなー・・・、キーちゃんのくーびをチョッキンなー・・・』
黄金医:イヤぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
占部:こええええええええええ!!!
穂野村:アカン・・・アカンこれ・・・非常にまずい。
正義:まっ、ちょっと待ってちょっと待ってどういう事!?
赤星:しかもこの歌・・・美術の授業で聞いたあの・・・!
GM:更に、その曲と一緒に、『ジャキン、ジャキン』という金属同士を閉じるような音が一定の間隔で聞こえてくる。そんな恐ろしい状況に立たされた穂野村君はSANチェックをお願いします。
黄金医:SANチェックゥぅぅ!!
穂野村:これアカンやつやろ!!アカンやつやろ!!
占部:歌がクソ怖ぇんだけど・・・・。
赤星:・・・これ美術の時間に愛川さんが歌ってたやつよね?うわぁ・・・・。あっ!だから鋏なのね!
穂野村:(コロコロ・・・)いよっし!成功!
GM:では-1のSAN値減少です。
黄金医:それでも-1するの!?
赤星:する時はするわよ。
占部:ぶっちゃけコレかなりの恐怖感じていいと思う。
正義:うん。
黄金医:なるほど・・・やべぇぇ、KO・RO・SA・RE・RU。
穂野村:でも成功してSAN値が減る数が減ったと思えばまあ・・・もっと減ってた可能性があるしね。
黄金医:でも正義さんが引き留めてたはずだよ・・・ね?
正義:ああ・・・。何でこっちに来なかったんだ・・・?
GM:では廊下からの歌を聞いて、愛川は
愛川(GM):「キャッ!」と悲鳴を上げて、バンッ!!と音を立てて掃除道具入れの扉を閉める。
穂野村:「ど、どうしたの?愛川さん」
GM:その音を聞いて、誰かが教室の扉が、ガラリ、と少し開く。
穂野村:もぉぉぉぉぉぉ!!
一同:うわぁぁぁぁぁぁ!!
穂野村:うわぁ・・・マジでぇ・・・?ヤバいね。
霧崎(GM):「穂野村君・・・キヨちゃん、そこにいるの?」扉の前に立っていたのは、やはり霧崎だった。彼は掃除道具入れの前に立っている穂野村君を見て、そう聞いてくる。
正義:待って。そこ何階?
GM:ん?1階のままですね。電気室です。
正義:くきぁぁぁぁ・・・・(喉が鳴る声)
GM:残念でした。
穂野村:追ってないんかい!隠れたいけど無理だよなぁ・・・もう見つかっちゃってるし。
正義:大丈夫だ穂野村君。私がさっき5ダメージ与えたから。勝てるはず。
穂野村:戦闘技能ないのに!?
占部:因みにTRPGでは、人間の体力は『SIZ(体格)+CON(体質)÷2』だぞ。
穂野村:SIZもCONもわからないから、体力わかんないなぁ。
正義:人間の体力って最大いくら?
占部:18だ。人間の通常最大値は18だからな。それくらいのはずだ。
正義:じゃあ霧崎の今の体力は多くても13ってとこか。
占部:まあ霧崎の体力がそんなに多いとは思えないけどな。13以下は確定だろう。
GM:霧崎はガラガラガラ、と扉を完全に開けて教室に入って来る。手には依然として、自己主張をするように大きな鋏が存在している。
穂野村:ですよねぇ~さっき見たもんそれぇ~・・・。
霧崎(GM):「キヨちゃんがどこにいるのか教えてくれたら、穂野村君は殺さないであげるよ。僕が探しているのは、キヨちゃんだけだから」鋏が届くか届かないかのギリギリの距離で、霧崎はあなたにそう告げる。
正義:Fu●k!私なんか最初から歯牙にもかけなかったってことか!
穂野村:「霧崎君・・・どうして・・・」
黄金医:これ邪魔しなかったら生き残れるんじゃない?
