表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方水鏡華  作者: NOVE
STAGE 1 The Scarlet Devil.
8/13

第1話 紅霧異変

新章の1話なんで超短めです。



「...あら?あれは何かしら。」


キョウが幻想郷に来てから1週間と数日。霊夢は、神社の掃除中にとあるものを見つけた。


「霧ね...。でも、()()()なんてもんは聞いた事ないわね…。これは...異変ってことでいいわね。」


――――――――――――――――――――――――


「魔理沙!!あれ見ろ!!」

「言われなくても分かってるぜ。やっぱり霊夢の勘はよく当たるな。」

「空が紅い...。霧みたいなやつで太陽が隠されちまってるぞ!」


その頃。魔理沙の家で特訓をしていたキョウも、また同じように異変の発生に気づいていた。


「これは...明らかに自然発生じゃないな。魔法っぽい感じがするのぜ。しかもこの霧、魔力に抵抗のない人間には恐らく害があるんだぜ。」

「!!魔理沙!霊夢が来た!」


キョウは魔理沙と話していると神社の方向から霊夢が飛んでくるのを見つけた。霊夢は地面に足をつくと、キョウ達に話しかける。


「おはよう、魔理沙、キョウ。気づいていると思うけど、これは明らかに異変よ。異変の発信元は、あっちの方。()()()が、そう言ってるわ。」


霊夢が指差した方向は、博麗神社とは反対の方向。


「あっちは、確か『霧の湖』がある方だぜ。」

「名前からして、絶対そこじゃねーか!」

「この霧、鬱陶しいわね。ちょっと文句言いに行ってくるわ。」

「犯人が何なのか分からずに行くのか?」

「ええ。いつもそれで解決してるんだから、大丈夫でしょ。」

「私もそれに賛成だぜ。特攻すれば、自ずと犯人もわかるのぜ。」

「キョウはどうする?行くの?」

「行く。犯人は何となく検討がついてるし。」

「もう分かったのぜ?!」

「ああ。多分アンデット系の...例えばヴァンパイアとか、リッチとか。その辺だと思う。」

「どうしてそう思うの?」

「霧は、太陽を隠しちまってる。だから、太陽が苦手なんじゃないかと思っただけだ。あと、紅いってのが血を連想させるからな。まぁあくまで予想だが。」

「……。合っている()()()()()。」

「!!その言葉を待っていた!」


霊夢の言葉を聞くと、キョウは魔理沙の家へ何かを取りに戻った。しばらくすると、キョウが戻ってきた。


「何をしてたんだぜ?」

「秘密だ。これは奥の手だからな。」

「……。分かったのぜ。」


魔理沙は深く追求するのをやめ、霊夢に話しかける。


「んじゃ、出発するのぜ?」

「なんで疑問形なのよ。当たり前でしょう。この霧で参拝客が減ったらどうするのよ。」

「はは、霊夢らしい理由なのぜ。」

「キョウ、飛ばすけど大丈夫?」

「問題ない。ここ1週間で練習したからな。」


1週間の鍛錬で、キョウはかなり成長していた。


「鏡の最大枚数は10枚。クールタイムは25分。変えられる大きさとか動かせる範囲はあんま変わってねぇが、水魔法と光魔法をある程度は使える。それなりに戦えるはずだ。空を飛ぶのは()()()()()()。」

「?外の世界にそんなもんあるのか?」

「無いとは言えない。ジェットパックみたいなものを作ったことがあるだけだ。背中が熱すぎて死にかけたけどな。」

「お、おう……。」


あまり笑えない冗談に、魔理沙は苦笑する。


「それじゃ、大丈夫って事ね。それじゃあ出発しましょう。」


行先は、霧の発生源。


――――――――――――――――――――――――


「美鈴、そろそろ()()が来る予定よ。しっかりともてなしてあげなさい。」

「了解です、お嬢様。」


異変の黒幕が、動き始める。



面白いと思って下さったら、お気に入り登録・ブックマーク登録お願いします。作者が狂うように喜びます。また、これからも『東方水鏡華』をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