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思い出  作者: カエデ。
1/1

変人

不定期に出しますね

私はどういう人物だったのだろうか?

通信制高校からの進路希望調査表を出されていたがほとんど何も書けないまま提出してしまった

生憎私は自分のことですら思い出すのが難しくなってしまっていた

いつからなのだろうかと考えようとしたが

それさえ思い出すのが億劫で憂鬱だった

覚えていなくてもこころが覚えているのか

思い出す価値もないのだと脳が知っているのか

考えても無駄なことだと切り捨てるべきなのだろうか

「明日クラスラインに聞いてみようか」

過去の自分が残したLINEのログでは私はある人物に相談をしていたがその内容が中学のクラスラインに流出してしまったようだ

その真相を知ろうとしたが大量に交わした会話をお互いに送信取り消しをしてしまっていて分からない

なぜ私とIzawaさんはお互いに消しているんだ?

気になりはしたがどうしようもないことなので諦めた

何故なら過去の私がメモとして残していた警告文が残っていた

「アカウント名Izawaとの和解は不可能

他2名との和解も不可能と考えてもよし」





現在時刻13時47分

まだ辛うじて覚えている昨日の私のタスク

過去のことを聞こうとしていたことすら朧げだ

それにしても中学のクラスラインだとしても怖いものは怖いものであるな

相手は私のことをどの程度把握しているのか、そもそも当時クラスでの立場などによっても酷い言葉が投げかけられるかもしれないリスクがある

まるで石を火口に投げ入れるようなものだな

石が溶けていくのを観察できるが最悪の場合、溶けているのは私の意思かもしれない

私は意思を投げることにした

「私はどういう人物でしたか?」

……

………

既読数26返信無し

これが中学では普通だったのだろうと思った

ここまで返信がないと私の過去が心配になってくる

そう考えていた頃にスマホが鳴る


アカウント名あ

「面白い人だったwww

帰りの会の時に学校に来てたしwww」


私は変人だったようだ




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