穂野村:・・・・取り敢えず、まあ、霧崎君は友達だしね?聞いてみなきゃ。
穂野村:「な、何でこんな事してるのさ!どうしたの?一体何があったの!?」
GM:・・・穂野村君のその言葉に、霧崎は少し黙ってから、こう答えるよ。
霧崎(GM):「・・・穂野村君。トラウマ戦争で死んだ人、どうなるか、覚えてる?」
穂野村:「え・・・それは、人が変わったように・・・」あ。
黄金医:そういえば・・・。
占部:っそういう事か!
赤星:トラウマ戦争の殺し合いで死んだ者は、自分の持っているトラウマに関する記憶をすべて失う・・・。つまり・・・。
正義:愛川のトラウマは、夏目先生に関することだから・・・!
穂野村:「まさか・・・!」
霧崎(GM):「キヨちゃんを殺せば、もうキヨちゃんは、夏目先生に恋なんかしなくなるでしょ?」
正義:はぁぁぁ・・・!(ため息)わ・か・った。成る程な・・・。
黄金医:わかった?僕も何となくそんな気がする。
穂野村:「でも、それと一体何の関係が・・・」何で霧崎君が愛川さんを・・・?
霧崎(GM):「キヨちゃんは先生に弄ばれてるだけなんだ・・・」霧崎はぶつぶつと何かを呟いている・・・。
霧崎(GM):「黄金医君が言ってた・・・キヨちゃんは、手紙をバラバラに引き裂かれて振られたって・・・それがキヨちゃんのトラウマになってるんだ・・・だから、それを忘れさせれば、夏目先生・・・アイツに恋する気持ちも、消えるはずなんだ・・・」
赤星:やっぱり・・・霧崎は、幼馴染みの愛川さんの事を好きだったのかしら。それで愛川さんの夏目先生に対する恋愛感情を失くそうと・・・。
占部:むしろ先生の存在すら忘れるかもな・・・。愛川のトラウマとか、ダイレクトに夏目先生に関係してんじゃん・・・。
赤星:そこら辺の正しい事情知ってるのって、職員室に行った黄金医と、正義さんだけよね・・・って、どっちもこの場にいないじゃない!
穂野村:ヤバい・・・夏目先生は愛川さんを弄んでなんかいないよ!って言いたいのに、職員室の話知らないことになってるからそれもできない。しかも穂野村的には何で霧崎君がいきなりこんなこと言い出した理由もわからない。マズイ。
一同:www
穂野村:「な、何言ってるの、霧崎君・・・なにを、言ってるんだよ!」
黄金医:ホント何か漫画のシーンみたいだね。
赤星:ていうかプレイヤーのせいよね。
正義:ん?何がだ?
赤星:黄金医が手紙のことを教えたせいで、霧崎君が愛川さんを殺すことを決意したんでしょ?
黄金医:プレイヤーのせい・・・・って、僕が言っちゃったから!?
~回想:・・・朝:2年B組の教室~
霧崎(GM):『黄金医君、キヨちゃんから聞いたんだけど、月曜日にキヨちゃんがまた先生に振られた時に、励ましてくれたんだって?どうもありがとう。』霧崎は君にお礼を言っているよ。
黄金医:『ああ、そんなこともあったなぁ。礼には及ばないよ☆』
・
・
・
霧崎(GM):『それでちょっと聞きたいんだけど・・・』
黄金医:『何だい?』
霧崎(GM):『月曜日、キヨちゃんが振られた時、僕に何も言ってこなかったんだよね・・・いつもは真っ先に『うわ~んまた振られちゃったよ~』って報告しに来るのに・・・あの日はそれがなかったんだ。だからちょっと心配で・・・ねぇ、黄金医君何か知らない?・・・例えば、キヨちゃんが先生にひどい振られかたされたとか・・・』霧崎はどこか不安そうな顔をして、黄金医さんに聞いています。
黄金医:『ん?何かあったっけ?』
・
・
・
黄金医:くそう。なんかあった気がするんだけどなぁwwwどんなことがあったけ?
