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朝焼け、遠ざかって夜へ

作者: 立花そな


 いつもは寝る時間に起きて


 旅にでる


 寝静まった街並み


 群青色の空


 世界はいつも通りで


 自分だけが異物


 線路を走る電車の音が


 際立って耳に入る


 乗客は自分と遠くの座席に座る人ひとり


 見慣れない駅名


 目的地は知っているのに


 どこか異世界に向かう気分


 このまま電車は走り続けて


 どこにもつかないかもしれない


 窓の外に朝の始まりをみた


 真っ赤に焼ける太陽


 太陽は毎日この情熱で昇ってくるのだろうか


 誰も見てなくても


 望まれていなくても


 強制されているわけではない 


 太陽は変わらず   


 こちらが勝手に動いているだけだったか


 どんどんと朝が遠ざかって


 朝と夜の境目を超えて


 夜に戻る


 辺りは暗い


 朝から逃げる


 無駄な抵抗


 早くはやく


 逃げられるわけではないのに


 早くはやく 


 朝は夜のしっぽを掴んで丸呑みした

読んでいただき、ありがとうございました!

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