腐女子は仲間を手に入れた
腐女子は長らく一人で腐っていたのだが段々萌えを共有できる仲間が欲しくなった。そして考えた。仲間を増やそう、誰かを腐らそうと。
腐女子は客室清掃員のなかで腐ってくれそうな人を探した。しかし客室清掃員の年齢層は高い。腐に偏見しかなさそうな人たちしかいない。そこそこいい歳をした腐女子が最年少という驚きの事実。これじゃあ語れない萌え話。
ひっそりと機会を狙っていた腐女子、ある時新人さんがやって来た。彼女は電車での通勤途中に本を読むと言っていた、いいんじゃない?腐ってくれるんじゃない?腐女子の勘がそう言っている。
腐女子は自分も読書が趣味だ(嘘ではない)、どんな本を読むのかを聞いた。そして確信した、彼女は腐ってくれる、と。
しかしいきなりBLを薦めるわけにはいかないと思い腐女子が好きな小説を貸していたのだが、あっさりBLも読んでみたいと言われた。そして腐ってくれた。ありがてぇ。
腐女子は仲間が増えて毎日楽しい。萌えを語れるってなんて素晴らしい!と実感している。腐ってくれたOさんありがとう。
なお、そのOさん実は漫画家さんで、本も出してる凄い人だった。そんな人を腐らせてしまった…!と思っていたら本人は「漫画への新しい扉が開いたから大丈夫」とのことなので何も問題はない。多分。