GM:では『アイディア』ロールに+20した値でどうぞwww
黄金医:ハーイ。ダイスロォール!!(コロコロ)20~♪せいこ~う。
GM:はい、では手紙をビリビリバラバラにされたキヨちゃんの姿が黄金医の脳裏によぎりました。
黄金医:あ!思い出した!初日の話だね!
・
・
・
黄金医:『いやぁ、そうなんだよ。アイツ、目の前で手紙をビリビリにされちまったらしいんだ』
霧崎(GM):『えっ・・・』
黄金医:『俺はたまたま通りかかった時に見てしまったんだけど、すごい振られ方だったよ・・・』
霧崎(GM):『・・・そんなことがあったんだ。キヨちゃん、ずっと先生のことを思っていたのに・・・かわいそうだな』
霧崎(GM):『教えてくれてありがとう、黄金医君』
~回想終了~
黄金医:『ありがとう、黄金医君』・・・・ってあれかぁぁぁぁ!!
赤星:あのシーンって・・・今あらためて思い返してみると、結構怖いわね・・・。
穂野村:黄金医君が思い出しちゃったからー!
占部:黄金医があんなこと霧崎に言ったからだろ。
正義:黄金医がビリビリバラバラのことを教えたせいだー。
黄金医:うわああああやらかしたー!こ、これはロールの結果なんだ!僕は悪くない!
GM:ま、まあ、きっかけの一つって感じですから・・・そんなに気にしなくても・・・。
黄金医:ひぃぃぃぃぃ!やっぱり僕のせいなんだぁぁぁぁ!
穂野村:痛てぇぇぇ!このとばっちりは痛てぇぇぇ!
黄金医:で、でも!キヨちゃん見捨てれば穂野村君も助かるんだよ・・・?
一同:おいwwwwww
正義:それでいいのかお前www
穂野村:って言ってもね・・・。
黄金医:だってNPCが死ぬよりプレイヤーが死ぬ方が嫌でしょ!
赤星:まあねぇ・・・。
占部:でもさ・・・それは人としてどうなのよ・・・?
霧崎(GM):「で・・・?キヨちゃん、そこにいるの?どうなの・・・?」霧崎は鋏の刃を穂野村君に向けて、再度質問をする。
黄金医:れ、冷静になれ・・・あ~、怖いよぉぉぉ。
占部:何かの技能でなんとか誤魔化せ。
穂野村:何かの技能って・・・(技能値表を見る)そんなこの場で役に立つような技能なんて・・・あ。
正義:あ?
穂野村:対人戦要素あるじゃないかぼく!『精神分析』と『心理学』が高い!
一同:おおおおおお!!(パチパチパチ)
黄金医:キタ!これで勝つる!
占部:『精神分析』で相手を落ち着かせるんだ!
GM:(・・・霧崎は穂野村君に対して好感度は一応あるから、心理戦ロールは可能だな・・)では何か霧崎を落ち着かせるような言葉を言ってから、『精神分析』で振ってください。
穂野村:わかった!えーと・・・。
穂野村:「いや・・・ぼくもまだ探してるところなんだ。愛川さん、こっちの方に逃げたよね?一体何があったのか分からないから、見つけてから事情を聞こうと思って」
赤星:あ、誤魔化したwww
GM:では『精神分析』ロールを、どうぞ!
穂野村:成功率は60%・・・お願い!(コロコロ・・・)いやった!成功!
一同:万歳!!
