1 逃げたい俺と、逃がさない美少女
俺の名前は柳田 翔
「今日は晴々しい高校の入学式、中学と違って高校では青春を謳歌するぞ!」
俺は中学で友達が一人もできずぼっちだったため高校で巻き返そうと意気込んでいたところである。
―――――――――――――
「今日は高校の卒業」
中学ですら青春できない奴が高校ではできるなんて考える方がおかしかった。
結局俺は一人も彼女というか友達すらできなかった。
こう高校生活を振り返ると、入学式初日近くの人とある程度仲良くなったが、そこから進展せず。
遠足や修学旅行では、班から置いてかられ1人で回ったな。
「行ってきます」
俺は親に挨拶をして、最後の高校通学を始めた、今日もいつも通り一人で登校だ。
「周東さんだ」
周東さんは本名を周東 美来といい才色兼備でかわいいらしい見た目で茶髪ボブの誰もが認める美少女だ。
そんな周東さんが前を歩いていた。その瞬間俺の手が周東さんを押した。
暴走したトラックが周東さんに向かっていた、咄嗟に俺の体が動いてしまった。
助ける時俺は、この世界がスローモーションに感じた。
トラックに轢かれ、俺の体は宙に投げ出される。
1人ぐらいここの底から、友達と言える人を作ればよかったな。
「お願い助かって、お願い」
周東さんの声が微かに聞こえる。最後の声がこんな美女でよかった。
それにラノベだったら異世界に生まれ変われるはずだからな。
――――――――――
俺は目が覚めた。
「俺生きてる!転生か?それとも夢だったのか?ここは‥」
だがそこは見覚えのある天井だった。
「ここは俺の部屋か!」
ここは俺の部屋だ、だが携帯が古いし、部屋も昔のまんまだ。
携帯を見てみると3年前の2022年の入学式の日を指していた。
つまり過去にいるってことらしい。
「もう一回地獄の高校生活かよ」
俺は今までの高校生活を振り返って頭を抱える。
「いやでも逆に言えばやり直せるのかも、いや俺だったらできる!」
「行ってきます」
また俺は親に挨拶をして、学校に向かう俺は脳内でこれからどうするかを考えた。
だが友達が一人もいなかった俺が考えても意味がなかった。
ついに高校に着いた、前回通り入学式があって何事もなく入学式が終わった。
自分たちの教室に着いた。周りの奴らは友達を作ろうと頑張っていた。
俺も近くのやつに話かようとしたが、前世を思い出して断念。
結局今回も友達を作れなかった。俺は足早に学校を去っていこうとした。
「ねえ、ねえ、ねえってば」
後ろから声が聞こえたが、自分に向けられた言葉だと思わずに去ろうとしたとき、なんと後ろから服を掴まれた。
これ今からパシられるの、俺!?
その正体の主は前世で助けた周東美来だった
だけど彼女がどうしてここにと考えてるうちに周東さんが口を開いた。
「柳田くん生きててよかった、本当によかった、ありがとう」
周東さんは涙を手で拭いながら話しかけてきた、周東は美少女だ。
美少女が泣いているといると目立つ。
それに俺が泣かせたみたいになってしまった、その勘違いは俺が困る。
その時周東さんが若干泣き止み人通りの少ない五階の踊り場に俺を引っ張って連れてきた。
「柳田くん、私ぐらいの美少女は有名だし知ってると思うけど、名前は周東美来って言うわ、前世は助けてくれてありがとう」
こいつ自己肯定感クソ高いと思ったが気にせず
「俺の名前は柳田翔って言う、周東さんは俺みたいな陰キャになんのようだ?」
周東さんに質問をする。すると周東さんは、
「話して分かると思うけど、私は前世の記憶がある、トラックから助けたことをお礼したかったのよ」
その後周東さんと話すうちにわかったことがある。
一つ目は周東は自己肯定感がクソ高い。
二つ目は俺はやっぱり死んだらしくて周東が過去に戻りたいと願ったから今ここにいるということ、の二つのことがわかった。
「じゃあ本題に移るわよ」
さっきのが本題じゃねーのかよと思うが、気にせず話を聞く。
「柳田くんはなんで、人生二周目なのにぼっちなの?せっかくだから友達作ろうよ」
「俺は周東と違って前世の貯蓄もないし、作ろうとも思ったが俺のコミュ力は変わってないから無理だ」
俺は周東の質問に返した
「無理って言われても私も困るわよ」
「なんでだよ、俺もお前もお互いを助けたそれいいじゃないか、俺は早く家に帰ってラノベを読みたいんだ」
「へ〜ラノベね、ラノベが好きなのね」
「なんだ悪いか?」
「別に、そうだ私が柳田くんをラノベの主人公にしてあげるよ、私ぐらいの美少女にかかればそのぐらいどうってことないわよ」
「は…?」
俺は周東の言ってる意味がわからず変な声が出てしまった。
周東は、間髪入れずに話す
「陰キャが、美少女と関わって陽キャにってよくある展開じゃない」
「そうかもしれないが、ここは現実だぞ」
「こんな現実離れしているレベルの美少女がいればラノベだって無理じゃないわよ、あと命の恩人がこんな奴だと嫌なわけ」
さらっと酷いことを言われたがもう気にせず、無視して帰ろうとしたがまた服を引っ張られた。




