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東方水鏡華  作者: NOVE
STAGE 1 The Scarlet Devil.
10/11

第3話 『宜しい、ならば戦争だ』

戦闘シーン多めです。


(さて、どう動こうか。)


門番と思わしき中華服の女性を見ながら、キョウは思考を働かせる。


「さぁ、私の相手は誰ですか!」


(……!!相手は1体1を3回するつもりか。なら...)


「なぁ霊夢、ここ任せていいか?」

「はぁ?何でよ。」

「相手は1体1を所望だ。ここで霊夢(チート巫女)を投入して、俺らは先にあの館に乗り込む。霊夢は、そこの門番を爆速で片付けてから追ってきて欲しい。」

「...。貴方や魔理沙じゃ駄目なの?」

「駄目ってわけじゃない。ただ、あの門番、多分中華の妖怪だ。中華っていえば武道だな。そうなると、近接戦闘が1番できる霊夢が合ってる。」

「弾幕と近接戦闘を絡めた攻撃スタイル...と予想してるわけね。で、報酬は?私を動かすとなると、それがいるってのも分かってるんでしょうね。」

「当たり前だ。報酬は...『黒幕へのトドメ』だ。」

「ふうん。悪くないわね。じゃ、さっさと行きなさい。せいぜい私のために黒幕を削っておいて頂戴。」


霊夢はそう言うと、


「アンタの相手は私、博麗霊夢よ。スペルカードは3枚でいいわね。かかって来なさい。」

「博麗の巫女...!!私は(ホン) 美鈴(メイリン)!!紅魔館の門番です!スペルカードは3枚ですね!手合わせ願います!」


そう言うと、美鈴は霊夢に接近し、蹴りを放つ。

霊夢はすぐに反応し、後ろに飛んで蹴りを避ける。


「まだまだ!!」


「虹符『烈虹真拳』」


美鈴はその場で構え、霊夢に対し虹色の弾幕を放つ。キョウの予想した通り、近接戦闘と弾幕を組み合わせた戦闘スタイルのようだ。


「遠くにいれば弾幕、近くに行けば武術...厄介ね。」


霊夢が正直な感想を言いながら弾幕を避ける。

すると、弾幕で死角になった部分から拳が突き出された。


「っ!!危ないわね...。」

「攻め有るのみです!はああっ!」


掛け声と共に、彼女が突き出した掌から『気』が発射される。中国武術の技の1つである、『発勁』だ。


(弾幕より、こっちの技の方が危険ね...)


「霊符『夢想封印』」


七色の大玉が、美鈴の弾幕をかき消す。

その隙に、霊夢が美鈴に近づき、


「ふっ!」

「!!」


美鈴に向かって蹴りを放った。

美鈴は蹴りを避け、反撃の拳を放つ。

霊夢はそれを手で受け止め、同じように拳で反撃する。


「...なかなかやりますね!しかし、これはどうですか!」


「気符『猛虎内頸』」

「境界『二重弾幕結界』」


美鈴がスペルカードを放つと、霊夢も迷わずすぐスペルカードを使用する。


「久々に腕が鳴るわ。食らいなさい!」


軌道が歪み、弾幕の波が美鈴に押し寄せる。


「私も負けてられませんね!」


美鈴が放った弾幕が霊夢に襲いかかる。

戦いは拮抗していた。


――――――――――――――――――――――――


「魔理沙!!こっちだ!」

「分かったのぜ!」


その頃。

一足先に館に侵入したキョウと魔理沙は、襲いかかる妖精メイドを次々に撃ち落としていく。


そして、


「ここは...図書館か?」

「魔導書が沢山あるのぜ。少し借りていくのぜ。」

「っ!待て!罠があるか---」


魔理沙が本に触ると、キョウの足元に魔法陣が生成された。


「やっぱ罠かよ!」


キョウが魔法陣から離れようとした瞬間。

キョウの姿が消えた。


「キョウ!!ちっ、転移トラップか!」


魔理沙は迂闊に本に触った自分を悔いるが、起きてしまったことは仕方が無い。


「あれ...?1人残っちゃってるじゃないの...面倒ね...」


それよりも、図書館の奥から現れた紫髪の女性の相手をしなければならないと魔理沙は感じた。


「キョウを何処へやった!」

「そんなに慌てなくても、館内の何処かに居るわ。」

「教えろなのぜ!」

「嫌よ...面倒くさいし...」

「じゃあ、弾幕で勝って聞く!私は霧雨 魔理沙!!普通の魔法使いだぜ!」

「パチュリー・ノーレッジ。人間の貴方が、私に叶うとでもお思いかしら?」


パチュリーはそう言うと、カラフルな弾幕を放つ。


(コイツ...魔法使いか!)


「私の適正は『火、水、木、金、土、日、月』。貴方が勝てる可能性は無いわ。」

「そりゃどうかな!」


静かな図書館を舞台に、戦いが始まる。


――――――――――――――――――――――――


「っ!ここは...」


一方、キョウは館内の何処かに転移させられていた。


「まずはここがどこか把握しねーと...ってうおっ!」


キョウの足元に刺さったのは、1本のナイフだった。


「どこにいる!隠れてないで出てこい!」


キョウは直ちに鏡を展開し、叫ぶ。ちなみに、鏡のストックは復活している。


「ここよ。」

「!?」


メイド服の女性が、いきなり目の前に現れた。


「私は紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。お嬢様の命令で、貴方を排除します。」

「物騒だな。まずは話し合わねーか?」

「必要ありません。お嬢様の元に行きたければ、私を倒してからにしてくださいませ。」

「弾幕ごっこだな。仕方ねぇ。スペルカードは?」

「3枚でいいでしょう。」


そう言うと、咲夜の姿が消え---


「はぁ!?何だよそれ!」


キョウの背中を取り、大量のナイフをキョウに向かって投げつけた。


(ナイフの弾幕!?物理攻撃は俺と相性が悪いってのに!)


ナイフを鏡で防ぐと割れるので、キョウにとっては最悪の相性だ。加えて---


(また瞬間移動しやがった!何なんだよコイツ!)


瞬間移動なんてものをされれば、キョウの攻撃は当たらない。


(とりあえず今は観察だ!能力を見極めて弱点を見つけねーと負ける!)


キョウは水の弾幕を色んな方向に向けて撃つ。


(とりあえず、色々試してみるか!)


「屈折『乱射結界』」


キョウの放ったレーザーが先程撃った水の弾幕に当たり、様々な方向に屈折しながら広がる。


「面白い技ですね...しかし!」


咲夜は、そのレーザーを全て瞬間移動で避けてしまった。


だが、キョウは見逃さなかった。

咲夜が瞬間移動した瞬間、レーザーが異様に()()()ことを。


(!?今のは...)


「メイド秘技『殺人ドール』」


考える暇もなく、大量のナイフが飛んでくる。


(瞬間移動の能力じゃない確率が高くなった...。だが、何故レーザーは伸びた?.....……。)


黒幕の根城での、三者三様の戦闘は、まだ始まったばかりだ。

NOVE:( ゜∀゜)o彡゜メイド!ニーソ!PADちょ(ry

咲夜:何か言ったかしら?


面白いと思って下さったらお気に入り登録・ブックマーク登録お願いします。作者が狂うように喜びます。また、これからも『東方水鏡華』をよろしくお願いします。


咲夜:まだ話は終わってないわよ?

NOVE:ᐟ( ˆᵒˆ )ᐠ オワタ

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