GM:それでは、霧崎は友達だった穂野村君の声を聞いて、少し落ち着いたようだよ。
霧崎(GM):「ここには、いないの?」
穂野村:「この部屋では見ていないよ。この掃除道具入れも、今確かめたばっかりだし」
霧崎(GM):「そっか・・・」
占部:霧崎は結局、声だけしか聴いていないからな。電気室の方に誰か来たぐらいしか分からないんだろう。
正義:さっきの物音も、穂野村がたてたと考えれば、不自然ではないな。納得がいく。
黄金医:成る程~。
霧崎(GM):「ねぇ穂野村君・・・生徒と、教師との恋愛って、悪いことだよね?」
穂野村:生徒と教師との恋愛?・・・っていうと・・・。
正義:穂野村、取り敢えず縦に頷いておくんだ。
穂野村:「ま、まあ・・・生徒と教師って、年も離れてるしね・・・あまりいいとは思わないけど、それがどうしたの?」
占部:夏目先生が25だから、17と25・・・8歳差か。実際そんなに差はないな。
霧崎(GM):「そうだよね・・・告白する方も悪いけど、受け入れて弄ぶ方がずっと悪いよね・・・」
穂野村:「・・・確かに、断るなら、キッパリ断ったほうがいいよね」
霧崎(GM):「そうだよ・・・そうだよ・・・それをアイツは・・・アイツはぁ・・・」霧崎は俯いて、肩を震わせ、小さい声でその言葉をただただ繰り返す。穂野村君の言葉は確かに彼に届いている。だけど、会話は明らかに噛み合っていないようだね。
穂野村:「霧崎君・・・」
霧崎(GM):「・・・で?」
穂野村:「え?」
霧崎(GM):「それで、結局ここにはキヨちゃんはいないんだよね?」
穂野村:「う、うん・・・多分、ここじゃなくて別の場所に逃げたんだと思うよ」
霧崎(GM):「そっか・・・じゃあ僕は、他の場所を探すことにするよ」
穂野村:や、やった・・・。(ため息を吐く)
霧崎(GM):「その前に、その掃除道具入れを調べてからね」霧崎は、穂野村君をグイッと押しのけて、掃除道具入れに向き直る。
黄金医:!?
穂野村:「なっ・・・!?」
GM:そして、鋏の柄の部分を両手で広げると、
穂野村:「待っ――――」
次の瞬間、その両手を思い切り閉じて、掃除道具入れを切断した。
バキィィ!!
という、木材の切れる音がし、掃除道具入れの上半分が音をたてて床に落ちる。
黄金医:スパンッ、っと・・・って、え?
占部:は・・・?
正義:おいおいおいおいおい!
赤星:マジで!?
穂野村:行動の余地とかもなく!?
GM:あっという間ですね。
穂野村:余地もないの!?
黄金医:ああああああ!!
占部:いや・・・て言ってもさ、やる事あった?
穂野村:なかった。
一同:www
穂野村:だってさ!言う事も言って!やれるだけの事もやった後に、いきなりバンッ!ってやられちゃったからさぁ!
正義:もちつけ落ち着け。これでやる事が決まったじゃないか。コイツを消す。絶対に消す。絶消。
赤星:あんたも落ち着きなさい。・・・でもコレ、どうなるの?
GM:霧崎は切断された掃除道具入れの中を覗き込んだ。
掃除道具入れの中には、膝を抱えてうずくまっている愛川が、上を見上げていた。愛川と霧崎の目が合う。
穂野村:あ、しゃがんでた!良かった!
一同:ギリギリセーフ!
占部:まだ生きてるぞ!
霧崎(GM):「みィーつけたぁ」
愛川(GM):「ひっ」愛川の息を飲み込む音が聞こえる。無理もない、愛川の目に映った霧崎の顔はいつもの優しい笑顔ではなく―――目に光のない、口だけが醜く歪んだように吊り上がった、不気味な笑顔だったからだ。
そして、霧崎は、鋏を片手で持てる程の大きさに戻すと、それを、高く振り上げ―――
霧崎(GM):「さよなら、キーちゃん」
穂野村:ちょっ、止めなきゃ!
正義:ちょっと待て・・・ここで目を逸らして逃げれば、穂野村君はSANチェックをしなくても済むと思うんだが・・・。
赤星:逃げる・・・ってこと?
