どんちゃんと猫の国の流星雨
ある夜、どんちゃんは魔法の猫の国に行き、ペッチ、ライト、そしてメルちゃんと一緒に、猫の丘という高台に登っていました。今日もみんなで魔法の花火を見に行こうと集まっていたのです。
丘の上からは猫の国が一望でき、空は星でいっぱいでした。ペッチが「今夜の花火は特別だから、きっとどんちゃんもびっくりするよ」と言いました。どんちゃんはワクワクしながら空を見上げました。
やがて、空に色とりどりの花火が打ち上がり、次々と猫の形や星の形に変わっていきました。その光景にどんちゃんは大喜び。「すごい!こんな花火、猫の国でしか見たことないよ!」と歓声を上げました。ライトも「猫の国だけの特別な魔法の花火だもの!」と笑顔で言いました。
花火が終わると、丘の上は静かになりました。でも、その時、メルちゃんが「みんな、まだ終わってないわよ。次はもっと素敵なことが起こるわ」と意味深な笑みを浮かべました。どんちゃんは「えっ、何が起こるの?」と興奮しながら空を見つめました。
その瞬間、暗い夜空に一筋の光が走りました。次の瞬間、無数の流星が降り注ぎ始めました。それはまるで夜空が光のシャワーを浴びているようで、キラキラと輝いています。
「わぁ!流星雨だ!」どんちゃんは驚きの声を上げました。ペッチが「猫の国では、花火のあとに流星雨が降ることがあるんだよ。これも魔法みたいなものさ」と説明しました。
流星雨は次々と夜空を駆け抜け、その美しさにどんちゃんは心を奪われました。「すごい…こんなにたくさんの流れ星を見るなんて夢みたいだ!」とどんちゃんは感動して言いました。
ライトは目を閉じて、「流れ星を見たら願い事をするんだよ。何か願い事をしてみて」とどんちゃんに教えました。どんちゃんは目を閉じて、小さな願い事を心の中で唱えました。「みんなともっとたくさんの冒険をしたいな」と。
やがて流星雨は静かに止み、夜空には再び静寂が戻りました。でも、どんちゃんの心の中には、さっきまでの美しい光景が鮮やかに残っていました。
「今日は本当に特別な夜だったね」とどんちゃんが言うと、メルちゃんは優しく微笑んで、「猫の国にはまだまだたくさんの素晴らしいものがあるのよ。また一緒に見に来ましょうね」と答えました。
どんちゃんはみんなと一緒に丘を降りながら、猫の国の美しい夜と友達との冒険について、心から感謝しました。そして、次の冒険を楽しみにしながら、静かな夜に包まれて家へと帰りました。
おしまい。