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東方水鏡華  作者: NOVE
STAGE 0:START THE GAME
3/11

第2話 カガミヨカガミ

戦闘描写難しい…

また、既に察している方も多いでしょうが、主人公は理系です。


「鏡?」


突然空中にあらわれた鏡を目にして、キョウは考えを巡らせた。


「まさかとは思うが…これ能力が発現したパターンか?だとするとご都合主義にも程があるが…いや今はそんなことどうでもいい。大事なのはこの鏡が黒い玉を()()()()()ってとこだ。可能性としては---’反射’の能力か?でも黒い玉が光?それはどこか違うような気がするが…」

「ぶつぶつうるさいのだー。」

「ッ!?ヤバッ!」


即座にルーミアと距離を取り、キョウは考え続ける。


(鏡。英語ではmirror。光を反射する性質を持ち、古代からエジプトや中国などで使用された歴史あり。また、魔除けの効果があるとされ-----魔除け?)


キョウの中で1つの仮説が出来上がる。


(’この鏡には魔除けの効果があり、何らかの条件で空中に出てくる。それが()()()()()黒い玉を跳ね返した’?)


もしそうなれば黒い玉の脅威は消える。後は根本的な問題である---


(この幼女(ルーミア)をどうにかしないと…)


追ってくるルーミアの額には軽いキズがある。つまり、ルーミアが出した黒い玉はルーミア自身にも効果がある、という事になる。


「勝てる可能性は低いが’戦う’って選択肢が出てきた。」

「うん?わたしとたたかうつもりかー?能力者っぽいけどそんなんじゃかてないぞー?」


(能力者?やっぱそういう概念がある世界か!だとすればこの鏡は俺の能力---。だとすると、このルーミア(化け物)にも勝てるかもしれない。ただ--勝率は低い。俺自身の攻撃手段が’ルーミア自身の自爆’だし、そもそも---)


「ちょっとほんきをだすのだー。」


(()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?鏡の反射で威力が落ちてない限り、ルーミアの耐久力がバケモンなんだが…)


「夜符『ナイトバード』」


(いきなり必殺技的な奴が来たんだが?!)


彼女が必殺技(スペルカード)を唱えると、左右に青色の弾幕が現れる。


(物量も増えた!鏡があったとしても全部防げるか分からねぇ!)


キョウは鏡の後ろに隠れやり過ごそうとするが---


ピキッ…


(鏡にヒビが入りやがった!これ以上はマズイ!)


キョウは鏡の真後ろを通って走り出した。こうすることで、例え逃げても自分のことを狙う弾は減る。

しかし-----。


パリーン!!


無情にも、鏡の耐久力はそれほど高くなかった。

だが、


(弾幕が止まった?)


それと同時にルーミアの必殺技(スペルカード)が終了する。


「なかなかしつこいのだー。それなら---。」


「月符『ムーンライトレイ』」


(まだあんのかよ!?)


ルーミアが2枚目の必殺技(スペルカード)を使用する。すると、弾幕と共に、2本のレーザーがキョウを貫かんと発射される。


(そんなのありかよ!?)


必死に逃げ惑うが---。


「痛ってぇ!?」


レーザーがキョウの足元を掠める。見ると、キョウの右足首から血が出ていた。


(やっぱ急所に当たったら即死だぞこれ!?)


死、という言葉がキョウの脳内を走る。


(逃げても無駄だ。なら選択肢は()()!!)


キョウが手を振ると、空中に鏡が現れる。


(作れた!原理もあと何個作れるかも分からねぇが…今はこれで戦うしかねぇ!)


「待てなのだー!」


(レーザーを跳ね返す!現在位置を〈0、0、0〉、1マス1mと置いて…)


キョウは思考をフル回転させ、計算を始める。


(ルーミア(化け物)の位置は〈10、1、0〉…距離は三平方の定理で約√101m、対してレーザーの発射位置は〈10、1、1〉、〈10、1、-1〉!距離は約√102m…レーザーは俺に向かって発射されてる。レーザーは2本。つまり、()()2()()()()!角度は…)


超高速で解を算出し、鏡を出現させる。


(2枚目!!賭けに勝った!!)


レーザーは鏡に当たり---計算通り、ルーミアに命中する。


「きゃぁっ!?」

(怯んだ!一瞬だけだが十分!)


キョウは鏡を()()()、ある方向に向ける。


(頼む…!)


鏡は近くにあった山の方向を向いている。


(さっき逃げてる途中に、東の山の中腹に()()()()()()()が見えた。この世界は異世界である事がほぼ確定している。と、すればだ)


神社にはこの状況を変えられる人間が居るかもしれない-----。

キョウが取った第3の選択肢。それは逃げる(escape)でもなく戦う(fight)でもなく---第三者の介入(help me)である。

鏡で日光を反射してモールス信号---SOSの信号を神社に向かって送る。


(早くッ!)


「ゆるさないのだー。」


(もう復活しやがった!しかも鏡が()()()()()()!)


キョウが手を振っても先程のように鏡が出現しない。つまり限界だ。更に---。


(何か回復してね?嘘だろ?)


ルーミアの身体が徐々に再生していく。


(再生持ち!?反則じゃねーかそんなん!!というかやっぱり人外かよ!)


異世界なので人である可能性も否定できないが、流石に人肉を食べる人間は居ないだろう。キョウはそう結論づけた。


「わたしはおこったのだー。くらえー。」


「夜符『ミッドナイトバード』」


(名前からして、最初の奴の進化版じゃねーか!!)


限界を迎えたキョウの身体ではルーミアから放たれた弾幕を避けきれることは出来ず---


「ぐはっ!?」

(まともに1発貰っちまった!もう動けねぇぞ!)


弾が命中した箇所は左足の太もも付近。つまり、キョウはもう動くこともままならない。


「おわりなのだー。」


キョウに向けて弾幕を放つルーミア。


(殺られる…!)


キョウの目前にルーミアの弾幕が迫る。

死んだ、とキョウが本日二度目の死を確信した瞬間-----。

























「あら?こんな所に人間?珍しいわね。」


救世主(第三者)が音もなくキョウの傍に立ち、ルーミアの弾幕を何事も無いように打ち消していた。

か、彼女はいったい誰なんだー!!(すっとぼけ)

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