正義:いや、ここは愛川キヨを1回殺させておいてだ。その後に霧崎を殺しておけば・・・もう殺し合いは起きないんじゃないか?
黄金医:ちょwww
正義:これが一番ベストな解決方法だと私は思うんだが。
占部:マジすけwww
穂野村:いや。って言ってもよ!?殺人を起こそうとしているのが、友好がある友達だよ!?
赤星:そうよwww普通そんな合理的に動けないわよwww
正義:最善の策だと思ったんだけどなぁ・・・。
占部:まあでも、そういう方法もアリなんじゃないか?
穂野村:・・・あ~、ホントどうしよう・・・このまま止めなかったら、愛川さんは確実に殺される・・・でも霧崎君を倒せる自信もないし・・・。考えろ考えろ考えろ冷静になれ・・・。
正義:あれだろ。焦ってポケットから色々出す青い狸だろ。
占部:何かないか何かないかで最終的に地球破壊爆弾とか出しそうだな。
赤星:それアウトなやつwww
穂野村:冷静になるんだ・・・!友達にこんな行動をとらせていいのか・・・!?
黄金医:てか、ここで愛川ちゃんが殺されちゃったら、もう霧崎君殺せなくない?
GM:(お・・・)
正義:は?なんで?
黄金医:え?だってさ、帰還条件が『最低1人の生徒が死に、最も殺した人数の多いものが、現実世界への帰還を願う』でしょ?霧崎君は愛川ちゃんを殺せればそれでいいわけだから、殺したらきっと満足して夢が終わっちゃうよ。
穂野村:あ。
正義:・・・あ。
赤星:殺し合いの終了条件!すっかり忘れてたわ・・・!確かに、霧崎が愛川さんを殺せば、彼が『最も殺した人数の多い』人物になるから、終了の条件が揃ってしまう・・・!
占部:お、おい、待てよ・・・つまり、ここでこの殺人を見逃したら、即夢が覚めて、トラウマ戦争終了で強制ENDになっちまう可能性があるのか?それでコイツは次のシナリオまで野放し状態・・・?
黄金医:あ、そっか。その可能性もあるのか。
赤星:ちょっ・・・今夜の夢で霧崎を殺せなかったら、今回のトラウマ戦争、霧崎の完全勝利じゃない!一人勝ちよ!
正義:いやでも、次のトラウマ戦争でみんなでフルボッコにすれば・・・。
占部:・・・そんな事しようとしたら、霧崎は確実に隠れてやり過ごすな。それに、次のトラウマ戦争で何が起こるかわからない。殺人を起こす奴がまた出てきたら、霧崎を探してる余裕あんのか?
正義:・・・無いな。ここで放っておいたら、このままずるずると生き延びそうだ。しかも既に精神が不安定な状態で、いつ爆発して何しでかすかわからない・・・。
穂野村:マズイ。それは非常にマズイ。とにかく今は体当たりで霧崎君を止める!物理ダメージはないにしても、衝撃くらいは与えられるでしょ!
占部:そうだな。時間を稼ぐことくらいはできるだろ。
黄金医:霧崎君を突き飛ばして、愛川ちゃんを連れて逃げるんだ!
穂野村:よし、それで行こう・・・!
GM:・・・では再開するよ。霧崎は、鋏を振り上げると、そのまま愛川の脳天に、振り下ろそうとする!!
穂野村:「やめろぉ!」こんなの絶対おかしいよ!!
穂野村:バン!霧崎君を体当たりで突き飛ばす!ロールいる?
GM:体当たりするだけならいらないよ。霧崎は愛川に気を取られているしね。自動成功です。
霧崎(GM):「うっ・・・!」霧崎は体当たりを受け、よろめいて床に崩れ落ちる。
穂野村:「愛川さん!今のうちに逃げるよ!」掃除道具入れの中にいる愛川さんを引っ張り上げる!そしてダッシュ!
GM:しかし、愛川は穂野村を虚ろな目で見ただけで、自分から動こうとしない・・・。
穂野村:「愛川さん!?」
GM:そんなことをしている間に、霧崎がゆらり、と立ち上がり、再び鋏を巨大化させ、二人の行く手を鋏で塞ぐ。
霧崎(GM):「行かせないよ・・・」
穂野村:ま、マズイ・・・!
正義:頼む。誰かこいつにトドメを・・・!
GM:そして・・・次の瞬間!!
バリィィィン!!
GM:突然、廊下側と反対の方の窓、体育館側の窓が割れ、人影が教室に飛び込んできた。
穂野村:「えっ!?なに!?」頼むから何か出てくれぇ。
占部:一番近くにいて、そういう事しそうなの誰かな・・・王さんかな?
GM:窓を割って入って来た人影は腕を顔の前でクロスさせ、ガラスから身を庇うような大勢で教室に飛び込んで着地した。
黄金医:入り方が既にヒーローだよね!
正義:中々スタイリッシュな入出だな。
赤星:ダイナミックお邪魔します。
穂野村:そんな入り方する奴は誰だよコイツゥ~(泣)と思いながらそちらに視線を向けます。
GM:その人影は、パキリ、とガラスを踏みながら、ゆっくりと立ち上がる。
???(GM):「・・・何をしてるのよ、あなた達」
穂野村:はっ、出た・・・!
赤星:え?誰?
霧崎(GM):「濵町さん・・・」
穂野村:だよね!
黄金医:転校生キタ―――!!
赤星:濵町、由美・・・!
濵町(GM):「まさか、ホントに殺し合いを始めるヤツがいるなんてね・・・それも、虫すら殺さなそうな外見をしてるヤツが。それとも実は、普段は大人しく振る舞ってただけだったのかしら?」
黄金医:か、カッコイィ~・・・。
赤星:クール・・・!
穂野村:ヤバい惚れるわ。
占部:救世主キタ―――。体当たりしてよかったなw
正義:よかったなホント、危なかったw
霧崎(GM):「君も、僕の邪魔をするの・・・?」ジャキン。と鋏を構え、濵町に向き直る霧崎。それを見て濵町は苦虫を噛み潰したように、表情を歪める。
濵町(GM):「面白いようにコロコロ転がされちゃって・・・胸糞悪いわね」
正義:俺らの気持ち代弁してくれてるよw
GM:濵町は胸ポケットからカードをスッ・・・と取り出し、小さい声で何かを呟く。どうやら能力を発動するようだ。では穂野村君『聞き耳』ロールをどうぞ。
穂野村:ワシ?ワシオンリー?
赤星:穂野村君しかその場にいないし、仕方ないわね。
穂野村:多分能力名を呟いてるんだろうな・・・これは聞いておきたい・・・!(コロコロ・・・)ウェー(泣)
黄金医:失敗ぃぃぃ~。
GM:では呟いたのが分かっただけで、何を言ったかまでは聞き取ることができませんでした。
正義:でも効果は見れるわけだ。
穂野村:だよね。しっかり見ておこう。
GM:濵町が取り出したカードは光り輝き・・・光が消えた後、彼女の手にはナイフが握られていた。
穂野村:ナイフ!鋏VSナイフだ!
占部:割とトラウマの能力名、凄い大事だよな・・・。
赤星:何気に重要よね。霧崎の場合は、殺人の動機も分かっちゃったし・・・。
濵町「現実では死なないからって、殺しを始めるなんて、馬鹿げたことを・・・そんなことはやめなさい。殺すってことが、痛いっていうことがどういうことなのか、私が教えてあげる」そう言い、濵町はナイフを構えて臨戦態勢に入る。
真っ直ぐと霧崎に向けられたナイフ・・・その輝きが、これからこの場で何が起こるのかを、如実に表していた―――。
現在状況
濵町由美が霧崎優人に対して戦闘宣言